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二章 美空ミカエル
呪われた剣
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その中をひたすらに真っ直ぐ進む。
いくつか分岐点があるが、美空は迷う事なく進み続けている。
本当に合っているのか少し不安になったけれど。
美空が間違うことはまずないと信じて進むことにした。
しばらく歩いていると目の前に大きな扉が現れた。
今まで見たことがないくらい重厚な扉だ。
美空は冷静に扉を開き、奥へと進む。
鍵を回すとギィ、と音がして勝手に開いたのだ。
すると、目の前には剣が二本、そして奥に多くの物が置いてある所へとついた。
ここが普通の場所じゃないことにはすぐに気がついた。
魔力が溢れすぎている。
ここまで魔力で満ちている空間は今まできた事がない。
「ここは...、一体...」
思わず呟いてしまった言葉に、美空は前に進みながら答えた。
「宝物庫。魔術によって作られた物が大量に集められている。所謂神器って奴だ。...、お前も知ってるだろ?つーか、聞いたことあるかってのが正しいか」
昔、神を信仰する習慣があった。
そんな事を思い出した。
神器。
それは確か。
「神器は人を使って作られている。魔物とかでは無く純粋な人間だ。罪人を拷問して、死にたくなる程の絶望を味あわせた後に、生きたくなるような希望をチラつかせて、生きたいと思わせてから、真綿で締め殺す。こうやって作った神器だからか、かなりの威力を持つらしい。まぁ、俺は使った事が無いから分からないけど」
酷く残酷で、国民には忘れ去られていた文化。
否。
無理やり忘れ去ろうとした忌むべき文化。
それが神器。
非人道的な方法という言葉しか浮かばないような行為の末に生まれた殺戮兵器。
「...意識をちゃんと保ってろよ。取り込まれるぞ」
「分かってますよ。美空こそ取り込まれないように気をつけてくださいね?」
そう言って、二人で、手を伸ばした。
ミカエルは僕を部屋へ届けると、解放してくれた。
そっとベッドに横たわらせる。
そのまま魔法で何かをしている。
「何をしているの?」
「少し結界を。美空達にバレたら大変ですから」
そして今、僕は豪華な食事を食べさせられている。
机一杯に料理を並べられた。
美味しそうな料理はケーキやクッキーなどのお菓子をメインにしている。
ティーポットなども並べられている。
一種のお茶会みたいだ。
「沢山用意したので一杯食べてくださいね」
そう言って僕に笑いかけた後に、服を準備し始めた。
僕の服、さっきの蔦で結構傷ついちゃったからかな。
いくつか分岐点があるが、美空は迷う事なく進み続けている。
本当に合っているのか少し不安になったけれど。
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しばらく歩いていると目の前に大きな扉が現れた。
今まで見たことがないくらい重厚な扉だ。
美空は冷静に扉を開き、奥へと進む。
鍵を回すとギィ、と音がして勝手に開いたのだ。
すると、目の前には剣が二本、そして奥に多くの物が置いてある所へとついた。
ここが普通の場所じゃないことにはすぐに気がついた。
魔力が溢れすぎている。
ここまで魔力で満ちている空間は今まできた事がない。
「ここは...、一体...」
思わず呟いてしまった言葉に、美空は前に進みながら答えた。
「宝物庫。魔術によって作られた物が大量に集められている。所謂神器って奴だ。...、お前も知ってるだろ?つーか、聞いたことあるかってのが正しいか」
昔、神を信仰する習慣があった。
そんな事を思い出した。
神器。
それは確か。
「神器は人を使って作られている。魔物とかでは無く純粋な人間だ。罪人を拷問して、死にたくなる程の絶望を味あわせた後に、生きたくなるような希望をチラつかせて、生きたいと思わせてから、真綿で締め殺す。こうやって作った神器だからか、かなりの威力を持つらしい。まぁ、俺は使った事が無いから分からないけど」
酷く残酷で、国民には忘れ去られていた文化。
否。
無理やり忘れ去ろうとした忌むべき文化。
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非人道的な方法という言葉しか浮かばないような行為の末に生まれた殺戮兵器。
「...意識をちゃんと保ってろよ。取り込まれるぞ」
「分かってますよ。美空こそ取り込まれないように気をつけてくださいね?」
そう言って、二人で、手を伸ばした。
ミカエルは僕を部屋へ届けると、解放してくれた。
そっとベッドに横たわらせる。
そのまま魔法で何かをしている。
「何をしているの?」
「少し結界を。美空達にバレたら大変ですから」
そして今、僕は豪華な食事を食べさせられている。
机一杯に料理を並べられた。
美味しそうな料理はケーキやクッキーなどのお菓子をメインにしている。
ティーポットなども並べられている。
一種のお茶会みたいだ。
「沢山用意したので一杯食べてくださいね」
そう言って僕に笑いかけた後に、服を準備し始めた。
僕の服、さっきの蔦で結構傷ついちゃったからかな。
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