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四章 雪闇ブラッド
今の僕をどうして
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尊敬してくれてたりするんだろろと、心のどこかで思っている。
だから良いのか分からなくて。
だって、僕は美空が良く分からないんだ。
颯太との出会いやそれからは大体覚えているのに。
途中穴はあっても、それを補える位の思い出はあって。
なのに、美空との記憶は穴だらけだ。
穴しかなくて。
だから美空の好きだって言葉もよく分からない。
昔の僕なら信じられたのとかしか思えない。
だから恋人同士に見られるのなんてだめだと思ってたのに。
美は、急にむすっとして、不機嫌になった。
「凪先輩ってそういう所ありますよね。過小評価というか、何というか」
そう不機嫌に言う。
はぁ、とため息をつきながら。
いや、僕は心配しただけだけど。
別に過小評価とかそう言うのしたわけじゃないし。
美空は僕の事を抱きしめる。
突然の事で硬直してしまったけれど、離れなきゃと思って。
少しもがこうとするけれど。
美空の言葉でもがく手を止めた。
「先輩と、恋人同士に見えたいです。むしろ見せてたんです。…、そもそもこれってそういう所ですし。い、一応俺だってそういう風に見せたいとか願望あるんですよ?だって…、本気なんですから」
そう美空が、僕を抱きしめながら一生懸命言う。
「俺は、憧れとかじゃなくて、本気で好きなんです。恋人にしたい、結婚したいとか思ってるんです。婚約者だって断りました。王様になれば伴侶は好きに選べるから凪先輩を選ぶつもりです」
そう僕が返答する暇もないくらい言い始める。
一方的に弾幕を張るように言葉を吐き出している。
こんな美空を見るのは初めてだ。
「というか、俺って純粋そうに見えます?言っときますけどね、凪先輩。人間って成長するんです。いつまでも憧れとか抱いたままの恋心増幅させてるわけじゃないんですからね?俺の頭の中って凪先輩の事でいっぱいです。それに俺、親とか持てるもの全部利用して、欲しいもの手にいれるタイプなので」
美空の顔が見たくなった。
絶対今顔赤いだろうし。
赤くないなら、本気じゃないって事になるだろうし。
「…、ね、美空。顔見たい。今どんな顔してるの?僕に見せてよ」
そう言うと、美空は少し黙る。
「…、いや、です。見せたくない。だって今凄くカッコ悪い顔してるに決まってますよ。幻滅しますよ」
そう美空が言う。
「良いから見せてよ。僕大好きな美空の顔が見たいなぁ」
そう言うと、うぅ、と唸る。
そして、おずおずと僕の体から手を離して。
少し距離を取って、お互いの顔が見える位置に移動した。
正面から見た美空の顔はやっぱり凄く赤くなってて。
耳まで赤く染めている美空なんて新鮮で。
それ位本気なのかな、なんて思う。
「すごい真っ赤だね、美空。ね、そんな真っ赤になるくらい僕のこと好きって事?」
そう僕が聞くと、美空は頷く。
そんな好きになられるような事、した覚えないんだけどな。
「ねぇ、美空はさ、僕に幻滅したりしないの?きっと美空はさ、初めて僕に会った時に好きになったんでしょ?今の僕大分違ったりして。イメージと違くて。幻滅したりとかあるんじゃないの?」
だってそうじゃん。
美空は過去の僕を知ってるんだから。
比較対象があるんだから。
颯太を信用している所はそう言うところもあるからかもしれない。
今の僕を好きになってくれたから。
だから良いのか分からなくて。
だって、僕は美空が良く分からないんだ。
颯太との出会いやそれからは大体覚えているのに。
途中穴はあっても、それを補える位の思い出はあって。
なのに、美空との記憶は穴だらけだ。
穴しかなくて。
だから美空の好きだって言葉もよく分からない。
昔の僕なら信じられたのとかしか思えない。
だから恋人同士に見られるのなんてだめだと思ってたのに。
美は、急にむすっとして、不機嫌になった。
「凪先輩ってそういう所ありますよね。過小評価というか、何というか」
そう不機嫌に言う。
はぁ、とため息をつきながら。
いや、僕は心配しただけだけど。
別に過小評価とかそう言うのしたわけじゃないし。
美空は僕の事を抱きしめる。
突然の事で硬直してしまったけれど、離れなきゃと思って。
少しもがこうとするけれど。
美空の言葉でもがく手を止めた。
「先輩と、恋人同士に見えたいです。むしろ見せてたんです。…、そもそもこれってそういう所ですし。い、一応俺だってそういう風に見せたいとか願望あるんですよ?だって…、本気なんですから」
そう美空が、僕を抱きしめながら一生懸命言う。
「俺は、憧れとかじゃなくて、本気で好きなんです。恋人にしたい、結婚したいとか思ってるんです。婚約者だって断りました。王様になれば伴侶は好きに選べるから凪先輩を選ぶつもりです」
そう僕が返答する暇もないくらい言い始める。
一方的に弾幕を張るように言葉を吐き出している。
こんな美空を見るのは初めてだ。
「というか、俺って純粋そうに見えます?言っときますけどね、凪先輩。人間って成長するんです。いつまでも憧れとか抱いたままの恋心増幅させてるわけじゃないんですからね?俺の頭の中って凪先輩の事でいっぱいです。それに俺、親とか持てるもの全部利用して、欲しいもの手にいれるタイプなので」
美空の顔が見たくなった。
絶対今顔赤いだろうし。
赤くないなら、本気じゃないって事になるだろうし。
「…、ね、美空。顔見たい。今どんな顔してるの?僕に見せてよ」
そう言うと、美空は少し黙る。
「…、いや、です。見せたくない。だって今凄くカッコ悪い顔してるに決まってますよ。幻滅しますよ」
そう美空が言う。
「良いから見せてよ。僕大好きな美空の顔が見たいなぁ」
そう言うと、うぅ、と唸る。
そして、おずおずと僕の体から手を離して。
少し距離を取って、お互いの顔が見える位置に移動した。
正面から見た美空の顔はやっぱり凄く赤くなってて。
耳まで赤く染めている美空なんて新鮮で。
それ位本気なのかな、なんて思う。
「すごい真っ赤だね、美空。ね、そんな真っ赤になるくらい僕のこと好きって事?」
そう僕が聞くと、美空は頷く。
そんな好きになられるような事、した覚えないんだけどな。
「ねぇ、美空はさ、僕に幻滅したりしないの?きっと美空はさ、初めて僕に会った時に好きになったんでしょ?今の僕大分違ったりして。イメージと違くて。幻滅したりとかあるんじゃないの?」
だってそうじゃん。
美空は過去の僕を知ってるんだから。
比較対象があるんだから。
颯太を信用している所はそう言うところもあるからかもしれない。
今の僕を好きになってくれたから。
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