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四章 雪闇ブラッド
理久の殺意
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けれど、理久の瞳がぐるぐるとしてたの。
歪な十字架が浮かんでいたの。
だからか、理久の次の手が簡単に予想ができて。
咄嗟に体を動かして、美空の前に立った。
ほぼ反射だった。
今立たなければいけないと思ったから。
どうやらその考えは当たっていたようで。
理久は僕の体にナイフを突き刺した。
僕が不身であったからこそ生き永らえただけ。
理久があはは、と笑う。
「なぁんだ。どうして庇っちゃうのかな?庇わなくて良いのに。そんな奴凪が庇う意味ないよ」
そう理久は冷たく言い放つ。
そこにいたのはただの悪魔だった。
人の皮を被った。
いや、初めから被ってなぞいなかったのかもしれない。
「凪はさ、僕と契約したから一緒にいるんでしょ?でもそいつは契約なんてしてないし。凪と永遠に生きられるわけでもないし。それなら生きている意味なんてないんだと思うんだよね」
そう理久が言う。
いつも美しく光る真紅の瞳は光を失い、黒くよ澱んで見えた。
周囲にはきらきらと赤が舞っている。
角と羽は生えていないが、魔の者とでも言う言葉が似合いそうな。
そんな姿で。
「一緒に生きれない癖に一緒にいようとするって烏滸がましいと思わない?だって最後は死んじゃう癖にさ。凪は一人になっちゃうでしょ。そしたら凪は苦しむでしょ。僕は嫌だな」
そう淡々と呟いて、もう片方の手で何かを召喚しようとする。
その手を覆う。
「だったら、今死んじゃえば良いじゃん。今死んだって、別の日死んだって全部一緒でしょ」
理久は僕に必死にそう言う。
「それでもダメだよ。美空を殺そうとしちゃ。そんなの絶対にしたらいけないから」
僕がそういうと、理久はなんで、なんて言う。
「なんでって、人の命は有限で。だからその命を精一杯生きなきゃいけないんだ。だから、その命の期限を無理やり奪うような事をしちゃいけないんだよ」
「ならさ、凪は人間じゃないの?人じゃないの?凪は無限に生きられるけど。それって人じゃないって事なの?僕はそう思わないよ」
そう理久に言われて。
返す言葉は見つからなかった。
「凪には僕だけいれば良いじゃん。それならさ、簡単に一緒にいるなんて言わないでよ。じゃあ美空が死んだら凪も死ぬの?そんなの僕が許さないから。それならいっそ今ここで」
そう言って、魔法陣がフッと理久の背後に浮かんだ。
かき消すのも間に合わないだろうから、対象を僕に変える。
理久が僕に突き刺したのは鉄の処女。
これはきっと彼の魔法。
この鉄の感触とフォルムに寒気がする。
身体中に棘が突き刺さる。
どうしてこの処刑道具に悪寒が止まらないのだろう。
雫の時だって見たはずなのに。
なのにどうして。
雫の時にはローズに向けられていたから?
だから僕は怯えなかったのか?
処刑道具が僕の体に強く突き刺さる。
普通の人間がこの道具に触れたら寿命が一滴残らず吸い取られていまうのだろう。
僕なら平気だ。
針が僕の身体に深く突き刺さる。
歪な十字架が浮かんでいたの。
だからか、理久の次の手が簡単に予想ができて。
咄嗟に体を動かして、美空の前に立った。
ほぼ反射だった。
今立たなければいけないと思ったから。
どうやらその考えは当たっていたようで。
理久は僕の体にナイフを突き刺した。
僕が不身であったからこそ生き永らえただけ。
理久があはは、と笑う。
「なぁんだ。どうして庇っちゃうのかな?庇わなくて良いのに。そんな奴凪が庇う意味ないよ」
そう理久は冷たく言い放つ。
そこにいたのはただの悪魔だった。
人の皮を被った。
いや、初めから被ってなぞいなかったのかもしれない。
「凪はさ、僕と契約したから一緒にいるんでしょ?でもそいつは契約なんてしてないし。凪と永遠に生きられるわけでもないし。それなら生きている意味なんてないんだと思うんだよね」
そう理久が言う。
いつも美しく光る真紅の瞳は光を失い、黒くよ澱んで見えた。
周囲にはきらきらと赤が舞っている。
角と羽は生えていないが、魔の者とでも言う言葉が似合いそうな。
そんな姿で。
「一緒に生きれない癖に一緒にいようとするって烏滸がましいと思わない?だって最後は死んじゃう癖にさ。凪は一人になっちゃうでしょ。そしたら凪は苦しむでしょ。僕は嫌だな」
そう淡々と呟いて、もう片方の手で何かを召喚しようとする。
その手を覆う。
「だったら、今死んじゃえば良いじゃん。今死んだって、別の日死んだって全部一緒でしょ」
理久は僕に必死にそう言う。
「それでもダメだよ。美空を殺そうとしちゃ。そんなの絶対にしたらいけないから」
僕がそういうと、理久はなんで、なんて言う。
「なんでって、人の命は有限で。だからその命を精一杯生きなきゃいけないんだ。だから、その命の期限を無理やり奪うような事をしちゃいけないんだよ」
「ならさ、凪は人間じゃないの?人じゃないの?凪は無限に生きられるけど。それって人じゃないって事なの?僕はそう思わないよ」
そう理久に言われて。
返す言葉は見つからなかった。
「凪には僕だけいれば良いじゃん。それならさ、簡単に一緒にいるなんて言わないでよ。じゃあ美空が死んだら凪も死ぬの?そんなの僕が許さないから。それならいっそ今ここで」
そう言って、魔法陣がフッと理久の背後に浮かんだ。
かき消すのも間に合わないだろうから、対象を僕に変える。
理久が僕に突き刺したのは鉄の処女。
これはきっと彼の魔法。
この鉄の感触とフォルムに寒気がする。
身体中に棘が突き刺さる。
どうしてこの処刑道具に悪寒が止まらないのだろう。
雫の時だって見たはずなのに。
なのにどうして。
雫の時にはローズに向けられていたから?
だから僕は怯えなかったのか?
処刑道具が僕の体に強く突き刺さる。
普通の人間がこの道具に触れたら寿命が一滴残らず吸い取られていまうのだろう。
僕なら平気だ。
針が僕の身体に深く突き刺さる。
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