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夢の君と現実の私
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眠りについた。
夢の中はいつだって綺麗な世界。
誰も私をいじめない。
ネバーランドのよう。
体が大人になっても、心さえ子供なら永遠に入れる。
私だけの世界だ。
最初は私だけだった。
一人は寂しいから、誰かと一緒にいたいなぁ。
だからか、一人目は男の子にした。
ウサギのような真っ赤な瞳、黒い髪。
とっても綺麗なお顔。
そこまで想像して出来た彼は、
見かけと同じくお人形のよう。
喋らないし、なにもしない。
毎日話し掛けたからか、簡単な会話なら出来たけれど。
でもそれだけでは物足りない。
だから私は……………
…………………………………………
………………………………
………………
次の日、何故か渚の様子が変だった。
いつもはビクビクしているのに、何故か堂々としている。
何があったのだろう?
「お前、退けろよ。」
空気の読まない男子は言う。
どいたところで何かするわけでもないくせに。
いつもは無言でどける渚は、いつもとは違った。
「なんで退かなきゃいけないの?」
反抗
渚がそんな事を言うなんて誰も想像していなかった。
「そんなのおしえるわけねぇだろ!」
「………叫ぶことしかできないの?」
声もなんだか低い気がした。
でも、渚の声なんて誰も聞いた事がない。
いつも声が小さいから。
誰も知らない。
「なんで黙っているの?」
一人、疑問を口にする渚。
当然の反応だろう。いつもはうるさい癖に急に黙ったのだから。
その日の教室はいつもより静かだった。
その後、私は渚に話し掛けられた。
「昨日の疑問の答え、教えてあげるよ。」
ニコニコと笑いながら、
「私が泣かないのは、君らの行動に泣く価値なんてないと思ってるからだよ。」
じゃあね、といって去っていく。
まるで人が変わったようだ、と私は思った。
…………………………
……………
…
気づいたら、家のなかにいた。
帰って来ていた。
時計を見れば午後4時30分を示している。
朝学校に行こうとしたら、気を失っちゃって………
そこから覚えていない。
連絡帳を開けば、きちんと今日の分が記されていた。
なんか、怖いな………
宿題を終わらせて、眠りに着く。
すると、
「やぁ、渚。」
目の前にお人形だったはずの男の子がいた。
「あ、あなた誰………?」
「忘れちゃったの?………全く、渚は酷いなぁ。渚が僕を作ったのに。」
「確かに作ったけど………お人形だったはずじゃ。」
そこまで言って、私は昨日のことを思い出した。
お人形から、人間にするには………
人間がお人形になればいい。
お人形を私にして、彼を人間に。
夢の中ならなんでも出来るから、とやってみたけど。
確かにこんな話し方だった。
こんな声だった。
けど、
「私は人形になっていないのに、なんで喋ることができるの………?」
「それはね………僕が人格になれたからだよ。」
人格になった……?
夢の中はいつだって綺麗な世界。
誰も私をいじめない。
ネバーランドのよう。
体が大人になっても、心さえ子供なら永遠に入れる。
私だけの世界だ。
最初は私だけだった。
一人は寂しいから、誰かと一緒にいたいなぁ。
だからか、一人目は男の子にした。
ウサギのような真っ赤な瞳、黒い髪。
とっても綺麗なお顔。
そこまで想像して出来た彼は、
見かけと同じくお人形のよう。
喋らないし、なにもしない。
毎日話し掛けたからか、簡単な会話なら出来たけれど。
でもそれだけでは物足りない。
だから私は……………
…………………………………………
………………………………
………………
次の日、何故か渚の様子が変だった。
いつもはビクビクしているのに、何故か堂々としている。
何があったのだろう?
「お前、退けろよ。」
空気の読まない男子は言う。
どいたところで何かするわけでもないくせに。
いつもは無言でどける渚は、いつもとは違った。
「なんで退かなきゃいけないの?」
反抗
渚がそんな事を言うなんて誰も想像していなかった。
「そんなのおしえるわけねぇだろ!」
「………叫ぶことしかできないの?」
声もなんだか低い気がした。
でも、渚の声なんて誰も聞いた事がない。
いつも声が小さいから。
誰も知らない。
「なんで黙っているの?」
一人、疑問を口にする渚。
当然の反応だろう。いつもはうるさい癖に急に黙ったのだから。
その日の教室はいつもより静かだった。
その後、私は渚に話し掛けられた。
「昨日の疑問の答え、教えてあげるよ。」
ニコニコと笑いながら、
「私が泣かないのは、君らの行動に泣く価値なんてないと思ってるからだよ。」
じゃあね、といって去っていく。
まるで人が変わったようだ、と私は思った。
…………………………
……………
…
気づいたら、家のなかにいた。
帰って来ていた。
時計を見れば午後4時30分を示している。
朝学校に行こうとしたら、気を失っちゃって………
そこから覚えていない。
連絡帳を開けば、きちんと今日の分が記されていた。
なんか、怖いな………
宿題を終わらせて、眠りに着く。
すると、
「やぁ、渚。」
目の前にお人形だったはずの男の子がいた。
「あ、あなた誰………?」
「忘れちゃったの?………全く、渚は酷いなぁ。渚が僕を作ったのに。」
「確かに作ったけど………お人形だったはずじゃ。」
そこまで言って、私は昨日のことを思い出した。
お人形から、人間にするには………
人間がお人形になればいい。
お人形を私にして、彼を人間に。
夢の中ならなんでも出来るから、とやってみたけど。
確かにこんな話し方だった。
こんな声だった。
けど、
「私は人形になっていないのに、なんで喋ることができるの………?」
「それはね………僕が人格になれたからだよ。」
人格になった……?
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