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四章 雪闇ブラッド
俺のため
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魔力を上手く扱う事が出来ない子供は吸血鬼領から一人で出る事は出来ない。
出た瞬間、外が夜であれば運が良かったと言うことで。
無傷で済む事もあるが、昼であれば話が違う。
太陽が供給する膨大な紫外線によって肌を焼かれて骨しか残らない。
だからこそ上手く魔力を扱えない子供は外に出ることは許されない。
いくら月の光の強さで見分けが着くと言っても、朝日が昇る瞬間であったり。
その境目に出てしまったり。
少しでも太陽があれば終わりなのだから。
出る事が出来るのは自身の体を上手く保護できる者のみ。
魔力を利用して体を保護するバリアを作れるもののみだ。
そうじゃなければ危険だから。
その点俺らは問題無かった。
呪いのお陰で初めから扱えたから。
呪いにも色んな種類があるが、俺らに憑いたのはどうやら吸血鬼だったようで。
身を護る術なんて生まれた瞬間に授けられたのだ。
ただ、俺の場合は。
呪いは処刑道具の遺志の残り香で。
処刑道具を取り込んだ事で一体化に成功して。
自我を持ち俺に話しかけるようになってしまった。
おかげでそこそこ強いと言われるくらいの力は得たけれど。
自分の中にもう一人いると言う感覚はどうも気持ち悪いから。
普通に生まれたかったという気持ちが無いわけではない。
ヴァルベリーを外で育てようとすると、日光の下に出した途端枯れてしまうらしい。
きっとこれはヴァルベリーが吸血鬼領で生き抜く為に進化を遂げた為だろう。
だから吸血鬼と同じで紫外線に弱くなってしまったのだろう。
紫外線から保護する結界に。
領土から持ってきた土と水を使って。
環境をまったく同じにする必要がある。
そうではないと途中で枯れたり。味が変わったり。
酷い時は変異体となってしまう。
そんな特別な苺。
「このケーキは咲をイメージして作ったものなんだよね。ごめん、チョコレートケーキの方が好きだったんだよね?」
そう、凪が言う。
申し訳なさそうに。
「俺の事も考えてくれてたの?」
そう俺が言うとうん、と凪は返した。
「だって、咲は初めて出来た僕の友達だもの。理久は…、友達とは違うし。闇奈は先生だしさ。だから咲にも喜んで欲しかったんだ」
その言葉に嬉しいと思うのと同時に悲しいと思ってしまうのは。
きっと思いを自覚してしまったからだろう。
だから苦しいと思ってしまうのだろう。
恋って罪だ。
だって普通なら嬉しいと思うはずの事ですらもっとって求めてしまうし。
満足出来なくなってしまうから。
そんなの我儘だ。
身に合わない欲望だ。
そう思えるくらいなのだ。
それでも。
大切だと思ってくれてる事が嬉しかった。
ちゃんと俺の事も考えてくれているという事実だけで嬉しかった。
上品にフォークでケーキを切り分けて、口へ運ぶ。
凪は少し期待するような目をこちらに向けた後、そっと自分でもケーキを切り分けて口に運ぶ。
赤いソースは甘いストロベリーソース。
クリームは上品な甘さ。
苺はひときわ輝いている。
どれも美味しくて。
あっという間に平らげてしまう。
おかわり、と言おうと思って顔を上げるとにこにこしている凪と目があった。
「純白で、高けつで。外から見た咲のイメージで作ってみた。どうかな。僕のイメージ、伝わった?美味しかった?…、というか、その反応が美味しかったって語ってくれてるね。嬉しい」
出た瞬間、外が夜であれば運が良かったと言うことで。
無傷で済む事もあるが、昼であれば話が違う。
太陽が供給する膨大な紫外線によって肌を焼かれて骨しか残らない。
だからこそ上手く魔力を扱えない子供は外に出ることは許されない。
いくら月の光の強さで見分けが着くと言っても、朝日が昇る瞬間であったり。
その境目に出てしまったり。
少しでも太陽があれば終わりなのだから。
出る事が出来るのは自身の体を上手く保護できる者のみ。
魔力を利用して体を保護するバリアを作れるもののみだ。
そうじゃなければ危険だから。
その点俺らは問題無かった。
呪いのお陰で初めから扱えたから。
呪いにも色んな種類があるが、俺らに憑いたのはどうやら吸血鬼だったようで。
身を護る術なんて生まれた瞬間に授けられたのだ。
ただ、俺の場合は。
呪いは処刑道具の遺志の残り香で。
処刑道具を取り込んだ事で一体化に成功して。
自我を持ち俺に話しかけるようになってしまった。
おかげでそこそこ強いと言われるくらいの力は得たけれど。
自分の中にもう一人いると言う感覚はどうも気持ち悪いから。
普通に生まれたかったという気持ちが無いわけではない。
ヴァルベリーを外で育てようとすると、日光の下に出した途端枯れてしまうらしい。
きっとこれはヴァルベリーが吸血鬼領で生き抜く為に進化を遂げた為だろう。
だから吸血鬼と同じで紫外線に弱くなってしまったのだろう。
紫外線から保護する結界に。
領土から持ってきた土と水を使って。
環境をまったく同じにする必要がある。
そうではないと途中で枯れたり。味が変わったり。
酷い時は変異体となってしまう。
そんな特別な苺。
「このケーキは咲をイメージして作ったものなんだよね。ごめん、チョコレートケーキの方が好きだったんだよね?」
そう、凪が言う。
申し訳なさそうに。
「俺の事も考えてくれてたの?」
そう俺が言うとうん、と凪は返した。
「だって、咲は初めて出来た僕の友達だもの。理久は…、友達とは違うし。闇奈は先生だしさ。だから咲にも喜んで欲しかったんだ」
その言葉に嬉しいと思うのと同時に悲しいと思ってしまうのは。
きっと思いを自覚してしまったからだろう。
だから苦しいと思ってしまうのだろう。
恋って罪だ。
だって普通なら嬉しいと思うはずの事ですらもっとって求めてしまうし。
満足出来なくなってしまうから。
そんなの我儘だ。
身に合わない欲望だ。
そう思えるくらいなのだ。
それでも。
大切だと思ってくれてる事が嬉しかった。
ちゃんと俺の事も考えてくれているという事実だけで嬉しかった。
上品にフォークでケーキを切り分けて、口へ運ぶ。
凪は少し期待するような目をこちらに向けた後、そっと自分でもケーキを切り分けて口に運ぶ。
赤いソースは甘いストロベリーソース。
クリームは上品な甘さ。
苺はひときわ輝いている。
どれも美味しくて。
あっという間に平らげてしまう。
おかわり、と言おうと思って顔を上げるとにこにこしている凪と目があった。
「純白で、高けつで。外から見た咲のイメージで作ってみた。どうかな。僕のイメージ、伝わった?美味しかった?…、というか、その反応が美味しかったって語ってくれてるね。嬉しい」
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