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「今年も桜が綺麗だね!昨年よりも早く満開になってくれた!」
3月の半ば。俺と美桜はいつもの展望台へと来ていた。相変わらず人気がなく、静かなところだ。そして変わらず、ここから観る桜は綺麗だった。
「あ!そうだ、大樹!」
展望台の手すりにつかまり桜を見ていた美桜が、くるりとこちらを向く。
「内定、おめでと!」
「おう。ありがとう」
さぁっ、と春の風が、桜の花びらをさらっていった。その花びらはひらひらと舞いながら、地面へと落ちていく。
「先、越されちゃったね」
少しだけ寂しそうな美桜の笑顔。ここに来るまでに聞いたのだが、美桜は会社の選考を受けてはいるものの、まだ内定はもらえていないらしい。結構な数こなしてるはずなのになぁ、とつぶやく美桜は少しだけ元気がなさそうだった。それでも、俺が内定をもらったことは、心の底から喜んでくれた。
「まぁ、妥協に妥協を重ねたところはあるけどな。早く終わらせなきゃ、って焦ってたかも」
「それでも、内定をもらえたのはすごいじゃん!私も頑張らなきゃ!」
美桜は元気よくガッツポーズをした後、再び俺に背を向け、展望台の先に広がる桜を眺める。俺も美桜の隣へ行き、一緒にその景色を眺めた。
しばらくの間、風の音だけが俺たちを包んでいた。口を開いたのは美桜だった。
「桜、綺麗だなぁ。咲いているのも、散っていくのも、全部」
強い風が吹く。その風は桜の木々を大きく揺らし、桜吹雪を作り出す。
「いいなぁ。綺麗なまま散っていくの。みんなの記憶に綺麗なまま残って、終わっていく。そういう風に終わりたい」
桜の花びらを運ぶその風は、俺が先日感じたあの胸騒ぎと同じ感じがした。
「美桜…?」
俺は隣にいる美桜を見る。その視線に気づいた彼女は、桜から俺へと視線を移した。
その瞳に映っているのは、荒れ狂う桜吹雪。
「大樹」
彼女は、ほほ笑みながら俺の名を呼んだ。そしてそのままゆっくりと言葉を紡いでいく。
「私、今が一番綺麗だと思うの。一番綺麗な私のまま、散っていけたら……最高だと思わない?」
「……美桜」
風がやまない。早くやんでくれないと、桜が散ってしまう。頼む、やんでくれ。
「桜の花びらみたいに、高いところから舞い落ちていけたら……」
美桜は展望台の手すりを両手でにぎった。そして力を込めていく。
「ここから落ちていけたら、私は桜に……なれるかな?」
「美桜っ!」
俺の叫び声が響き渡った。風がやみ、あたりは静寂に包まれる。揺れていた桜の木々も、その動きを止めた。
「……なに?」
美桜は視線を展望台の手すりから離さず、そうつぶやいた。うつむいている彼女の表情は見えなかったが、いつもの笑顔が消えていることはわかった。その理由は、なんとなくわかっている。
「就活……うまくいってないのか」
俺がそう聞くと、美桜は「うん」と小さくうなずいた。その声は震えている。
「そうか……」
やっぱり、美桜は強がっていたんだ。メッセージでのやり取りも、会ってここに来るまでのおしゃべりも、彼女の言葉の端々に少し違和感を感じていた。それはきっと、就活がうまくいっていないことに対する焦りや不安だったのだろう。
少しの沈黙が流れた後、美桜はゆっくりと話し始めた。
「大樹。私ね、生まれてからずっとたくさんの人に愛されて、求められて、必要とされてきたの。家族も、親戚も、友達も、先生も、私のことをかわいがってくれた。必要としてくれた。ずっとずっと恵まれた環境で生きてきた。だから、私は、誰かに愛されるために、必要とされるために、生きてきたの。愛されるのが当たり前だと思ってきた。誰もが私を必要としてくれてるって思ってきた」
美桜は顔を上げ、俺の方へとその顔を向けた。今にも泣きだしそうな表情で、美桜は声を荒げた。
「だからね、初めてなの。こんなに、『お前は必要ない』って言われるのが…っ!たくさん面接を受けて、たくさん会社の人たちとお話ししたのに、みんな私のこといらないって、この会社には必要ないって!……それが、辛くてっ!」
「……うん」
「このままだとね、私は枯れちゃう気がするから。だから、そうなる前に……散っていきたいの。桜の花みたいに」
荒くなってきた呼吸を整え、美桜は再び視線をてすりの下へと移す。展望台の下は、桜の花びらで覆われていて見えないが、石造りの土台が広がっている。ここから落ちたら、もちろん命はない。
「なぁ、美桜。俺は美桜のことを愛しているし、必要としている。それだけじゃだめなのか?」
