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二章 美空ミカエル
久しぶりですね
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凪先輩が良いってみんなの前で言った。
そんな彼が羨ましいと思った。
アテネの件があっても、変わらずに向き合う勇気が。
俺と正反対な所が。
羨ましくて、とても妬ましかった。
そんな自分も嫌だけど、今の凪先輩と一緒にいれない自分の方が嫌い。
歌って寿命を削れたら。
もしも、寿命があと少しで尽きるんですって笑って言ったら。
凪先輩は俺のこと見てくれるの?
歪んだ思考回路なんて今更だよ。
もう、凪先輩が俺の事見てくれるなら何でも良いや。
まるで薬を飲むような。
濁った思考回路はそんな答えを導き出した。
コンコンと扉を叩く音がする。
規則正しく。
だけどどこか怯えているような、そんな音。
はぁい、と返事をして、向かう。
颯太かな。
何だかいつもより遅い時間のような。
窓から外を見ると真夜中だった。
もう月が空に上がっている。
美しい満月が輝いていた。
こんな時間に来るなんて珍しい。
いつもならもっと早い時間に来るのに。
夕暮れだとか、朝だとか。
真夜中は流石に怒られるからっていつも言ってるのにな。
「こっちから開けられないし、入って良いよ?」
そういうと、扉が開かれる。
そこにいたのは、フードを深く被った金色の髪を持つ少年。
金色の髪。
颯太と同じ髪の色。
だけど、颯太とは違う気配。
「誰?フードを取って貰っても良い?」
フードが外れる。
そこにあったのは、颯太と似た顔。
アーモンドのような強気な瞳。
不安げに青い瞳が揺れる。
「凪先輩、美空です。覚えて...いますか?」
その声がとても懐かしくて、苦しくて、目の前が暗くなって。
頭の中にいろんな情報が浮かんでくる。
その量の多さに思わず吐き気がする。
けれど、それを必死に堪える。
頭のなかに一つだけ浮かんだのは、美空はとても大事な人だという事だった。
それだけが強く残っていた。
美空を絶対に傷つけたくない、悲しませなくない、助けたい。
それだけで満ちていた。
「...、大丈夫ですか?ベッドまで運びますね。心配しなくても、もう子供じゃありませんから運ぶくらいできますよ」
「...、美空、ありがと」
良いですよ、なんて頭を撫でられる。
その感覚が凄く懐かしい気がして思わず笑ってしまう。
すると、美空は少し困ったように微笑んで、僕を運ぶ。
ベッドまで運ばれて、そのまま寝かされる。
そんな彼が羨ましいと思った。
アテネの件があっても、変わらずに向き合う勇気が。
俺と正反対な所が。
羨ましくて、とても妬ましかった。
そんな自分も嫌だけど、今の凪先輩と一緒にいれない自分の方が嫌い。
歌って寿命を削れたら。
もしも、寿命があと少しで尽きるんですって笑って言ったら。
凪先輩は俺のこと見てくれるの?
歪んだ思考回路なんて今更だよ。
もう、凪先輩が俺の事見てくれるなら何でも良いや。
まるで薬を飲むような。
濁った思考回路はそんな答えを導き出した。
コンコンと扉を叩く音がする。
規則正しく。
だけどどこか怯えているような、そんな音。
はぁい、と返事をして、向かう。
颯太かな。
何だかいつもより遅い時間のような。
窓から外を見ると真夜中だった。
もう月が空に上がっている。
美しい満月が輝いていた。
こんな時間に来るなんて珍しい。
いつもならもっと早い時間に来るのに。
夕暮れだとか、朝だとか。
真夜中は流石に怒られるからっていつも言ってるのにな。
「こっちから開けられないし、入って良いよ?」
そういうと、扉が開かれる。
そこにいたのは、フードを深く被った金色の髪を持つ少年。
金色の髪。
颯太と同じ髪の色。
だけど、颯太とは違う気配。
「誰?フードを取って貰っても良い?」
フードが外れる。
そこにあったのは、颯太と似た顔。
アーモンドのような強気な瞳。
不安げに青い瞳が揺れる。
「凪先輩、美空です。覚えて...いますか?」
その声がとても懐かしくて、苦しくて、目の前が暗くなって。
頭の中にいろんな情報が浮かんでくる。
その量の多さに思わず吐き気がする。
けれど、それを必死に堪える。
頭のなかに一つだけ浮かんだのは、美空はとても大事な人だという事だった。
それだけが強く残っていた。
美空を絶対に傷つけたくない、悲しませなくない、助けたい。
それだけで満ちていた。
「...、大丈夫ですか?ベッドまで運びますね。心配しなくても、もう子供じゃありませんから運ぶくらいできますよ」
「...、美空、ありがと」
良いですよ、なんて頭を撫でられる。
その感覚が凄く懐かしい気がして思わず笑ってしまう。
すると、美空は少し困ったように微笑んで、僕を運ぶ。
ベッドまで運ばれて、そのまま寝かされる。
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