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二章 美空ミカエル
貴方のもとで息を吸う
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そのまま一息つく。
そして荷物を出して、一時間目の授業の準備をする。
そのまま塔に直行する。
授業開始まではこうやって過ごしている。
この方が生きやすいから。
やっぱり先輩の傍以外は息を吸いづらいから。
「僕、結局ここに来ちゃうんだよなぁ…、やめられないんだよなぁ…」
悪い癖という自覚はあるのに、止められない。
そう言いながら止める気がない。
こうして、僕は今日も扉を開くのだ。
大好きな先輩に会うために。
最近、目を覚ますと泣いている。
気がついたら涙が頬を伝うのだ。
拭ってもとめどなく流れるそれは、酷く心をかき乱してやまない。
まったく苦しくないのに。
ずっとずっと流れてしまうそれは、なんだか不思議だった。
泣いていた理由はきっと夢の内容だ。
そうに違いない。
だって、それ以外理由なんて思いつかないから。
気がついたら忘れてしまっているそれを必死に思い出そうとしても、砂が手のひらからこぼれ落ちるように掬い上げる事なんて出来なくて。
それはとても悲しいことで。
きっとヒントは颯太を見た時に口からこぼれたアテネという言葉。
それくらいしか僕のヒントになってくれそうじゃない。
なんの思い入れの無い言葉がとても重要な意味を持っている事は分かるのに、それが何なのか分からなくて。
もどかしくて仕方ない。
すぐそこに答えはあるはずなのに、意地悪されて、届かないようにされているような気分だ。
最近その事ばかり頭に浮かんでしまっておかしくなりそうだ。
苦しくて仕方ない。
それでも、颯太には聞きづらくて。
あの悲痛そうな顔が頭に浮かぶ。
その瞬間、聞こうとしても言葉が喉に引っかかって塞いでしまうのだ。
「それでも聞かなきゃ、前に進めないんじゃ無い?」
月がこちらに笑いかけながらそう言う。
まるで悪魔みたいな微笑みだ。
そう言われたところで、返答に詰まる。
だって僕は前に進む気なんて全くないわけで。
僕は、極力颯太が傷つけたくない。
悲しませたく無い。
そう思ってしまうから。
だから僕は聞けないんだ。
そんな僕に、月はため息混じりに言う。
「なら、凪は颯太の事が好きなのね?それなら余計伝えなきゃ。颯太は今の状態もかなりキツイと思うの。だから早く話しましょうよ」
颯太がキツイ?
その言葉に僕の胸は痛くなる。
そう言えば、最近、あまり僕の所に来てくれない。
まるで避けるように。
それがとても寂しくて。
もし、それが原因ならば。
そう思うと胸が締め付けられた。
朝は来てくれるけど、帰りはなかなか来てくれないし。
どこか疲れたような顔をしているし。
そして荷物を出して、一時間目の授業の準備をする。
そのまま塔に直行する。
授業開始まではこうやって過ごしている。
この方が生きやすいから。
やっぱり先輩の傍以外は息を吸いづらいから。
「僕、結局ここに来ちゃうんだよなぁ…、やめられないんだよなぁ…」
悪い癖という自覚はあるのに、止められない。
そう言いながら止める気がない。
こうして、僕は今日も扉を開くのだ。
大好きな先輩に会うために。
最近、目を覚ますと泣いている。
気がついたら涙が頬を伝うのだ。
拭ってもとめどなく流れるそれは、酷く心をかき乱してやまない。
まったく苦しくないのに。
ずっとずっと流れてしまうそれは、なんだか不思議だった。
泣いていた理由はきっと夢の内容だ。
そうに違いない。
だって、それ以外理由なんて思いつかないから。
気がついたら忘れてしまっているそれを必死に思い出そうとしても、砂が手のひらからこぼれ落ちるように掬い上げる事なんて出来なくて。
それはとても悲しいことで。
きっとヒントは颯太を見た時に口からこぼれたアテネという言葉。
それくらいしか僕のヒントになってくれそうじゃない。
なんの思い入れの無い言葉がとても重要な意味を持っている事は分かるのに、それが何なのか分からなくて。
もどかしくて仕方ない。
すぐそこに答えはあるはずなのに、意地悪されて、届かないようにされているような気分だ。
最近その事ばかり頭に浮かんでしまっておかしくなりそうだ。
苦しくて仕方ない。
それでも、颯太には聞きづらくて。
あの悲痛そうな顔が頭に浮かぶ。
その瞬間、聞こうとしても言葉が喉に引っかかって塞いでしまうのだ。
「それでも聞かなきゃ、前に進めないんじゃ無い?」
月がこちらに笑いかけながらそう言う。
まるで悪魔みたいな微笑みだ。
そう言われたところで、返答に詰まる。
だって僕は前に進む気なんて全くないわけで。
僕は、極力颯太が傷つけたくない。
悲しませたく無い。
そう思ってしまうから。
だから僕は聞けないんだ。
そんな僕に、月はため息混じりに言う。
「なら、凪は颯太の事が好きなのね?それなら余計伝えなきゃ。颯太は今の状態もかなりキツイと思うの。だから早く話しましょうよ」
颯太がキツイ?
その言葉に僕の胸は痛くなる。
そう言えば、最近、あまり僕の所に来てくれない。
まるで避けるように。
それがとても寂しくて。
もし、それが原因ならば。
そう思うと胸が締め付けられた。
朝は来てくれるけど、帰りはなかなか来てくれないし。
どこか疲れたような顔をしているし。
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