「....大樹が私のことを愛してくれているのはわかってる。でも、それでも........こんなにもいろんな会社の人たちにいらないって言われるのが耐えられない。私は欲張りだから、たくさんの人に必要とされたいの。........否定、されたくないの」
美桜はもう一度、俺の方へ顔を向ける。その顔は笑顔だったが、無理に作った笑顔だということは直ぐにわかった。
「でもね、私はまだ笑えてる。まだ笑顔でいられる。このまま否定され続けて笑えなくなってしまう前に、そうなる前に、散りたいの。枯れる前に、散りたいの」
そう告げる美桜の声はもう震えていなかった。美桜は真っ直ぐと展望台の先にある桜を見つめ、その桜と一緒に散ろうと手を伸ばす。展望台の手すりから、彼女が身を乗り出そうとした時、
「美桜。まだ散るときじゃない」
俺はその場で、そう言った。今にも落ちてしまいそうな彼女を、強引に手を引いて止めることも出来た。美桜との距離は近いし、力だって俺の方が圧倒的に強い。だけど、そうしなかったのは、それでは美桜を本当に止めることはできないと思ったからだ。
「えっ........」
はたして、美桜は動きをとめた。少し驚いた表情でこちらを見る。
「今が、1番綺麗な美桜なのか?美桜の言う、1番綺麗な満開の桜は、今、なのか?」
「それは........」
美桜は乗り出していた身を引き、身体ごと俺の方へ向き直った。その表情から、作った笑顔は消え、不安と苦しさが入り交じったようなそんな表情で俺を見る。
今の美桜に必要なのは、”死ぬな”とか”俺がいるから”とか、そんなありきたりな言葉じゃない。美桜は桜になりたがっている。綺麗なまま咲いて、綺麗なまま散る桜に。だったら、俺がかけるべき言葉は。
「就活が上手くいかなくて、そんな暗い表情の美桜は、無理して笑おうとしている美桜は、まだ桜のつぼみなんじゃないかって思うけどな。桜が散るのは、満開の花を咲かせてから、だ。今はまだ、散るときじゃない。そう思わない?」
俺の言葉に、美桜はうつむいた。彼女の表情は見えなくなったが、声はまた震えていた。
「.........まだ頑張りが足りないってこと?もっともっと必要とされる努力をしないといけないってこと?」
美桜が振り絞った言葉に、俺は、彼女がどのように就活をしてきて、何に行き詰まっているのかが、何となく想像できた。
「そうじゃない」
俺は、ここでようやく美桜に手を伸ばし、その身体を優しく抱きしめる。美桜はそのまま俺の抱擁を受け入れた。
「あのな、もっと肩の力抜いて。美桜はさ、”必要とされる自分”にばかり気を取られすぎなんだよ。美桜、就活のとき、面接とかでさ、会社の求める人物像にならなきゃ、とか思ってそう振舞ってるんじゃない?」
俺も就活を経験していく中で、つまずいたことだ。面接が始まった頃、会社の求める人物像を意識しすぎて、自分の個性を押し殺していたことがあった。会社が求める人物になるべく、どういう受け答えがいいのかを研究し、その回答例をひたすら頭に叩き込んだ。
ある日、とある会社の面接が終わったあと、担当していた若い社員の人に帰り際に言われたことがあった。
「テンプレ通り、だったね」
「えっ?」
「こう答えれば差し障りない、満点回答の答え、って感じだったかな。うちの会社のこと、とてもよく調べてくれてるし、業界研究もできててすごいな、とは思ったけどね」
「それだと、ダメなんでしょうか?」
「じゃあ君がこの会社に来た時、どう働いてくれるか、ってのが見えなかったかな。そうだな、言い換えれば........君の性格がわからなかった」
「性格が分からない....」
「例えばさ、君のことを好きだって言ってくれる女の子がいるとするだろ?」
「は、はい」
「で、その子は君に好かれるために、君のタイプ........勝手に決めちゃうけど、ロングヘアで清楚な女の子だとして、その子が君に好かれるために短かった髪を伸ばして、活発な性格を抑えて清楚に振舞って、って変わっちゃったらどう思う?」
「あー........なんて言うか、もっと自分らしくしてくれていいのにって思いますね」
「でしょ?たとえ自分のタイプじゃなかったとしても、その子が自分らしく振舞って、楽しそうにしていたら、好きになったり、一緒にいたいなって思うでしょ?........会社も、それと同じ。大切なのは、君のそのままの性格で、君自身も会社側も無理しすぎずやっていけるかどうか、なんだよ」
「なるほど........確かにそうですよね」
「その事を心がけてみて」
結果、そこの会社の選考は落ちてしまったが、それから彼の言うことを意識して面接にのぞんだところ、あっさりと最終面接まで行けたり、内定をもらえたり、と上手くいくようになった。
