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四章 雪闇ブラッド
辛い未来に
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だから付き合っちゃいけないんだよ。
だってそうだろう?
「大丈夫だよ、美空。僕は美空とずっと一緒だよ。付き合うだとか、そういうのは抜きにしてもさ。僕らは友達なんだから。離れるなんて事は無い。そうでしょう?それに離れるってのはどっちかがもう一緒にいたくないって思わないと起きないんだよ」
離れるという単語に、美空は少し肩を揺らした。
まるで怯えるみたいに。
友達という単語に少し眉を歪めた。
嫌だとでも言いたげに。
でもすぐ元に戻るものだから…。
隠すの得意だね。
でも友達じゃないとダメなんだよ、僕らは。
「もしも。もしもだよ。僕が美空から離れたりしたりさ。あり得ないけどさ。もしもそう言う事が起こっちゃったりしたら。僕の事を向かえに来て死んでくれって事じゃなくてさ。うーん」
一緒に死んでやる事は出来ないし現実的じゃないからなぁ。
不死である僕には、死ぬなんて単語は無い。
逆上した美空に刺されて死ぬっていうエンディングもまぁまぁ良いかなとか思っていて。
それはそれで僕を愛してくれているって事でもあるし。
それで死んでしまうのも構わないと思う僕もいるし。
けれど僕には呪いがあるから。
だからこそあり得ないから。
起こり得ないから。
でも、もしも死んでしまったら。
向かえに来てくれ、だとか。
一緒に死んでくれ、とでも言っているようなものじゃあないか。
まぁでも僕が美空から離れたら起こらない出来事だから。
だから問題ないね。
それにもしもそうなっちゃったとしても。
そうでもしないと僕らは結ばれないだろうから。
美空の想いを叶えるにはそれしかないだろうな、なんて思ってしまって。
だってさ。
美空が王様になったとして僕を娶ったらその時点で王子が生まれなくなってしまうし。
美空を好色家とか、特殊な性癖だとか。
そう言って差別するのだろうから。
人々の好奇の視線に晒されるのだろうから。
颯太だって作る気はないだろうし。
他の王子は無能だから意味がないし。
そうなったら僕らは引き剥がされるのは必須だろう?
昔から王家には暗殺だとかそう言う話は沢山転がっている。
僕を暗殺出来ないから最後はどうせ美空を殺すんだろうな。
上手く民衆の意見を操って。
王家の醜いところは散々見てきたから。
民衆が使えなきゃ直接手を下すのだろう。
ナイフでも持って。
よく分からないことを喚きながらナイフの鋒を向けて。
体に向かって突進してくる。
そんな風に美空が殺されるのが嫌だ。
最後まで笑って生きてほしい。
寿命をちゃんと全うしてほしい。
だって、美空には終わりがあるから。
でも、美空は。
僕の手を握りながら、
「必ず迎えに行きます。どんなところでも、…、友達でも構いませんから。どうか一緒にいてください」
と、顔を伏せながら言った。
だってそうだろう?
「大丈夫だよ、美空。僕は美空とずっと一緒だよ。付き合うだとか、そういうのは抜きにしてもさ。僕らは友達なんだから。離れるなんて事は無い。そうでしょう?それに離れるってのはどっちかがもう一緒にいたくないって思わないと起きないんだよ」
離れるという単語に、美空は少し肩を揺らした。
まるで怯えるみたいに。
友達という単語に少し眉を歪めた。
嫌だとでも言いたげに。
でもすぐ元に戻るものだから…。
隠すの得意だね。
でも友達じゃないとダメなんだよ、僕らは。
「もしも。もしもだよ。僕が美空から離れたりしたりさ。あり得ないけどさ。もしもそう言う事が起こっちゃったりしたら。僕の事を向かえに来て死んでくれって事じゃなくてさ。うーん」
一緒に死んでやる事は出来ないし現実的じゃないからなぁ。
不死である僕には、死ぬなんて単語は無い。
逆上した美空に刺されて死ぬっていうエンディングもまぁまぁ良いかなとか思っていて。
それはそれで僕を愛してくれているって事でもあるし。
それで死んでしまうのも構わないと思う僕もいるし。
けれど僕には呪いがあるから。
だからこそあり得ないから。
起こり得ないから。
でも、もしも死んでしまったら。
向かえに来てくれ、だとか。
一緒に死んでくれ、とでも言っているようなものじゃあないか。
まぁでも僕が美空から離れたら起こらない出来事だから。
だから問題ないね。
それにもしもそうなっちゃったとしても。
そうでもしないと僕らは結ばれないだろうから。
美空の想いを叶えるにはそれしかないだろうな、なんて思ってしまって。
だってさ。
美空が王様になったとして僕を娶ったらその時点で王子が生まれなくなってしまうし。
美空を好色家とか、特殊な性癖だとか。
そう言って差別するのだろうから。
人々の好奇の視線に晒されるのだろうから。
颯太だって作る気はないだろうし。
他の王子は無能だから意味がないし。
そうなったら僕らは引き剥がされるのは必須だろう?
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僕を暗殺出来ないから最後はどうせ美空を殺すんだろうな。
上手く民衆の意見を操って。
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民衆が使えなきゃ直接手を下すのだろう。
ナイフでも持って。
よく分からないことを喚きながらナイフの鋒を向けて。
体に向かって突進してくる。
そんな風に美空が殺されるのが嫌だ。
最後まで笑って生きてほしい。
寿命をちゃんと全うしてほしい。
だって、美空には終わりがあるから。
でも、美空は。
僕の手を握りながら、
「必ず迎えに行きます。どんなところでも、…、友達でも構いませんから。どうか一緒にいてください」
と、顔を伏せながら言った。
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