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第二章 孤立の城
第十四集 押しかけ献策
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藍田の包囲が始まって既に幾日経ったか。
官軍数万の軍勢で蟻の這い出る隙もない包囲を布いているが、わずか数百人の賊軍を相手に全く手が出せずにいる。
城市の周りを埋め尽くす包囲兵の後ろに設営された天幕で、総大将の夏侯淵は苛立ちを隠せずにいた。その場にいる副将の徐晃、張郃の二人も一様に押し黙っている。
事態打開の策を講じる軍議であったが、民衆に被害を出さない効果的な策が出ないまま既に何時間も経っていたのである。
「……駄目だ、駄目だ、まるで案が出てこない。一旦軍議は止めにして、頭を冷やしてこよう。お前たちも少しは息を抜いておけ」
夏侯淵は苦笑しながら立ち上がると、疲れの見える足取りで天幕の外へ出て行った。それを見送った徐晃が立ち上がると、座ったままの張郃が話しかける。
「公明、城攻めが出来ぬ上、兵糧攻めにすればまず民から餓死していく以上、やはり密偵を送り込むより無いのではないか……?」
曹操配下の先鋒や殿軍として幾多の戦場を共にした両者は、互いに字で呼び合う程に気心の知れた仲であり、張郃は軍議で堂々巡りの様相を呈した意見を、あえて徐晃に再びぶつけたのである。
「だがな儁乂、先ほどの軍議でも言ったが、相手はそれを見越して城門を完全に封鎖し城壁に兵を並べ、交渉の者すら入れようとせぬ始末だ。送り込もうにも隙が無さ過ぎる。下手な手を打てば逆効果になりかねん」
「あぁ、分かっているさ……。万歳亭侯(荀彧)や賈大夫(賈詡)あたりがここにいたら、どんな策を思いつくであろうな」
名前が挙がった二名は曹操の陣営の中でも策士として名高い知恵者である。長安駐留の部隊は武人気質の者が多い為、単純な戦であれば容易に敵を打ち破れるが、いざ搦手となると苦手な者ばかりで途端に足踏みしてしまうという事がここに来て露呈したとも言えた。
「思わぬでもないが、どちらも二千里の彼方よ。この場にいる者で打開するしかあるまい」
そう言って苦笑した徐晃が天幕から出ていく。天幕の入り口を眺めたまましばらく考え続けた後、溜息をついて立ち上がった張郃が、自らも天幕から出ようとすると、その入り口から兵士が入ってきた。
「あ、失礼します」
「いや構わん、何だ?」
「それが子供を二人連れた優男がお会いしたいと」
「優男……?」
「何でも、献策があるとかで……、どうします? 今度も追い返しますか?」
「いや待て……、とりあえず会ってみよう」
この時代の人材登用は郷挙里選と呼ばれる方式が取られていた。地方に派遣された高官や地元の有力者が、その土地にいる才能ある者を推挙する事で人材を確保するのである。
しかしどんな制度も長く続けば腐敗する物で、地元の豪族や有力者の子弟が、人脈や賄賂、果ては軍事的圧力なども駆使し、本人の能力に関係なく推挙させる事も増えていた為、逆に優秀な人材が埋もれている事も多かった。
またこの半世紀ほど前には、十常侍をはじめとした宦官による専横を批判した多くの役人たちが朝廷への出仕を禁じられた党錮の禁という事件が起きており、そのような追放された役人たちは清流派を自称し、進んで在野に下っていった。
在野に散った清流派の者たちは、田舎の草庵に隠れ住み、土地の子供たちに勉学を教えるなどして生計を立てた為、その流れを汲む優秀な人材も各地に数多く埋もれていたのである。
そうした背景もあって、官位の無い在野の者であっても侮れぬ賢者である事は決して珍しくはなかった。
先年、劉備に軍師として迎えられた諸葛亮などは、その筆頭であろう。
とは言え、自分を高く売ろうとする無能者が来る事も当然ある為、そうした申し出を素直に全て受けるわけにもいかず、作戦行動中に押しかけてくる者は追い返すのも常であった。
しかし現状で打開策が浮かばずにいる事も事実である為、張郃は話だけでも聞いてみる事にしたのである。
夕陽が西の山に隠れ、星空が見え始めた宵の口。
松明を持った兵士たちによって篝火が灯されていく軍営の外で待たされている一行の内、いつになく不安気にしている趙英が、落ち着いた様子で佇んでいる緑風子に訊ねる。
「ホントに上手くいくんだろうな……?」
「たぶんね」
いつもの笑みを崩さずに答えた緑風子に趙英は抗議する。
「たぶんじゃ困るんだけどなぁ!」
「だってこのまま放っておいたって、この様子じゃ事態が打開できそうもないじゃないか。やれる事をやらなきゃね。それとも長安に戻ってまだ何日も待つ?」
