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四章 雪闇ブラッド
無力な自分が許せない
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餓死して死んで。
いくら苦しんでも両親も来なくて、終わらなくて。
そんな生活に絶望してしまっていたから。
連れ出したんだ。
人々の監視の目を掻い潜って。
何とか向かって。
凪を連れ出して城に匿った。
一生懸命保護をして。
凪に出来た友達の為に出会えるように仕組んだり。
そうやって何度も頑張って。
何とか凪が暮らしやすいようにした。
凪も笑ってくれて。
幸せだって思ったんだ。
そんな生活も理久が記憶が消す前だけど。
それまでの生活が楽しかったんだ。
「なぁ、今幸せ?幸せになれてるん?僕は、君が幸せなら何でもええって思うの。君が笑ってくれれば良い。何か苦しかったりする事とか、悲しい事とか全然ない?」
そう凪に問う。
苦しい思いをしただろうから。
人の世界で幸せになれるはずがない。
だって人々は凪の事を苦しめた。
人の形をした化け物と凪を呼んで、食料も水も与えずにずっと塔に幽閉して。
僕はずっと助けたかった。
助けてあげたかった。
だって凄く苦しいって死んだほうがマシって思いをなん度もしているだろうから。
助けてあげたかったんだ。
でも理久からも禁止されて、凪の周囲も警戒されてしまってさ。
おそらく美空が仕向けたのだろう。
凪を簡単に連れ去られないように。
「僕には素直に言ってええよ」
そう僕が凪に言うと、凪は口を開く。
「辛いことも苦しいことも沢山あったよ。辛かったし何度も死にたいなって思ったんだよね」
そう凪が言う。
やっぱ苦しかったんだ。
僕はそう思って心を痛める。
ごめんね、救い出せなくて。
魔族と勇者とか、そう言うの考えなくてよかったよね。
だって、どうせ戦争なんて簡単に起こるんだから。
だから僕がどんなに行ったって構わなかったのに。
どうせ吸血鬼は簡単に死なないのだから。
だからやって仕舞えばよかったんだ。
殺して仕舞えばよかった。
全部全部駆逐して、一体残らず殺して仕舞えば。
そしたら凪ももっと幸せになれてたはずなのに。
いくら苦しんでも両親も来なくて、終わらなくて。
そんな生活に絶望してしまっていたから。
連れ出したんだ。
人々の監視の目を掻い潜って。
何とか向かって。
凪を連れ出して城に匿った。
一生懸命保護をして。
凪に出来た友達の為に出会えるように仕組んだり。
そうやって何度も頑張って。
何とか凪が暮らしやすいようにした。
凪も笑ってくれて。
幸せだって思ったんだ。
そんな生活も理久が記憶が消す前だけど。
それまでの生活が楽しかったんだ。
「なぁ、今幸せ?幸せになれてるん?僕は、君が幸せなら何でもええって思うの。君が笑ってくれれば良い。何か苦しかったりする事とか、悲しい事とか全然ない?」
そう凪に問う。
苦しい思いをしただろうから。
人の世界で幸せになれるはずがない。
だって人々は凪の事を苦しめた。
人の形をした化け物と凪を呼んで、食料も水も与えずにずっと塔に幽閉して。
僕はずっと助けたかった。
助けてあげたかった。
だって凄く苦しいって死んだほうがマシって思いをなん度もしているだろうから。
助けてあげたかったんだ。
でも理久からも禁止されて、凪の周囲も警戒されてしまってさ。
おそらく美空が仕向けたのだろう。
凪を簡単に連れ去られないように。
「僕には素直に言ってええよ」
そう僕が凪に言うと、凪は口を開く。
「辛いことも苦しいことも沢山あったよ。辛かったし何度も死にたいなって思ったんだよね」
そう凪が言う。
やっぱ苦しかったんだ。
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ごめんね、救い出せなくて。
魔族と勇者とか、そう言うの考えなくてよかったよね。
だって、どうせ戦争なんて簡単に起こるんだから。
だから僕がどんなに行ったって構わなかったのに。
どうせ吸血鬼は簡単に死なないのだから。
だからやって仕舞えばよかったんだ。
殺して仕舞えばよかった。
全部全部駆逐して、一体残らず殺して仕舞えば。
そしたら凪ももっと幸せになれてたはずなのに。
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