社長の奴隷

星野しずく

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社長の奴隷.19

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「ねえ、さっそくなんだけど、写真撮影頼んでいい?」

「え、僕がですか?」

「うん、だって、社長いないんだもん」

「そ、そうですよね、ハハッ・・・」



 しゃ、写真撮影って、藤巻さんのあんな姿を間近で見るわけだよね・・・、俺、耐えられるかな・・・。

 信楽はさっそくパニック状態に陥る。

 だが、顔はあいかわらず無表情のままだ。



 信楽が本当は緊張しているのは分かっているけれど、美緒も仕事だと割り切って、あえて甘やかさないと決めた。

 ただし、撮影ができない様な状況に陥ってはこまるので、美緒はなるべく露出の少ないものを選んだ。

 それでもセクシーランジェリーという名前がついている限り、普通のそれよりは絶対的にエロティックである。

 しかも、それを生身の女性が身につけるとなれば、健康的な男性ならばそれなりの反応をしてしまうのが普通だ。



「信楽君、お願いできる?」

 美緒は着替えをすますと、パソコンに向かって作業をしていた信楽に声をかけた。

「は、はいぃっ!」



 だめだ、あきらかに動揺してる・・・。

 美緒が身につけているのは、昨日のようなおっぱい丸出しのものではなく、一応肌はレースで覆われている。

 とはいえ、乳輪や下の毛などは透けて見えている状態なのだけれど。



「カメラの使い方は分かるかな?」

「た、多分、大丈夫だと思います」

 信楽は美緒の姿をチラチラと横目で見ながら答えた。



 うっ、うわっ・・・、や、ヤバい・・・、こんな近くだと、全部見えちゃう・・・。

 む、無理だよ~、こんな刺激が強いの。

 女の子の裸とか、生で見たの藤巻さんが初めてなんだからぁ~。



 信楽は泣きたくなった。

 しかし、寛成がいない今、自分がやらなければ、他に誰もいないのだ。

 美緒は信楽の葛藤なとにはお構いなく、次々とセクシーなポーズを取り始める。



「信楽君、どんどん撮ってね。後でよく撮れてるの選ぶから」

「は、はいっ・・・」

 信楽は仕方なく美緒の姿をレンズに納めていった。

 しかし、生で見るのも色っぽいが、レンズ越しのそれは美緒の視線と自分の視線が絡み合い、まるで誘われている様な錯覚に陥る。



 え、エロ・・・、エロすぎます・・・。

 信楽はゴクリと唾を飲み込んだ。

 恥ずかしいけれど、すでに下半身のアレはズボンの中でMAX状態になって痛いほどだ。

 信楽は、いつも美緒のこんなあられもない姿を間近で撮影しながら平気な顔をしている寛成のことが信じられなかった。



 とはいえ、信楽も見た目は顔色ひとつ変えていない状態なのだが・・・。

 寛成のように女性に不自由していない男なら、このぐらいのことで動揺したりしないものなのだろうか。

 寛成のいない今、それを彼に尋ねることも出来ないけれど・・・。

 それでも、ちゃんと美緒の姿をレンズに納めなくてはならない。
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