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四章 雪闇ブラッド
理久が話しかけてきた
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きっと前までの僕であればその状況を嘆くかなくかしていただろうな、なんて思う。
だって嫌だったから。
今は使用人席に置かれることはなくても、僕も誕生日なのに僕だけ祝う事をしないのはおかしい。
そう思ってしまうから。
けれど、今日は違う。
凪が僕の為だけの誕生日パーティーをこの後準備してくれる。
それが僕の精神を落ち着かせてくれている。
この状況下でも冷静でいさせてくれる。
やっぱり、僕だけの何かがあるっていいな。
雪もこんな気持ちなのだろうか。
でも、雪は優しいから。
違うかもしれないな。
多分、僕に対する罪悪感だとか、両親に対する不満だとか。
そういう感情もあって素直に喜べないだろうな。
もしも。
もしも雪も凪の事が好きで。
凪に大事に思って欲しいとか思っていたら。
僕はこの状況を素直に喜べていただろうか。
素直に嬉しいと思えていただろうか。
わからないけど。
少し思ってしまうかもしれない。
嬉しいって。
そんな最低な自分が嫌になった。
自分より位の高い貴族が来るからと慌てて体裁を保つ両親のことも嫌になった。
小さくあくびをして料理を頬張る。
食事というものはある意味ずるいと思う。
だって、罪を犯したものも
そうでないものも美味しく感じるのだから。
そういう意味じゃ食事こそが一番の罪と言えるだろう。
「いやぁ、相変わらず雪のパーティーは凄いねぇ。規模が大きいというかなんというか。お陰で僕もいろんな人が近づいてきちゃって困っちゃうなぁ。僕、びっくりしちゃった」
理久が会場の料理をつまみながらそんな事を言った。
「その癖周囲にあんまり人がおらんように見えるのは牽制したからなんか?」
そう理久に返す。
理久はどうだろうねーと言ってからふふふ、と笑う。
「僕はちょっと、触れちゃったら死んじゃうかもしれないけど握手だとか接近迫って大丈夫かなぁ?って聞いただけなんだけどなぁ」
それだけでみんなビビっちゃうなんてウケるね、なんて理久は言う。
「というか、わざわざ雪のパーティーだなんて強調するなんて酷いやん。まぁええけど。僕が落ち着いてなかったら普通に掴み掛かってたかもせえへんで?」
そう理久にいう。
理久はおそらく特に嫌味を言うつもりで言ったわけじゃなくて。
ただ現実に対して口を出しただけなのだろうけれど。
僕に対して現実を知らしめる為だとか。
だって嫌だったから。
今は使用人席に置かれることはなくても、僕も誕生日なのに僕だけ祝う事をしないのはおかしい。
そう思ってしまうから。
けれど、今日は違う。
凪が僕の為だけの誕生日パーティーをこの後準備してくれる。
それが僕の精神を落ち着かせてくれている。
この状況下でも冷静でいさせてくれる。
やっぱり、僕だけの何かがあるっていいな。
雪もこんな気持ちなのだろうか。
でも、雪は優しいから。
違うかもしれないな。
多分、僕に対する罪悪感だとか、両親に対する不満だとか。
そういう感情もあって素直に喜べないだろうな。
もしも。
もしも雪も凪の事が好きで。
凪に大事に思って欲しいとか思っていたら。
僕はこの状況を素直に喜べていただろうか。
素直に嬉しいと思えていただろうか。
わからないけど。
少し思ってしまうかもしれない。
嬉しいって。
そんな最低な自分が嫌になった。
自分より位の高い貴族が来るからと慌てて体裁を保つ両親のことも嫌になった。
小さくあくびをして料理を頬張る。
食事というものはある意味ずるいと思う。
だって、罪を犯したものも
そうでないものも美味しく感じるのだから。
そういう意味じゃ食事こそが一番の罪と言えるだろう。
「いやぁ、相変わらず雪のパーティーは凄いねぇ。規模が大きいというかなんというか。お陰で僕もいろんな人が近づいてきちゃって困っちゃうなぁ。僕、びっくりしちゃった」
理久が会場の料理をつまみながらそんな事を言った。
「その癖周囲にあんまり人がおらんように見えるのは牽制したからなんか?」
そう理久に返す。
理久はどうだろうねーと言ってからふふふ、と笑う。
「僕はちょっと、触れちゃったら死んじゃうかもしれないけど握手だとか接近迫って大丈夫かなぁ?って聞いただけなんだけどなぁ」
それだけでみんなビビっちゃうなんてウケるね、なんて理久は言う。
「というか、わざわざ雪のパーティーだなんて強調するなんて酷いやん。まぁええけど。僕が落ち着いてなかったら普通に掴み掛かってたかもせえへんで?」
そう理久にいう。
理久はおそらく特に嫌味を言うつもりで言ったわけじゃなくて。
ただ現実に対して口を出しただけなのだろうけれど。
僕に対して現実を知らしめる為だとか。
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