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四章 雪闇ブラッド
僕らは正しいの?
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でも、髪型を崩してしまうのが勿体無い気がして手櫛をするように。
理久の髪の毛はサラサラで、滑らかな手触りだ。
手入れされた猫。
嬉しそうな、幸せそうな、そんな顔をして。
これだけで十分とでも言いたげな顔をしていて。
本当に可愛いなぁ、なんて思う。
するとこほん、と咳払いが聞こえた。
咳の主は美空だ。
僕らを見ながらしばらくゴホン、としている。
「どうしたの美空。もしかして風邪?こんな寒いところにいたら悪化するし、僕と凪に移ったら迷惑だから外行ってこいよ。そんで国に帰れ」
そう理久が言う。
猫が威嚇するように。
しかも最後にはあっかんべーまでしていた。
大人気ないな。
美空はそんな理久をジトーっとした目で見た後に、
「二人だけの世界に入らないでもらっても?少なくと今は俺の時間のはずなんですけど。…、俺だって、凪先輩とすごしたいですよ。あと風邪じゃなくてわざとです」
美空がそう言う。
風邪は引いていなかったんだ。
よかった。
僕が安心していると、理久は、
「そっかぁ、風邪じゃなくて良かったね。てか、一応歌姫なんだから喉傷つけるような事しない方が良いんじゃない?」
そう返して僕の腕と自身の腕を絡める。
「僕はさ、凪と一緒にいたいの。だからいるの。別にお前の時間とか決まってるわけじゃないし。…、そもそもずっと一緒にいたんでしょ?なら良いじゃん。僕に譲ってくれてもさぁ」
そう理久は言って、僕を上目遣いで見つめる。
キュルン、なんて効果音がつきそうなくらいに。
でも、僕は理久が言った言葉に違和感を抱いて。
「ね、ねぇ…。どうして美空とずっと一緒にいたって知ってるの?理久に言ったっけ」
だってそうだ。
どうして知ってるの?
理久は僕が召喚した時に初めて会ったんでしょ?
なのにどうして知っているんだ?
それとも僕らはその前にあっているの?
僕の失われた五年間の間に。
僕のその問いに理久は目を逸らして、なんて言えば良いのか分からないとでも言いたげな顔をしていた。
でも、ほんの少しの空白の後に、理久は答えを紡ぐ。
「凪が美空と話してたの聞いたから知ってた。だからわかるの」
それに対して、美空は無言だった。
二人して何か隠しているように感じられた。
でも、聞く勇気がなくて。
「…、そんな話別に良いじゃん。それよりも美空はこれ以上僕が凪といるの邪魔しないで」
そう理久が言った。
良くないけれど。
でも、きっと理久はこれ以上追求してほしくないんだろうから。
「だったらお前もいれば良かったじゃないか。傷つけて勝手に離れて、そのく
せ被害者面だなんて。もうお前の方が帰れよ。どうせ俺達最後には対立するんだから。だってお前は…」
そう美空が言うと、理久は黙ってしまった。
何も言わなくなってしまったのだ。
何か言おうと口を開くが、上手く言葉を紡げずにいるようで。
口を再び閉じる。
「だってさ、そうだろう?今一緒にいる状況がおかしいわけで。本来なら俺らはこうやって一緒にいるわけが無かったし。凪先輩がお前に会うはずがなかった」
それに対して理久は弱々しく違う、という。
「違うよ、僕らは。僕らは出会う運命だった。これは間違ってない」
理久の髪の毛はサラサラで、滑らかな手触りだ。
手入れされた猫。
嬉しそうな、幸せそうな、そんな顔をして。
これだけで十分とでも言いたげな顔をしていて。
本当に可愛いなぁ、なんて思う。
するとこほん、と咳払いが聞こえた。
咳の主は美空だ。
僕らを見ながらしばらくゴホン、としている。
「どうしたの美空。もしかして風邪?こんな寒いところにいたら悪化するし、僕と凪に移ったら迷惑だから外行ってこいよ。そんで国に帰れ」
そう理久が言う。
猫が威嚇するように。
しかも最後にはあっかんべーまでしていた。
大人気ないな。
美空はそんな理久をジトーっとした目で見た後に、
「二人だけの世界に入らないでもらっても?少なくと今は俺の時間のはずなんですけど。…、俺だって、凪先輩とすごしたいですよ。あと風邪じゃなくてわざとです」
美空がそう言う。
風邪は引いていなかったんだ。
よかった。
僕が安心していると、理久は、
「そっかぁ、風邪じゃなくて良かったね。てか、一応歌姫なんだから喉傷つけるような事しない方が良いんじゃない?」
そう返して僕の腕と自身の腕を絡める。
「僕はさ、凪と一緒にいたいの。だからいるの。別にお前の時間とか決まってるわけじゃないし。…、そもそもずっと一緒にいたんでしょ?なら良いじゃん。僕に譲ってくれてもさぁ」
そう理久は言って、僕を上目遣いで見つめる。
キュルン、なんて効果音がつきそうなくらいに。
でも、僕は理久が言った言葉に違和感を抱いて。
「ね、ねぇ…。どうして美空とずっと一緒にいたって知ってるの?理久に言ったっけ」
だってそうだ。
どうして知ってるの?
理久は僕が召喚した時に初めて会ったんでしょ?
なのにどうして知っているんだ?
それとも僕らはその前にあっているの?
僕の失われた五年間の間に。
僕のその問いに理久は目を逸らして、なんて言えば良いのか分からないとでも言いたげな顔をしていた。
でも、ほんの少しの空白の後に、理久は答えを紡ぐ。
「凪が美空と話してたの聞いたから知ってた。だからわかるの」
それに対して、美空は無言だった。
二人して何か隠しているように感じられた。
でも、聞く勇気がなくて。
「…、そんな話別に良いじゃん。それよりも美空はこれ以上僕が凪といるの邪魔しないで」
そう理久が言った。
良くないけれど。
でも、きっと理久はこれ以上追求してほしくないんだろうから。
「だったらお前もいれば良かったじゃないか。傷つけて勝手に離れて、そのく
せ被害者面だなんて。もうお前の方が帰れよ。どうせ俺達最後には対立するんだから。だってお前は…」
そう美空が言うと、理久は黙ってしまった。
何も言わなくなってしまったのだ。
何か言おうと口を開くが、上手く言葉を紡げずにいるようで。
口を再び閉じる。
「だってさ、そうだろう?今一緒にいる状況がおかしいわけで。本来なら俺らはこうやって一緒にいるわけが無かったし。凪先輩がお前に会うはずがなかった」
それに対して理久は弱々しく違う、という。
「違うよ、僕らは。僕らは出会う運命だった。これは間違ってない」
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