白い結婚のはずなのに、なぜ私を殺そうとしたのですか? など、恋愛小説短編集

ミィタソ

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白い結婚のはずなのに、なぜ私を殺そうとしたのですか?

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 不安に襲われていると、部屋の扉が開く。
 ノックもせずに入ってくるなんて……と、普通なら思うところだが、今はありがたい。

「失礼いたしました。お目覚めでしたか。倒れている奥様を発見し、お部屋までお連れしました……ご気分はいかがですか?」

 私が我儘わがままを言って、実家から連れ出した執事の爺やじいや――リックス。
 新しい生活は不安しかなかったし、幼い頃から可愛がってくれた爺やがそばに居てくれたら、少しは安心できると思ったんだ。

体が……」

 自分を襲う異常を伝えたかったが、一言ひとこと発した時点で無理だと悟った。
 幸い、まぶたは動くらしい。瞳を閉じる度に、冷たい雫を送り出し、ほほを伝って流れていく。

「そうですか……その様子では、お体も動かせそうにありませんね。旦那様を呼んでまいります」

 あの人はまだいるのか。家に居るより、シーラと一緒に居る時間の方が長いはずなのに。
 ゼバスを呼んだところで、どうせ心配なんてされない。私だって、来て欲しいとも思わない。
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