いちいち正論を投げかけてくる緑風子に苛立つ趙英だったが、正論がゆえに反論できず、まるで掌で転がされているような気分であった。呼狐澹はと言えば、この後の展開を心待ちにしている様子であり、満面の笑みで趙英に期待の眼差しを向けている。
そこへ軍営の中から将軍らしき鎧を着た人物が出てきて緑風子に包拳礼をした。
「この軍の副将を務めている張儁乂と申す。貴公の御尊名は?」
緑風子も包拳礼を返しつつ応える。
「名乗るほどの者ではありませぬ。気ままな旅の道士で、道号を緑風子と申します。実はこちらにいる者は、漢陽郡は冀城の趙参軍の使いの者。冀城は現在、ここ関中より逃げ延びた馬超の軍によって包囲され籠城中なのです。援軍を求めて長安まで使いに来たのですが、こちらも苦戦中の御様子で……」
「何とそれは……。いや急いで援軍を出してやりたい所ですが、我が軍も見ての通りの有様でしてな……」
「そこでひとつ策をご提案したい」
「策とは……?」
正にその本題を聞きに来た張郃は眉をひそめて緑風子の言葉を待った。
「それはこちらの……」
緑風子が趙英に話を振ると、趙英は進み出て包拳礼をした。
「漢陽の趙慧玉と申します」
どこか訝しみながらも、挨拶を受けた張郃は包拳を返す。
そこで趙英が素早く屈んだ。何事かと視線を下に向ける張郃。
何もない地面がそこにあった。
「失礼しました。剣をお返しします」
背後から声が聞こえた張郃は、即座に振り向く。
そこには今まで目の前にいた趙英が立っており、その手には鞘に収まったままの剣が握られていた。それは紛れもなく張郃の佩いていた剣であり、慌てて腰に手をやれば、そこにあるはずの剣は無かった。
あの一瞬の隙に、腰の剣を鞘ごと抜き取り、その事に気づかせぬまま背後に回ったという事である。
周りで見ていた数人の兵士たちも目を見開き、声を潜めて今の一瞬の動きを見えたかと互いに訊きあっている。
茫然としたまま剣を受け取った張郃は感嘆の声を上げた。
「いやはや、何たる武功……。趙参軍は良いご子息を持たれたものよ」
その張郃の言葉に、緑風子は笑いながら言う。
「おや、お気づきになりませんか?」
その言葉を聞いて尚、何の事だか分からないといった様子の張郃に、趙英が再度包拳し、どこか気恥ずかしそうに名乗った。
「趙慧玉。漢陽の趙偉璋の、長女です」
「女子……」
張郃は勿論のこと、周りにいる兵士たちの騒めきも一層大きくなる。その様子を面白がって肩を震わせて笑う呼狐澹。
張郃が茫然としたままゆっくりと振り返ると、緑風子は笑みを浮かべながら言う。
「突破口が見えましたか?」
緑風子の言わんとしている事を察し、頭の中で朧気に考えていた策が一気に形となってきた張郃もまた、笑みを浮かべて力強く答える。
「是非ともお力をお借りしたい!」
官軍数万の軍勢で蟻の這い出る隙もない包囲を布いているが、わずか数百人の賊軍を相手に全く手が出せずにいる。
城市の周りを埋め尽くす包囲兵の後ろに設営された天幕で、総大将の夏侯淵は苛立ちを隠せずにいた。その場にいる副将の徐晃、張郃の二人も一様に押し黙っている。
事態打開の策を講じる軍議であったが、民衆に被害を出さない効果的な策が出ないまま既に何時間も経っていたのである。
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夏侯淵は苦笑しながら立ち上がると、疲れの見える足取りで天幕の外へ出て行った。それを見送った徐晃が立ち上がると、座ったままの張郃が話しかける。
「公明、城攻めが出来ぬ上、兵糧攻めにすればまず民から餓死していく以上、やはり密偵を送り込むより無いのではないか……?」
曹操配下の先鋒や殿軍として幾多の戦場を共にした両者は、互いに字で呼び合う程に気心の知れた仲であり、張郃は軍議で堂々巡りの様相を呈した意見を、あえて徐晃に再びぶつけたのである。
「だがな儁乂、先ほどの軍議でも言ったが、相手はそれを見越して城門を完全に封鎖し城壁に兵を並べ、交渉の者すら入れようとせぬ始末だ。送り込もうにも隙が無さ過ぎる。下手な手を打てば逆効果になりかねん」
「あぁ、分かっているさ……。万歳亭侯(荀彧)や賈大夫(賈詡)あたりがここにいたら、どんな策を思いつくであろうな」
名前が挙がった二名は曹操の陣営の中でも策士として名高い知恵者である。長安駐留の部隊は武人気質の者が多い為、単純な戦であれば容易に敵を打ち破れるが、いざ搦手となると苦手な者ばかりで途端に足踏みしてしまうという事がここに来て露呈したとも言えた。
「思わぬでもないが、どちらも二千里の彼方よ。この場にいる者で打開するしかあるまい」
そう言って苦笑した徐晃が天幕から出ていく。天幕の入り口を眺めたまましばらく考え続けた後、溜息をついて立ち上がった張郃が、自らも天幕から出ようとすると、その入り口から兵士が入ってきた。
