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四章 雪闇ブラッド
初めから強いやつなんていないんだ
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僕は、雪も理久と僕と同じだったんだとかいう至極当たり前のことを思ってしまった。
感じてしまった。
みな、心の中に何かしら弱いものを抱えていて。
何か綻びみたいものを抱えていて。
それを直してくれる何かを求めていて。
薬でもなんでも良いんだ。
空っぽになってしまった穴を埋めるものであれば。
それでも見つからなくて。
ぽっかり空いた穴がどこまでも不安を呼び寄せるものだから。
どうして良いかわからなくなってさ。
僕らはそれがたまたま人だっただけ。
たまたま凪だっただけ。
穴を埋めてくれて満たしてくれて。
そんな最高の人間だから離れられなくて執着してしまっただけ。
それだけの話なのだ。
だから凪という人間に固執してしまっている。
凪を開放してあげなきゃ。
心の正常な部分はいう。
まともという決して剥がれない丈夫な皮を持ったそれは。
僕の本能を抑え込むそれはそう警告する。
凪一人に背負わせるには酷すぎる運命だからだ。
凪が僕らを求めているわけではないのに。
しかもこれはただの依存だ。
凪にとっての大きな枷となる依存だ。
それなのに弱い部分は良いじゃないかと自分勝手に囁く。
だって救えるのは凪しかいないんだもん。
助けてもらえるのなら助けて欲しいと縋るべきだ。
どうせ他の人間にいくら当たったところで凪みたいな人間はいないだろうし。
初恋を逃すなともいう。
良いじゃないか。
人が神に縋るのとなんら変わりがない。
むしろ恋なんてそういうものだろう?
「…、そうか。頑張ってな」
そう返す事しかできなかった。
それ以上なんて言えば良いのかわからないから。
そう言うと、手を離された。
まるで話は終わりだとでも言いたげに。
きっと、雪が目の前に来たのは、宣戦布告をする為か。
それとも理久の入れ知恵か。
だとしたら理久は認めているのか。
雪の行為を。
理久にとって凪は相当大事な存在だからただで渡すわけがない。
そもそも渡す気なんて全くないに違いない。
雪の吸血ですら本来許さない行為だろう。
凪の肌に牙を突き立ててその生き血を啜る。
それは凪の一部を取り込む行為に等しい。
感じてしまった。
みな、心の中に何かしら弱いものを抱えていて。
何か綻びみたいものを抱えていて。
それを直してくれる何かを求めていて。
薬でもなんでも良いんだ。
空っぽになってしまった穴を埋めるものであれば。
それでも見つからなくて。
ぽっかり空いた穴がどこまでも不安を呼び寄せるものだから。
どうして良いかわからなくなってさ。
僕らはそれがたまたま人だっただけ。
たまたま凪だっただけ。
穴を埋めてくれて満たしてくれて。
そんな最高の人間だから離れられなくて執着してしまっただけ。
それだけの話なのだ。
だから凪という人間に固執してしまっている。
凪を開放してあげなきゃ。
心の正常な部分はいう。
まともという決して剥がれない丈夫な皮を持ったそれは。
僕の本能を抑え込むそれはそう警告する。
凪一人に背負わせるには酷すぎる運命だからだ。
凪が僕らを求めているわけではないのに。
しかもこれはただの依存だ。
凪にとっての大きな枷となる依存だ。
それなのに弱い部分は良いじゃないかと自分勝手に囁く。
だって救えるのは凪しかいないんだもん。
助けてもらえるのなら助けて欲しいと縋るべきだ。
どうせ他の人間にいくら当たったところで凪みたいな人間はいないだろうし。
初恋を逃すなともいう。
良いじゃないか。
人が神に縋るのとなんら変わりがない。
むしろ恋なんてそういうものだろう?
「…、そうか。頑張ってな」
そう返す事しかできなかった。
それ以上なんて言えば良いのかわからないから。
そう言うと、手を離された。
まるで話は終わりだとでも言いたげに。
きっと、雪が目の前に来たのは、宣戦布告をする為か。
それとも理久の入れ知恵か。
だとしたら理久は認めているのか。
雪の行為を。
理久にとって凪は相当大事な存在だからただで渡すわけがない。
そもそも渡す気なんて全くないに違いない。
雪の吸血ですら本来許さない行為だろう。
凪の肌に牙を突き立ててその生き血を啜る。
それは凪の一部を取り込む行為に等しい。
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