”会社が求める人物像”に気を取られすぎていたのだ。
3月の半ば。俺と美桜はいつもの展望台へと来ていた。相変わらず人気がなく、静かなところだ。そして変わらず、ここから観る桜は綺麗だった。
「あ!そうだ、大樹!」
展望台の手すりにつかまり桜を見ていた美桜が、くるりとこちらを向く。
「内定、おめでと!」
「おう。ありがとう」
さぁっ、と春の風が、桜の花びらをさらっていった。その花びらはひらひらと舞いながら、地面へと落ちていく。
「先、越されちゃったね」
少しだけ寂しそうな美桜の笑顔。ここに来るまでに聞いたのだが、美桜は会社の選考を受けてはいるものの、まだ内定はもらえていないらしい。結構な数こなしてるはずなのになぁ、とつぶやく美桜は少しだけ元気がなさそうだった。それでも、俺が内定をもらったことは、心の底から喜んでくれた。
「まぁ、妥協に妥協を重ねたところはあるけどな。早く終わらせなきゃ、って焦ってたかも」
「それでも、内定をもらえたのはすごいじゃん!私も頑張らなきゃ!」
美桜は元気よくガッツポーズをした後、再び俺に背を向け、展望台の先に広がる桜を眺める。俺も美桜の隣へ行き、一緒にその景色を眺めた。
しばらくの間、風の音だけが俺たちを包んでいた。口を開いたのは美桜だった。
「桜、綺麗だなぁ。咲いているのも、散っていくのも、全部」
強い風が吹く。その風は桜の木々を大きく揺らし、桜吹雪を作り出す。
「いいなぁ。綺麗なまま散っていくの。みんなの記憶に綺麗なまま残って、終わっていく。そういう風に終わりたい」
桜の花びらを運ぶその風は、俺が先日感じたあの胸騒ぎと同じ感じがした。
「美桜…?」
俺は隣にいる美桜を見る。その視線に気づいた彼女は、桜から俺へと視線を移した。
その瞳に映っているのは、荒れ狂う桜吹雪。
「大樹」
彼女は、ほほ笑みながら俺の名を呼んだ。そしてそのままゆっくりと言葉を紡いでいく。
「私、今が一番綺麗だと思うの。一番綺麗な私のまま、散っていけたら……最高だと思わない?」
「……美桜」
風がやまない。早くやんでくれないと、桜が散ってしまう。頼む、やんでくれ。
「桜の花びらみたいに、高いところから舞い落ちていけたら……」
美桜は展望台の手すりを両手でにぎった。そして力を込めていく。
「ここから落ちていけたら、私は桜に……なれるかな?」
「美桜っ!」
俺の叫び声が響き渡った。風がやみ、あたりは静寂に包まれる。揺れていた桜の木々も、その動きを止めた。
「……なに?」
美桜は視線を展望台の手すりから離さず、そうつぶやいた。うつむいている彼女の表情は見えなかったが、いつもの笑顔が消えていることはわかった。その理由は、なんとなくわかっている。
「就活……うまくいってないのか」
俺がそう聞くと、美桜は「うん」と小さくうなずいた。その声は震えている。
「そうか……」
やっぱり、美桜は強がっていたんだ。メッセージでのやり取りも、会ってここに来るまでのおしゃべりも、彼女の言葉の端々に少し違和感を感じていた。それはきっと、就活がうまくいっていないことに対する焦りや不安だったのだろう。
少しの沈黙が流れた後、美桜はゆっくりと話し始めた。
「大樹。私ね、生まれてからずっとたくさんの人に愛されて、求められて、必要とされてきたの。家族も、親戚も、友達も、先生も、私のことをかわいがってくれた。必要としてくれた。ずっとずっと恵まれた環境で生きてきた。だから、私は、誰かに愛されるために、必要とされるために、生きてきたの。愛されるのが当たり前だと思ってきた。誰もが私を必要としてくれてるって思ってきた」
美桜は顔を上げ、俺の方へとその顔を向けた。今にも泣きだしそうな表情で、美桜は声を荒げた。
「だからね、初めてなの。こんなに、『お前は必要ない』って言われるのが…っ!たくさん面接を受けて、たくさん会社の人たちとお話ししたのに、みんな私のこといらないって、この会社には必要ないって!……それが、辛くてっ!」
「……うん」
「このままだとね、私は枯れちゃう気がするから。だから、そうなる前に……散っていきたいの。桜の花みたいに」
荒くなってきた呼吸を整え、美桜は再び視線をてすりの下へと移す。展望台の下は、桜の花びらで覆われていて見えないが、石造りの土台が広がっている。ここから落ちたら、もちろん命はない。
「なぁ、美桜。俺は美桜のことを愛しているし、必要としている。それだけじゃだめなのか?」
「....大樹が私のことを愛してくれているのはわかってる。でも、それでも........こんなにもいろんな会社の人たちにいらないって言われるのが耐えられない。私は欲張りだから、たくさんの人に必要とされたいの。........否定、されたくないの」
