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不思議な本
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「これから僕は日記をつけようと思う。」
「学校の先生がセーブは大事だと言ってたから。」
「セーブってなんだろう?ゲームじゃないし、先生なりのジョークだろう。」
「僕は今まで日記をつけたことないし、やり方はいまいちわからないけど、過去のことも振り返りながら書きたいと思う。」
見知らぬ白で埋め尽くされた空間にぽつんと置かれた本。
取り敢えず読んでみると、そんな事が書いてあった。
誰かのいたずらでここに閉じ込められたとしたら、この本の主が私を閉じ込めたのか。
もしかしたら日記に何かヒントがあるかもしれない。
取り敢えず読んでみるとしよう。
「僕にはお父さんお母さんがいない。」
「二人とも消えてしまったから」
「だから僕はまったく知らない。」
「でも、お母さんなら一度会ったことがある。」
「3歳のころ。」
「塔にたった一人でいたころ」
「お母さんが僕を産んだせいで何もかも狂ったんだって僕を○そうとした。」
「でも、そのあとお母さんとは一度も会ってない。」
「門の前にはいつも大人二人分の骨が転がってた。」
目が覚めると、いつも灰色の景色が広がってた。
僕はその景色が嫌いだった。
一度も開けたことない扉に近づき、落ちていた籠を手に取る。
なかには少量の水とご飯があった。
それで腹を満たし、僕は本を読み漁った。
本を読んで、魔術を身に付ける。
何かしてないと気が狂いそうで仕方なかった。
魔法を気紛れに使って、それで………
1日は終わる。
だからぼくはその日も寝ることにしていた。
目が覚めたのは、扉を激しく叩く音が聞こえたから。
扉を初めて開けば、そこには老婆が一人。
ぼろぼろの服を着て立っていた。
僕にナイフを突きつけて笑い、
「お前のせいだ、お前のせいで私は全て失った。」
そう叫んでいた。
「地位も夫もなにもかも。お前のせいで何もかも狂ったんだよぉ!」
「お前のせいだ、お前のせいだ、お前のせいだ、お前のせいだ、お前のせいだ、お前のせいだ、お前のっせいだ!」
気がつけば、辺りは真っ赤に染まっていて、老婆の姿はなかった。
ぼくはベットに横になって、寝た。
なんなんだろう、この日記は。
風景が浮かんだ。
部屋が、変わっている。
灰色の空間に。
石のレンガに囲まれた部屋に。
扉を激しく叩く音がする。
なにかをわめく声がする。
怖い、怖い怖い怖い怖い!
さっきみたいに、私を殺しに来たのだろうか。
ベットに潜る。
耳を塞ぐ。
体を丸めてひたすら耐える。
助けて、誰か。
不意に音がやんだ。
安心して、布団から這い出る。
顔を上げれば
「見つけたよ。お前は私を狂わせたんだ。」
ナイフを持った老婆が私を………
気がつけば、私は倒れていた。
どこも刺されていない。
日記は同じ場所に置かれている。
けれど、新しいものがここにはあった。
さっきまでは存在しなかったもの。
それは、
茶色い表紙の日記だった。
「学校の先生がセーブは大事だと言ってたから。」
「セーブってなんだろう?ゲームじゃないし、先生なりのジョークだろう。」
「僕は今まで日記をつけたことないし、やり方はいまいちわからないけど、過去のことも振り返りながら書きたいと思う。」
見知らぬ白で埋め尽くされた空間にぽつんと置かれた本。
取り敢えず読んでみると、そんな事が書いてあった。
誰かのいたずらでここに閉じ込められたとしたら、この本の主が私を閉じ込めたのか。
もしかしたら日記に何かヒントがあるかもしれない。
取り敢えず読んでみるとしよう。
「僕にはお父さんお母さんがいない。」
「二人とも消えてしまったから」
「だから僕はまったく知らない。」
「でも、お母さんなら一度会ったことがある。」
「3歳のころ。」
「塔にたった一人でいたころ」
「お母さんが僕を産んだせいで何もかも狂ったんだって僕を○そうとした。」
「でも、そのあとお母さんとは一度も会ってない。」
「門の前にはいつも大人二人分の骨が転がってた。」
目が覚めると、いつも灰色の景色が広がってた。
僕はその景色が嫌いだった。
一度も開けたことない扉に近づき、落ちていた籠を手に取る。
なかには少量の水とご飯があった。
それで腹を満たし、僕は本を読み漁った。
本を読んで、魔術を身に付ける。
何かしてないと気が狂いそうで仕方なかった。
魔法を気紛れに使って、それで………
1日は終わる。
だからぼくはその日も寝ることにしていた。
目が覚めたのは、扉を激しく叩く音が聞こえたから。
扉を初めて開けば、そこには老婆が一人。
ぼろぼろの服を着て立っていた。
僕にナイフを突きつけて笑い、
「お前のせいだ、お前のせいで私は全て失った。」
そう叫んでいた。
「地位も夫もなにもかも。お前のせいで何もかも狂ったんだよぉ!」
「お前のせいだ、お前のせいだ、お前のせいだ、お前のせいだ、お前のせいだ、お前のせいだ、お前のっせいだ!」
気がつけば、辺りは真っ赤に染まっていて、老婆の姿はなかった。
ぼくはベットに横になって、寝た。
なんなんだろう、この日記は。
風景が浮かんだ。
部屋が、変わっている。
灰色の空間に。
石のレンガに囲まれた部屋に。
扉を激しく叩く音がする。
なにかをわめく声がする。
怖い、怖い怖い怖い怖い!
さっきみたいに、私を殺しに来たのだろうか。
ベットに潜る。
耳を塞ぐ。
体を丸めてひたすら耐える。
助けて、誰か。
不意に音がやんだ。
安心して、布団から這い出る。
顔を上げれば
「見つけたよ。お前は私を狂わせたんだ。」
ナイフを持った老婆が私を………
気がつけば、私は倒れていた。
どこも刺されていない。
日記は同じ場所に置かれている。
けれど、新しいものがここにはあった。
さっきまでは存在しなかったもの。
それは、
茶色い表紙の日記だった。
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