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二章 美空ミカエル
残りの寿命をキミと
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布団を上に被せられて、背中をさすられながら、
「急な事で驚きましたよね。それに多分俺の事覚えていないでしょう?...急に押しかけちゃってすみません。迷惑でしたよね」
「僕の方こそごめんね。...、覚えていないけど、とても大事な人だった事はわかるよ」
そう言うと、青い瞳からボロボロと大きな涙を流すものだから、どうすれば良いのか分からなくて、とりあえず抱き締めて撫でて上げた。
すると、ますます泣いてしまって。
「ごめ、なさい。急に泣いて。嬉しくて。俺、大事な人って認識だったんだって」
そういって僕を抱き締め返す。
泣きながら。
「ね、美空。よかったら美空と僕の事教えて?」
知らないままで痛くない。
僕だって美空のことを知りたい。
ここまで僕のことを思ってくれる美空のことを。
そういうと、ぎゅ、と握る力が強くなって、ぽつりぽつりと教えてくれた。
時々嗚咽を交えながら。
美空と僕の出会い。
そして、二人でよく遊んだという事。
そして呪いの事。
ホットミルクを入れてあげたら、それを飲みながら話してくれた。
「俺、あと一週間で死ぬんです。呪いのデメリットで寿命、短いみたいで。最後の一週間、一緒に過ごしてくれませんか?」
美空はそう言った。
ホットミルクを飲みながら。
湯気が宙を舞う。
あと一週間で死ぬ。
あまりにも近すぎるタイムリミットだ。
美空はにこりと微笑んだままだった。
どこか暗い瞳で見つめながら。
元々、俺は、半年の寿命だった。
本当は来年の初夏頃に死ぬ予定だった。
けれど、俺が歌って兵士を回復し、寿命が延びた瞬間、俺の寿命が減った。
初めはそれが怖かった。
ただでさえ短い寿命が減るんだから。
普通の人間であれば歌う事だって辞めるだろう。
だって、何が原因で寿命が延びるかわからないのだから。
そこで俺は考えた。
半年の寿命が一週間になれば、凪先輩は一緒にいてくれるはずだと。
例え俺の事を覚えていなくても、一週間後に死ぬ人間が最後の時を一緒に過ごしたいと言えば、凪先輩は断れない。
それは分かっていた。
ある意味一種の賭けのように感じた。
けれど、俺にはそれくらいしか縋れるものがなかった。
だから削った。
あぁ、イカれてるな。
常人なら絶対にしない思考回路だ。
けれど、凪先輩に会えるならと思うとどこまでも狂える。
そんな自分が心底嫌になるけど、それと同時に愛せる気がした。
そして、城から出ていった。
こんな所にいる意味なんてないから。
書き置きでも置いていこうか、なんて悩んだけれど。
「急な事で驚きましたよね。それに多分俺の事覚えていないでしょう?...急に押しかけちゃってすみません。迷惑でしたよね」
「僕の方こそごめんね。...、覚えていないけど、とても大事な人だった事はわかるよ」
そう言うと、青い瞳からボロボロと大きな涙を流すものだから、どうすれば良いのか分からなくて、とりあえず抱き締めて撫でて上げた。
すると、ますます泣いてしまって。
「ごめ、なさい。急に泣いて。嬉しくて。俺、大事な人って認識だったんだって」
そういって僕を抱き締め返す。
泣きながら。
「ね、美空。よかったら美空と僕の事教えて?」
知らないままで痛くない。
僕だって美空のことを知りたい。
ここまで僕のことを思ってくれる美空のことを。
そういうと、ぎゅ、と握る力が強くなって、ぽつりぽつりと教えてくれた。
時々嗚咽を交えながら。
美空と僕の出会い。
そして、二人でよく遊んだという事。
そして呪いの事。
ホットミルクを入れてあげたら、それを飲みながら話してくれた。
「俺、あと一週間で死ぬんです。呪いのデメリットで寿命、短いみたいで。最後の一週間、一緒に過ごしてくれませんか?」
美空はそう言った。
ホットミルクを飲みながら。
湯気が宙を舞う。
あと一週間で死ぬ。
あまりにも近すぎるタイムリミットだ。
美空はにこりと微笑んだままだった。
どこか暗い瞳で見つめながら。
元々、俺は、半年の寿命だった。
本当は来年の初夏頃に死ぬ予定だった。
けれど、俺が歌って兵士を回復し、寿命が延びた瞬間、俺の寿命が減った。
初めはそれが怖かった。
ただでさえ短い寿命が減るんだから。
普通の人間であれば歌う事だって辞めるだろう。
だって、何が原因で寿命が延びるかわからないのだから。
そこで俺は考えた。
半年の寿命が一週間になれば、凪先輩は一緒にいてくれるはずだと。
例え俺の事を覚えていなくても、一週間後に死ぬ人間が最後の時を一緒に過ごしたいと言えば、凪先輩は断れない。
それは分かっていた。
ある意味一種の賭けのように感じた。
けれど、俺にはそれくらいしか縋れるものがなかった。
だから削った。
あぁ、イカれてるな。
常人なら絶対にしない思考回路だ。
けれど、凪先輩に会えるならと思うとどこまでも狂える。
そんな自分が心底嫌になるけど、それと同時に愛せる気がした。
そして、城から出ていった。
こんな所にいる意味なんてないから。
書き置きでも置いていこうか、なんて悩んだけれど。
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