美桜はもう一度、俺の方へ顔を向ける。その顔は笑顔だったが、無理に作った笑顔だということは直ぐにわかった。
「でもね、私はまだ笑えてる。まだ笑顔でいられる。このまま否定され続けて笑えなくなってしまう前に、そうなる前に、散りたいの。枯れる前に、散りたいの」
そう告げる美桜の声はもう震えていなかった。美桜は真っ直ぐと展望台の先にある桜を見つめ、その桜と一緒に散ろうと手を伸ばす。展望台の手すりから、彼女が身を乗り出そうとした時、
「美桜。まだ散るときじゃない」
俺はその場で、そう言った。今にも落ちてしまいそうな彼女を、強引に手を引いて止めることも出来た。美桜との距離は近いし、力だって俺の方が圧倒的に強い。だけど、そうしなかったのは、それでは美桜を本当に止めることはできないと思ったからだ。
「えっ........」
はたして、美桜は動きをとめた。少し驚いた表情でこちらを見る。
「今が、1番綺麗な美桜なのか?美桜の言う、1番綺麗な満開の桜は、今、なのか?」
「それは........」
美桜は乗り出していた身を引き、身体ごと俺の方へ向き直った。その表情から、作った笑顔は消え、不安と苦しさが入り交じったようなそんな表情で俺を見る。
今の美桜に必要なのは、”死ぬな”とか”俺がいるから”とか、そんなありきたりな言葉じゃない。美桜は桜になりたがっている。綺麗なまま咲いて、綺麗なまま散る桜に。だったら、俺がかけるべき言葉は。
「就活が上手くいかなくて、そんな暗い表情の美桜は、無理して笑おうとしている美桜は、まだ桜のつぼみなんじゃないかって思うけどな。桜が散るのは、満開の花を咲かせてから、だ。今はまだ、散るときじゃない。そう思わない?」
俺の言葉に、美桜はうつむいた。彼女の表情は見えなくなったが、声はまた震えていた。
「.........まだ頑張りが足りないってこと?もっともっと必要とされる努力をしないといけないってこと?」
美桜が振り絞った言葉に、俺は、彼女がどのように就活をしてきて、何に行き詰まっているのかが、何となく想像できた。
「そうじゃない」
俺は、ここでようやく美桜に手を伸ばし、その身体を優しく抱きしめる。美桜はそのまま俺の抱擁を受け入れた。
「あのな、もっと肩の力抜いて。美桜はさ、”必要とされる自分”にばかり気を取られすぎなんだよ。美桜、就活のとき、面接とかでさ、会社の求める人物像にならなきゃ、とか思ってそう振舞ってるんじゃない?」
俺も就活を経験していく中で、つまずいたことだ。面接が始まった頃、会社の求める人物像を意識しすぎて、自分の個性を押し殺していたことがあった。会社が求める人物になるべく、どういう受け答えがいいのかを研究し、その回答例をひたすら頭に叩き込んだ。
ある日、とある会社の面接が終わったあと、担当していた若い社員の人に帰り際に言われたことがあった。
「テンプレ通り、だったね」
「えっ?」
「こう答えれば差し障りない、満点回答の答え、って感じだったかな。うちの会社のこと、とてもよく調べてくれてるし、業界研究もできててすごいな、とは思ったけどね」
「それだと、ダメなんでしょうか?」
「じゃあ君がこの会社に来た時、どう働いてくれるか、ってのが見えなかったかな。そうだな、言い換えれば........君の性格がわからなかった」
「性格が分からない....」
「例えばさ、君のことを好きだって言ってくれる女の子がいるとするだろ?」
「は、はい」
「で、その子は君に好かれるために、君のタイプ........勝手に決めちゃうけど、ロングヘアで清楚な女の子だとして、その子が君に好かれるために短かった髪を伸ばして、活発な性格を抑えて清楚に振舞って、って変わっちゃったらどう思う?」
「あー........なんて言うか、もっと自分らしくしてくれていいのにって思いますね」
「でしょ?たとえ自分のタイプじゃなかったとしても、その子が自分らしく振舞って、楽しそうにしていたら、好きになったり、一緒にいたいなって思うでしょ?........会社も、それと同じ。大切なのは、君のそのままの性格で、君自身も会社側も無理しすぎずやっていけるかどうか、なんだよ」
「なるほど........確かにそうですよね」
「その事を心がけてみて」
結果、そこの会社の選考は落ちてしまったが、それから彼の言うことを意識して面接にのぞんだところ、あっさりと最終面接まで行けたり、内定をもらえたり、と上手くいくようになった。
”会社が求める人物像”に気を取られすぎていたのだ。
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