社長の奴隷

星野しずく

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社長の奴隷.05

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「じゃあ、いつものようにやって見せるから、信楽君はそこの椅子に座って見学してて」

 寛成は美緒にいつものソファに移動する様指示した。



 はっ、ははっ・・・、あんな若い男性が見てるところで・・・、本当にやっちゃうんですね・・・社長。

 美緒は、これは仕事なんだと何度も自分に言い聞かせると下着を脱いでソファに横たわった。

 寛成は何食わぬ顔で美緒の片足を持ち上げると、ローションを垂らした指先を挿入した。



「今日はこの辺りを刺激するから、感想よろしくね」

 くちゅくちゅと音を立てながら挿入が繰り返される。

 いつもだったらかなり早い段階でも気持ちよくなってしまい、声をあげてしまうのだが、今日はさすがに信楽君の視線が気になって集中できない。



「ん?どうした。気持ちよくない?」

「い、いえ・・・そういう訳じゃないんですけど・・・。やっぱり気になってしまうというか」

「ああ、信楽君のことが?そう・・・じゃあ、試しに一度信楽君にやってもらおう」

 そう言うと寛成は美緒の中から指を引き抜いた。

 寛成は濡れた指を拭いながら信楽をソファのところに呼ぶと、その手にローションを垂らした。



「えっ、しゃ、社長・・・、ちょ、ちょっと待ってください。信楽君は経験が無いんじゃ・・・」

「うん、だから今から僕が教えるんだ」

 そう言うと寛成は信楽に指の動かし方、強弱のつけ方、刺激する場所などを丁寧に指導した。

 どう考えてもこんな仕事は常軌を逸している。

 それを顔色一つ変えず聞いている信楽という男は、一体どういう人物なのだろうか・・・。



「どう、出来そう?」

「はい、大丈夫です」



 だ、だ、大丈夫って・・・。

 わ、私の気持ちはどうなるの・・・?

 寛成の頭の中に、美緒の気持ちを尊重するという考えは無い様だ。



「じゃあ、藤巻君もう一度横になって」

「は、はい・・・」



 嘘でしょ・・・信楽君、童貞なんだよね・・・。

 女性の身体に触れたことないんだよね・・・。

 いやちょっと待て・・・。

 そういう私も処女で・・・男性の身体になんて触れたことがないんだった・・・。

 人のことをとやかく言う資格なんてない・・・。



「失礼します」

「ひうっ!」



 そんなことをグルグル考えていると、信楽君は躊躇することなく美緒の中に指を挿入してきた。

 そして、ゆっくりとその指を出し入れする。

「そうそう、ゆっくり優しくね。どう?内壁の感じ分かるでしょ。気持ちよくなってくると、そこが色んな動きをしてくれるから、よく観察してくれよ」

「はい、わかりました」



 寛成はいたって真面目に話しているが、内容はとんでもなく淫らだ。

 そして、信楽はそんな淫らな行為の最中も真面目な表情を崩すことなく、寛成の指示に従って真剣に指を動かし、五感を研ぎ澄ましているように見えた。

 普通、こんな若い男の子が・・・しかも童貞君がこんな状況でこんなに落ち着いていられる??



「ちょ、ちょっといいですか?」

「何だ、藤巻君。何か問題でも」

 寛成はせっかく調子よく実験が進んでいるのに・・・と少し不満げに答えた。
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