社長の奴隷

星野しずく

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社長の奴隷.29

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「ええっ!ほんとにそれ・・・入りますか」

「慣らしたから今なら大丈夫だと・・・」

 寛成はその太くて長い物体を美緒のヒクつく場所にあてがった。



「あっ・・・、しゃちょう・・・やっぱり、それは・・・無理かも・・・」

「どうかな?」

 寛成は美緒の訴えは無視して更に押し進める。



 信楽はそんな大きなものを(見てはいないが)美緒の中に無理やり入れようとする寛成に若干の怒りを覚えた。

 女性の身体をまるでおもちゃの様に扱うなんて・・・。

 い、いや、違う、これは全て仕事だ・・・。

 しかし、いくらそう思い込もうとしても、美緒の苦しそうな(実は違うかもしれないが)声を聞くと、つい美緒のことを守らねばと思ってしまう。



「あああっ、ああんっ、すごいっ、おっきい・・・」

「そう言いながら、どんどん飲み込んでいってるよ」

「いやっ、そんなこと言わないでください・・・恥ずかしい」

「こんなに太いのが藤巻君の中に入るとは・・・、驚いた」



「お、驚いたって・・・社長・・・、無理だと・・・思ってたんですか?」

「いやあ、自分より太いとなると、さすがにね・・・。だけど、藤巻君はこれで、外国人相手でもOKってことが分かったじゃないか」

「そ、そんな・・・、日本人ともまだ、あっ、あんんっ、してないのに・・・、外国人となんて・・・ああっ、考えられま・・・せん・・・、ああんっ・・・」

「ほら、動かすよ」

 寛成はスイッチをONにした。



「はあああっ、あん、あん、ああんっ、しゃ、しゃちょう!はげし、激しすぎます!!」

「そうかい?だが、その表情は結構いいって思ってるんじゃないかい」

「そ、そんなぁ・・・、ち、違います・・・、あああんっ、ああっ、もう、しゃちょう、と、止めてください・・・お願いします」



「そんなよさそうな顔をして言われても、信じ難いが、仕方ない、止めてあげよう」

「はぁあ~・・・、社長・・・、やっぱり日本人のサイズでお願いします」

「ふう~ん、本当は、結構よかったって思ってるでしょ」

「思ってません!」



「こんな太いのをいいって言うのが恥ずかしいからって、嘘をついちゃだめだよ。なにしろ、これは仕事なんだからね。きちんとした感想をくれないと」

「分かってます。でも、やっぱり刺激が強すぎるのは気持ちいいとは言えません」

「そうか・・・、そうだな。率直な意見ありがとう」

「じゃあ、さっそくフランス見本市のレポートと新商品の紹介をアップしよう。販売はもう少し先になるけど。楽しみだな」

「はいっ!」



 美緒と寛成はパーテーションの向こう側でのいかがわしい作業を終え、信楽のいるパソコンスペースへと戻ってきた。

「信楽君、どうだい作業の方は?順調に進んでる」

 寛成は笑いをかみ殺しながら、信楽のPCを覗き込んだ。

「い、いえ、あの・・・それが・・・」

 寛成はクスクスと笑い始めた。



「君の姿はあそこの鏡でずっと観察させてもらったから、だいたいの状況は分かってる」

 寛成が指さした方を見ると、パーテーションの端に姿見が立てかけてあり、こちらからは丁度さっき寛成がいたであろう場所が見える。

 ということは、寛成は信楽の姿をずっと見ていたということになる。

「そ、そんなぁ・・・」

 信楽は言い訳ひとつすること出来ず、またしても机に突っ伏した。
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