「あ、失礼します」
「いや構わん、何だ?」
「それが子供を二人連れた優男がお会いしたいと」
「優男……?」
「何でも、献策があるとかで……、どうします? 今度も追い返しますか?」
「いや待て……、とりあえず会ってみよう」
この時代の人材登用は郷挙里選と呼ばれる方式が取られていた。地方に派遣された高官や地元の有力者が、その土地にいる才能ある者を推挙する事で人材を確保するのである。
しかしどんな制度も長く続けば腐敗する物で、地元の豪族や有力者の子弟が、人脈や賄賂、果ては軍事的圧力なども駆使し、本人の能力に関係なく推挙させる事も増えていた為、逆に優秀な人材が埋もれている事も多かった。
またこの半世紀ほど前には、十常侍をはじめとした宦官による専横を批判した多くの役人たちが朝廷への出仕を禁じられた党錮の禁という事件が起きており、そのような追放された役人たちは清流派を自称し、進んで在野に下っていった。
在野に散った清流派の者たちは、田舎の草庵に隠れ住み、土地の子供たちに勉学を教えるなどして生計を立てた為、その流れを汲む優秀な人材も各地に数多く埋もれていたのである。
そうした背景もあって、官位の無い在野の者であっても侮れぬ賢者である事は決して珍しくはなかった。
先年、劉備に軍師として迎えられた諸葛亮などは、その筆頭であろう。
とは言え、自分を高く売ろうとする無能者が来る事も当然ある為、そうした申し出を素直に全て受けるわけにもいかず、作戦行動中に押しかけてくる者は追い返すのも常であった。
しかし現状で打開策が浮かばずにいる事も事実である為、張郃は話だけでも聞いてみる事にしたのである。
夕陽が西の山に隠れ、星空が見え始めた宵の口。
松明を持った兵士たちによって篝火が灯されていく軍営の外で待たされている一行の内、いつになく不安気にしている趙英が、落ち着いた様子で佇んでいる緑風子に訊ねる。
「ホントに上手くいくんだろうな……?」
「たぶんね」
いつもの笑みを崩さずに答えた緑風子に趙英は抗議する。
「たぶんじゃ困るんだけどなぁ!」
「だってこのまま放っておいたって、この様子じゃ事態が打開できそうもないじゃないか。やれる事をやらなきゃね。それとも長安に戻ってまだ何日も待つ?」
いちいち正論を投げかけてくる緑風子に苛立つ趙英だったが、正論がゆえに反論できず、まるで掌で転がされているような気分であった。呼狐澹はと言えば、この後の展開を心待ちにしている様子であり、満面の笑みで趙英に期待の眼差しを向けている。
そこへ軍営の中から将軍らしき鎧を着た人物が出てきて緑風子に包拳礼をした。
「この軍の副将を務めている張儁乂と申す。貴公の御尊名は?」
緑風子も包拳礼を返しつつ応える。
「名乗るほどの者ではありませぬ。気ままな旅の道士で、道号を緑風子と申します。実はこちらにいる者は、漢陽郡は冀城の趙参軍の使いの者。冀城は現在、ここ関中より逃げ延びた馬超の軍によって包囲され籠城中なのです。援軍を求めて長安まで使いに来たのですが、こちらも苦戦中の御様子で……」
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どこか訝しみながらも、挨拶を受けた張郃は包拳を返す。
そこで趙英が素早く屈んだ。何事かと視線を下に向ける張郃。
何もない地面がそこにあった。
「失礼しました。剣をお返しします」
背後から声が聞こえた張郃は、即座に振り向く。
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あの一瞬の隙に、腰の剣を鞘ごと抜き取り、その事に気づかせぬまま背後に回ったという事である。
周りで見ていた数人の兵士たちも目を見開き、声を潜めて今の一瞬の動きを見えたかと互いに訊きあっている。
茫然としたまま剣を受け取った張郃は感嘆の声を上げた。
「いやはや、何たる武功……。趙参軍は良いご子息を持たれたものよ」
その張郃の言葉に、緑風子は笑いながら言う。
「おや、お気づきになりませんか?」
その言葉を聞いて尚、何の事だか分からないといった様子の張郃に、趙英が再度包拳し、どこか気恥ずかしそうに名乗った。
「趙慧玉。漢陽の趙偉璋の、長女です」
「女子……」
張郃は勿論のこと、周りにいる兵士たちの騒めきも一層大きくなる。その様子を面白がって肩を震わせて笑う呼狐澹。
張郃が茫然としたままゆっくりと振り返ると、緑風子は笑みを浮かべながら言う。
「突破口が見えましたか?」
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