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二章 美空ミカエル
美空の呪い
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仮にそういうことがあったとしても俺は抵抗するし。
何より呪いの力があるから、相手を殺してしまうかもしれないけど。
そうか、とだけ返した。
それ以外言葉を交わす意味もないからそこで終了した。
まだ何か話したそうな女にこういった。
「これから俺は歌わなくちゃいけないから」
そういえば、途端に静かになる。
俺の歌は特殊だから。
だからこんな風に優遇されている。
まだその頃は呪いという概念を理解していなくて。
自分の不思議な力は魔法の一種だろうとしか思っていなかった。
これが呪いのメリットだなんて思いもしなかった。
だって、俺は全く嬉しくないから。
歌は好きだけど、強制的に歌わなくてはいけなくされるのは嫌い。
自由を奪われるのは嫌い。
そう思っていたから。
颯太の容姿が呪いによるものだなんて知らなかった。
そして、自分の呪いも。
何にも理解していなかったのだ。
何も理解しようとせずに過ごしていたのだ。
理解したのは、城で最年長の召使いが死んだ瞬間だった。
今でも思い出すことが出来る。
初めから、数字は見えていた。
今まで聞かなかったのは膨大な数字だったから。
最年長の召使いの数字は、残り僅かとなっていた。
こんなに残り時間が少ないのなら、聞いたって良いだろうと思った。
だから聞いた。
聞かなければ良かった。
聞かなければ、そこから逃げ出していれば、気づかなかったのに。
いや、その後戦争にも駆り出されるのだから結局遅かれ早かれ気が付いていたか。
「どうして頭の上に数字があるの?」
そう聞くと、少し目を見開いてから、皆の頭の上にあるのかと、自分の数字が何なのかを聞いた。
今思うと、彼女は本当に冷静だったなと思った。
普通笑い飛ばすようなものなのに。
それほど俺が深刻そうな顔をしていたのだろうか。
まるで、怯えるような、そんな顔を。
だとしたら、俺は何となくわかっていたのかもしれない。
だから残りの時間と、皆にあると教えると、目を伏せてから、坊ちゃん、お元気でといった。
最初、どうしてそんな事を言うのかよくわからなかった。
だからどうしてそんな事を言うの、なんて聞いた。
その最中も時は流れていく。
ゼロを刻み、消えた瞬間、動かなくなった。
まるで動き続けていた玩具が突然動かなくなるよう。
本当に突然だった。
人の死、と言うものに直面したのは、それが初めてだった。
最初、全然理解できていなかった。
何より呪いの力があるから、相手を殺してしまうかもしれないけど。
そうか、とだけ返した。
それ以外言葉を交わす意味もないからそこで終了した。
まだ何か話したそうな女にこういった。
「これから俺は歌わなくちゃいけないから」
そういえば、途端に静かになる。
俺の歌は特殊だから。
だからこんな風に優遇されている。
まだその頃は呪いという概念を理解していなくて。
自分の不思議な力は魔法の一種だろうとしか思っていなかった。
これが呪いのメリットだなんて思いもしなかった。
だって、俺は全く嬉しくないから。
歌は好きだけど、強制的に歌わなくてはいけなくされるのは嫌い。
自由を奪われるのは嫌い。
そう思っていたから。
颯太の容姿が呪いによるものだなんて知らなかった。
そして、自分の呪いも。
何にも理解していなかったのだ。
何も理解しようとせずに過ごしていたのだ。
理解したのは、城で最年長の召使いが死んだ瞬間だった。
今でも思い出すことが出来る。
初めから、数字は見えていた。
今まで聞かなかったのは膨大な数字だったから。
最年長の召使いの数字は、残り僅かとなっていた。
こんなに残り時間が少ないのなら、聞いたって良いだろうと思った。
だから聞いた。
聞かなければ良かった。
聞かなければ、そこから逃げ出していれば、気づかなかったのに。
いや、その後戦争にも駆り出されるのだから結局遅かれ早かれ気が付いていたか。
「どうして頭の上に数字があるの?」
そう聞くと、少し目を見開いてから、皆の頭の上にあるのかと、自分の数字が何なのかを聞いた。
今思うと、彼女は本当に冷静だったなと思った。
普通笑い飛ばすようなものなのに。
それほど俺が深刻そうな顔をしていたのだろうか。
まるで、怯えるような、そんな顔を。
だとしたら、俺は何となくわかっていたのかもしれない。
だから残りの時間と、皆にあると教えると、目を伏せてから、坊ちゃん、お元気でといった。
最初、どうしてそんな事を言うのかよくわからなかった。
だからどうしてそんな事を言うの、なんて聞いた。
その最中も時は流れていく。
ゼロを刻み、消えた瞬間、動かなくなった。
まるで動き続けていた玩具が突然動かなくなるよう。
本当に突然だった。
人の死、と言うものに直面したのは、それが初めてだった。
最初、全然理解できていなかった。
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