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二章 美空ミカエル
第三話
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なんだか子供じみていて笑えない。
お前の努力の結果なんてそんなものと言われているような気がして。
まぁでも、いいよ。
勝手に言っていればいい。
本物の怪物に勝てる自信はないから。
だってさ、自分の倍の体格がある怪物が目の前にいたとして。
それをやすやすと倒せるわけがない。
倒せるならば、それはきっと先輩みたいな人。
そういう人が本物の勇者様なのだ。
先輩を人類の希望なんかにするつもりはないけど。
僕みたいに利用しようとするのなら、阻止してやるよ。
仮に先輩が危険な目にあったら?
怪物に襲われて成す術なくて。
そしたら、きっと、死ぬ気で挑むだろうけど。
それだけ。
人類のピンチと先輩のピンチなら、先輩の方が最優先事項だ。
僕にとっては人類なんてどうでも良いことこの上なくて。
だから。
僕の力で敵わなくても、自爆でも何でもしてやるよ、なんて覚悟だから。
「なんで颯太は凪の事をそんなに好きなんですか?」
「僕をさ、初めて綺麗って言ってくれたんだ。それが嬉しくて。そこから恋に落ちたんだ」
初めて認めてくれた。初めて肯定してくれた。それが一番だよ。そう言うと、ふぅん、とだけアテネが言う。
「アテネは?どうして先輩の事を」
「…、初めは颯太が気になってたからどんな人なんだろって。けど、優しい所だったり、一人で全部抱え込んでしまうところに惹かれて」
先輩と過ごした日々を思い出しているのか、目を細めながらそう語る。
先輩と過ごした日々を思い出しているのか、目を細めながらそう語る。
一瞬睨み付けてやろうかと思ったけど、見苦しいのでやめておくことにした。
そうしなければ、自分が惨めで仕方なかった。
それは少し幸せそうで。
そう考えると、自分は相対的に不幸な存在であるように感じてしまって。
...、いや、実際にそうなんだけど。
なんだかそんな自分が凄く嫌だった。
なのに僕を尻目に幸せな記憶に浸っている。
そんなアテネを憎たらしいと思った。
けど、そう思ったところで過去が変わるわけではない。
アテネが目の前から消えるわけではない。
事実も変わるわけでもない。
今から僕がどんなに努力しようとも、アテネの首からかかっている結婚指輪が消える事はないのだ。
その事実が僕に現実というものを強く意識させる。
あぁ、なんてため息をはく。
結局はこんなもの。
これが現実。
残っているのは惨めったらしい自分自身。
どれだけ望もうが僕はアテネに成り代われない。
出来る事といえば、ただ自分自身を磨く事だけなのだ。
それこそ死ぬ気で。
呪いのお陰で多少は人より優れているとは言えども、結局は人間の域なのだ。
お前の努力の結果なんてそんなものと言われているような気がして。
まぁでも、いいよ。
勝手に言っていればいい。
本物の怪物に勝てる自信はないから。
だってさ、自分の倍の体格がある怪物が目の前にいたとして。
それをやすやすと倒せるわけがない。
倒せるならば、それはきっと先輩みたいな人。
そういう人が本物の勇者様なのだ。
先輩を人類の希望なんかにするつもりはないけど。
僕みたいに利用しようとするのなら、阻止してやるよ。
仮に先輩が危険な目にあったら?
怪物に襲われて成す術なくて。
そしたら、きっと、死ぬ気で挑むだろうけど。
それだけ。
人類のピンチと先輩のピンチなら、先輩の方が最優先事項だ。
僕にとっては人類なんてどうでも良いことこの上なくて。
だから。
僕の力で敵わなくても、自爆でも何でもしてやるよ、なんて覚悟だから。
「なんで颯太は凪の事をそんなに好きなんですか?」
「僕をさ、初めて綺麗って言ってくれたんだ。それが嬉しくて。そこから恋に落ちたんだ」
初めて認めてくれた。初めて肯定してくれた。それが一番だよ。そう言うと、ふぅん、とだけアテネが言う。
「アテネは?どうして先輩の事を」
「…、初めは颯太が気になってたからどんな人なんだろって。けど、優しい所だったり、一人で全部抱え込んでしまうところに惹かれて」
先輩と過ごした日々を思い出しているのか、目を細めながらそう語る。
先輩と過ごした日々を思い出しているのか、目を細めながらそう語る。
一瞬睨み付けてやろうかと思ったけど、見苦しいのでやめておくことにした。
そうしなければ、自分が惨めで仕方なかった。
それは少し幸せそうで。
そう考えると、自分は相対的に不幸な存在であるように感じてしまって。
...、いや、実際にそうなんだけど。
なんだかそんな自分が凄く嫌だった。
なのに僕を尻目に幸せな記憶に浸っている。
そんなアテネを憎たらしいと思った。
けど、そう思ったところで過去が変わるわけではない。
アテネが目の前から消えるわけではない。
事実も変わるわけでもない。
今から僕がどんなに努力しようとも、アテネの首からかかっている結婚指輪が消える事はないのだ。
その事実が僕に現実というものを強く意識させる。
あぁ、なんてため息をはく。
結局はこんなもの。
これが現実。
残っているのは惨めったらしい自分自身。
どれだけ望もうが僕はアテネに成り代われない。
出来る事といえば、ただ自分自身を磨く事だけなのだ。
それこそ死ぬ気で。
呪いのお陰で多少は人より優れているとは言えども、結局は人間の域なのだ。
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