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四章 雪闇ブラッド
点滴
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腕を動かす。
今度は痛みを魔力で結晶化して抽出する。
僕にだけ存在する魔法。
自分の痛みだけ結晶化出来る力。
はぁ、はぁ、と荒くなった呼吸を整えようとする。
あんな痛み、もう一度味わえと言われたら全力で拒否するレベルだ。
それぐらい苦しかった。
その様子を眺めた理久が、
「ありがとう、闇奈。あとはもうゆっくり休んでて。...、もし残ってるのあるなら僕に言ってよ。片付けておくからさ」
そう言って抱き寄せる。
天使は穏やかそうに眠っている。
良かった。
そっと、髪を避ける。
なんでこんなことするんだろう。
自分の感情がいまいちわからない。
でも、構わないか。
こういうことだってたまには必要なはずだ。
「...、なら、残りの患者の手当てお願いするわ。僕はこの子洗って、自室で寝る」
そう言い捨てた。
それ以上何も浮かばなかったし。
下手なこと言っても何もならないし。
了解、と理久は言って早速取り掛かる。
普段なら嫌がる癖に、この子の為ならやるのか。
チラリ、と天使を見て、
「その子...、凪の事しっかり守ってね。少しでも傷つけたら許さないから」
そう言って、僕を睨みつけた。
本気だと言いたげに。
わかった。
そう返しながら、この子の名前が凪という事が分かった。
天使、なんてこの子の前で呼んだら恥ずかしいし。
抱き上げると、想像したよりも軽かった。
回復するのにきっとエネルギーを使い果たしたんだろうな。
抱き上げながら運んで、そう推理する。
そう思ったから。
「シャワー浴びたら補給食食べよか。人間と味覚同じかは自信ないんやけど...。もし、美味しくなかったら僕が作ってあげるわ」
まぁ、味は保証せんけどな。
浴室に入る道すがら、そう言って頭を撫でた。
よく眠っているな、なんて思いながら。
相当疲れているのか。
深い眠りに落ちているようで。
僕の声に何にも反応しない。
シャワーの水を浴びたって。
なんの夢を見ているのだろう。
パンの蝶や、喋る花々と戯れているのだろうか。
風呂に入りながら眠り続けている。
どうしようか。
これじゃあ栄養補給が出来ない。
寝ている間にもエネルギーや栄養を消費する。
それが分かっているから。
こうなったら。
吸血鬼のみに許された技を使うしかない。
補給食を口に含む。
ごく、ごく、と飲み干して、凪の首筋を見つめる。
この首に牙を突き立てて、直接栄養を流し込む。
そうする事で栄養を摂取できる。
その代わり、僕の栄養が減るから食べながらやる必要があるけれど。
僕の体を利用した点滴もどき。
牙で傷つけたところは勝手に修復されるから跡にもならない。
今度は痛みを魔力で結晶化して抽出する。
僕にだけ存在する魔法。
自分の痛みだけ結晶化出来る力。
はぁ、はぁ、と荒くなった呼吸を整えようとする。
あんな痛み、もう一度味わえと言われたら全力で拒否するレベルだ。
それぐらい苦しかった。
その様子を眺めた理久が、
「ありがとう、闇奈。あとはもうゆっくり休んでて。...、もし残ってるのあるなら僕に言ってよ。片付けておくからさ」
そう言って抱き寄せる。
天使は穏やかそうに眠っている。
良かった。
そっと、髪を避ける。
なんでこんなことするんだろう。
自分の感情がいまいちわからない。
でも、構わないか。
こういうことだってたまには必要なはずだ。
「...、なら、残りの患者の手当てお願いするわ。僕はこの子洗って、自室で寝る」
そう言い捨てた。
それ以上何も浮かばなかったし。
下手なこと言っても何もならないし。
了解、と理久は言って早速取り掛かる。
普段なら嫌がる癖に、この子の為ならやるのか。
チラリ、と天使を見て、
「その子...、凪の事しっかり守ってね。少しでも傷つけたら許さないから」
そう言って、僕を睨みつけた。
本気だと言いたげに。
わかった。
そう返しながら、この子の名前が凪という事が分かった。
天使、なんてこの子の前で呼んだら恥ずかしいし。
抱き上げると、想像したよりも軽かった。
回復するのにきっとエネルギーを使い果たしたんだろうな。
抱き上げながら運んで、そう推理する。
そう思ったから。
「シャワー浴びたら補給食食べよか。人間と味覚同じかは自信ないんやけど...。もし、美味しくなかったら僕が作ってあげるわ」
まぁ、味は保証せんけどな。
浴室に入る道すがら、そう言って頭を撫でた。
よく眠っているな、なんて思いながら。
相当疲れているのか。
深い眠りに落ちているようで。
僕の声に何にも反応しない。
シャワーの水を浴びたって。
なんの夢を見ているのだろう。
パンの蝶や、喋る花々と戯れているのだろうか。
風呂に入りながら眠り続けている。
どうしようか。
これじゃあ栄養補給が出来ない。
寝ている間にもエネルギーや栄養を消費する。
それが分かっているから。
こうなったら。
吸血鬼のみに許された技を使うしかない。
補給食を口に含む。
ごく、ごく、と飲み干して、凪の首筋を見つめる。
この首に牙を突き立てて、直接栄養を流し込む。
そうする事で栄養を摂取できる。
その代わり、僕の栄養が減るから食べながらやる必要があるけれど。
僕の体を利用した点滴もどき。
牙で傷つけたところは勝手に修復されるから跡にもならない。
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