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四章 雪闇ブラッド
僕だけの為の誕生日パーティー
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頭の中にネガティブな感情がいくつも浮かぶ。
それを一生懸命払おうとする。
そんなわけがないさ。
だって凪は優しいんだ。
他の奴らと全然違うんだ。
そう思わなきゃやっていけない。
思い込みという狂気に縋らないともう壊れてしまいそうだ。
期待しすぎはダメだって。
そう考えても、僕の足はゆっくりと進む。
部屋の前にゆっくりと足が進み、立ち止まる。
立ち止まると、そっと優しく部屋をノックする。
コンコン。
いつもだったらもっと大きな音が出るのに思ったより弱々しい音で。
相当僕は緊張しているんだなと思った。
逃げちゃだめだ。
だって絶対凪は僕を裏切らない。
少なくとも今はそう思おう。
その覚悟でもう一回強く扉を叩いた。
コンコン。
今度はちゃんと音が出た。
「少し待って!」
凪の声が聞こえる。
少しだけ扉の前に立って待っているとドアが開く。
「いらっしゃい闇奈!待ってたよ!早く中に入ってよ」
ふふふ、と笑いながら凪は言う。
その言葉に胸が昂る。
もしかして、なんて。
驚いてそのまま立っていると、凪は僕の腕をとる。
「さぁ、早く!」
そのまま凪に導かれるまま部屋に入る。
部屋の中は僕の好きなものだらけだった。
色んな料理がいくつも揃っていて。
綺麗で。
でも雪のパーティーみたいに一級品ばかり残っているわけではなくて。
少し焦げていたり。
歪だったり。
でもそれらに共通して愛が込められていて。
胸が熱くなった。
嬉しくて。
こんなに嬉しくなったのはいつぶりだろうなんて思ってしまう。
一つ一つに込められた細々とした思いが嬉しくて。
「頑張って準備したんだ。お菓子作りとか含めて料理って大変だね。全然慣れなかったぁ。あ、形は歪だけどさ、味は保証するよ。理久とか味見してくれて美味しいって言ってくれたんだ!」
そう凪が笑う。
指先には何枚もの絆創膏が巻かれていて痛々しかった。
けれど、凪は僕の視線に気づくとそっと指先を隠す。
それを一生懸命払おうとする。
そんなわけがないさ。
だって凪は優しいんだ。
他の奴らと全然違うんだ。
そう思わなきゃやっていけない。
思い込みという狂気に縋らないともう壊れてしまいそうだ。
期待しすぎはダメだって。
そう考えても、僕の足はゆっくりと進む。
部屋の前にゆっくりと足が進み、立ち止まる。
立ち止まると、そっと優しく部屋をノックする。
コンコン。
いつもだったらもっと大きな音が出るのに思ったより弱々しい音で。
相当僕は緊張しているんだなと思った。
逃げちゃだめだ。
だって絶対凪は僕を裏切らない。
少なくとも今はそう思おう。
その覚悟でもう一回強く扉を叩いた。
コンコン。
今度はちゃんと音が出た。
「少し待って!」
凪の声が聞こえる。
少しだけ扉の前に立って待っているとドアが開く。
「いらっしゃい闇奈!待ってたよ!早く中に入ってよ」
ふふふ、と笑いながら凪は言う。
その言葉に胸が昂る。
もしかして、なんて。
驚いてそのまま立っていると、凪は僕の腕をとる。
「さぁ、早く!」
そのまま凪に導かれるまま部屋に入る。
部屋の中は僕の好きなものだらけだった。
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綺麗で。
でも雪のパーティーみたいに一級品ばかり残っているわけではなくて。
少し焦げていたり。
歪だったり。
でもそれらに共通して愛が込められていて。
胸が熱くなった。
嬉しくて。
こんなに嬉しくなったのはいつぶりだろうなんて思ってしまう。
一つ一つに込められた細々とした思いが嬉しくて。
「頑張って準備したんだ。お菓子作りとか含めて料理って大変だね。全然慣れなかったぁ。あ、形は歪だけどさ、味は保証するよ。理久とか味見してくれて美味しいって言ってくれたんだ!」
そう凪が笑う。
指先には何枚もの絆創膏が巻かれていて痛々しかった。
けれど、凪は僕の視線に気づくとそっと指先を隠す。
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