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希望と絶望は常にとなりあわせで
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人格になったとはどういう事なのだろう?
「まぁ、そりゃあそうだよねぇ……」
私を見て笑う。
そして、人格について説明してくれた。
まず、人格というのはその人を形作るものらしい。
私が主人格。
要するに基本的に出てくる人格。
「そういえばあなたの名前って?」
「僕の名前?それは渚が決めてよ。」
僕を作ったんだから。
じゃあ、あなたの名前は………
「理久。」
「それが僕の名前?」
「うん。」
とっさに思い付いたものというのは秘密にしとこう。
「なんだかいいね。」
「そう?」
「じゃあ、続きを言うね。」
理久はサブ人格。
主人格を補佐したりする立場。
「になるはずだったんだけどね………」
「?どうしたの?」
「渚、僕は元々はなんだった?」
「…………人形。」
「人形だったからねぇ……僕は主人格と同化してしまったからね。」
理久いわく、
主人格によって作られた人格は、表と裏のような存在になるらしい。
私は全く構わない。
「まぁ、そういうことだからよろしくね。」
理久の声を聞きながら、私はまた、眠りについた。
理久は私にとっては希望のような存在。
とても、安心できる存在。
…………………………………………………………………………
渚が眠ったあと、僕は一人考える。
産まれたあとには死が訪れる。
それはすべての生物に等しく訪れる現象だ。
当然僕も例外ではない。
僕が死ぬ条件は、
渚が死ぬこと。
そして、
人格として破綻する事。
前者は特に問題はない。
問題は後者だ。
なぜなら、その条件は渚も同じなのだから。
人格が破綻するには、精神に多大なダメージを負うことが第一条件となっている。
いまの渚の状況はとても危険だ。
僕が何とかしなくちゃ………
…………………………………………
…………………………
……
学校に足を踏み入れる。
今日も噂が飛び交い、他人を蹴落とすコロシアムは、常に活気に溢れている。
その気になれば友でも容赦なく蹴落とすのは、常識になりかけているだろう。
情報収集をしなくては。
噂に耳をたてる。
「○○○ちゃんは○○○のことが好きなんだって。」
よくある恋愛ネタ。
女子はよくするものだ。
それを利用して蹴落とすことも。
渚もあったことがある。
「じゃあ、これを利用しようかな?」
僕は作戦を組み立てる。
嘘も多少は混ぜ混んで、
さぁ、仕返しの準備を始めよう。
材料はほんの少しの嘘。
便箋、封筒。
筆記用具。
筆跡でばれてしまうならコンピューターで。
カタカタ手紙を書きましょう。
面白おかしく丁寧に。
対象を貶めましょう。
反撃の時間だよ。
「まぁ、そりゃあそうだよねぇ……」
私を見て笑う。
そして、人格について説明してくれた。
まず、人格というのはその人を形作るものらしい。
私が主人格。
要するに基本的に出てくる人格。
「そういえばあなたの名前って?」
「僕の名前?それは渚が決めてよ。」
僕を作ったんだから。
じゃあ、あなたの名前は………
「理久。」
「それが僕の名前?」
「うん。」
とっさに思い付いたものというのは秘密にしとこう。
「なんだかいいね。」
「そう?」
「じゃあ、続きを言うね。」
理久はサブ人格。
主人格を補佐したりする立場。
「になるはずだったんだけどね………」
「?どうしたの?」
「渚、僕は元々はなんだった?」
「…………人形。」
「人形だったからねぇ……僕は主人格と同化してしまったからね。」
理久いわく、
主人格によって作られた人格は、表と裏のような存在になるらしい。
私は全く構わない。
「まぁ、そういうことだからよろしくね。」
理久の声を聞きながら、私はまた、眠りについた。
理久は私にとっては希望のような存在。
とても、安心できる存在。
…………………………………………………………………………
渚が眠ったあと、僕は一人考える。
産まれたあとには死が訪れる。
それはすべての生物に等しく訪れる現象だ。
当然僕も例外ではない。
僕が死ぬ条件は、
渚が死ぬこと。
そして、
人格として破綻する事。
前者は特に問題はない。
問題は後者だ。
なぜなら、その条件は渚も同じなのだから。
人格が破綻するには、精神に多大なダメージを負うことが第一条件となっている。
いまの渚の状況はとても危険だ。
僕が何とかしなくちゃ………
…………………………………………
…………………………
……
学校に足を踏み入れる。
今日も噂が飛び交い、他人を蹴落とすコロシアムは、常に活気に溢れている。
その気になれば友でも容赦なく蹴落とすのは、常識になりかけているだろう。
情報収集をしなくては。
噂に耳をたてる。
「○○○ちゃんは○○○のことが好きなんだって。」
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女子はよくするものだ。
それを利用して蹴落とすことも。
渚もあったことがある。
「じゃあ、これを利用しようかな?」
僕は作戦を組み立てる。
嘘も多少は混ぜ混んで、
さぁ、仕返しの準備を始めよう。
材料はほんの少しの嘘。
便箋、封筒。
筆記用具。
筆跡でばれてしまうならコンピューターで。
カタカタ手紙を書きましょう。
面白おかしく丁寧に。
対象を貶めましょう。
反撃の時間だよ。
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