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社長の奴隷.30
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「何をそんなに我慢してるのか知らないけど、ここで仕事してる限り、そんなことしてたら身が持たないよ」
「はい、たった今、身をもってそれを感じているところです」
「まあ、訳は聞かないけど、もう少し自分に素直になったら?」
「す、素直って・・・」
「信楽君はどうしたいの?藤巻君のセクシーな姿見たくないの?」
「そ、それは・・・」
み、見たいに決まってる・・・。
い、いや、それじゃダメだ!
あいつらと一緒のダメ人間のすることだ・・・。
「この間は素直に応じてくれたのに、何かあったのかな?まあ、ゆっくり決めてくれていいから。ただ、そのせいで業務に支障があるのは、経営者としては困るけどね」
などと、ちゃっかり脅しを入れてくあたり、寛成は食えない奴だと信楽は思うのだった。
「僕、分からないんです。いや、違う、こんなふうに流されてしまうのが、ダメ人間になるようで、怖いんです」
「なるほどね。君は、僕がダメ人間に見える?」
「いえ、そんな風には見えません」
「なのに、なぜ、そう決めつけるの?」
「なぜって・・・、分かりません」
「じゃあ、ここで働く気があるのなら、業務に支障が出ないよう、君の欲望はちゃんと満たしてあげて欲しいな。それで、スッキリした気持ちで作業に望んで欲しい。それが僕からの君に言えること」
「は、はあ・・・」
そう言われても、信楽の気持ちはまだ定まらないままだった。
ただ、このままでは作業が一向に進まないことだけは確かだ。
「君にはこれをプレゼントする。家に帰って好きに使ってくれていい。ただし、ネットにアップしたりはしないでくれよ」
「はあ・・・」
信楽は訳が分からないまま、寛成からディスクを受け取った。
「さて、今度は信楽君の撮影だ」
「うわあ、社長、私、見学してもいいですか?」
美緒はメンズ下着にも興味津々だ。
「もちろんいいだろう?信楽君」
「ええ・・・、別に構いません」
自分が見られる分には別に問題ないだろう。
信楽はそう思って気軽に答えてしまった。
「しゃ、社長・・・、こ、これは・・・」
信楽は着替えを済まして出てきたものの、股間は手で隠したままだ。
「どうした、何か問題でも?」
「問題ありまくりですよ。こんなの、履いてないのと大差ないじゃないですか」
「そんなことはない。一応生地を使って作られてるんだから」
それは確かに、生地は使用されているけれど。
その生地の面積が異常に狭いだけで。
ほとんど紐と呼んでも差し支えない、その下着は、肝心なところも隠すことができないデザインだ。
色はブラックで、生地も高級なサテン地なのはいい。
しかし、いかんせんデザインが・・・下着と呼ぶには程遠い・・・。
信楽は手で押さえたまま身動きが出来ない。
「信楽君、君、藤巻君がどういう下着をつけて撮影に臨んでるか知ってるよね」
「は、はい、もちろんです」
「年下の、しかも女性の藤巻君が恥ずかしさに耐え、ちゃんと仕事をしてるのに、君はそのままでいいの?」
「・・・ぐっ!」
それはそうだが、こんなハレンチな下着を身につけて、しかもそれをレンズに納めるなんて、聞いてない。
「はい、たった今、身をもってそれを感じているところです」
「まあ、訳は聞かないけど、もう少し自分に素直になったら?」
「す、素直って・・・」
「信楽君はどうしたいの?藤巻君のセクシーな姿見たくないの?」
「そ、それは・・・」
み、見たいに決まってる・・・。
い、いや、それじゃダメだ!
あいつらと一緒のダメ人間のすることだ・・・。
「この間は素直に応じてくれたのに、何かあったのかな?まあ、ゆっくり決めてくれていいから。ただ、そのせいで業務に支障があるのは、経営者としては困るけどね」
などと、ちゃっかり脅しを入れてくあたり、寛成は食えない奴だと信楽は思うのだった。
「僕、分からないんです。いや、違う、こんなふうに流されてしまうのが、ダメ人間になるようで、怖いんです」
「なるほどね。君は、僕がダメ人間に見える?」
「いえ、そんな風には見えません」
「なのに、なぜ、そう決めつけるの?」
「なぜって・・・、分かりません」
「じゃあ、ここで働く気があるのなら、業務に支障が出ないよう、君の欲望はちゃんと満たしてあげて欲しいな。それで、スッキリした気持ちで作業に望んで欲しい。それが僕からの君に言えること」
「は、はあ・・・」
そう言われても、信楽の気持ちはまだ定まらないままだった。
ただ、このままでは作業が一向に進まないことだけは確かだ。
「君にはこれをプレゼントする。家に帰って好きに使ってくれていい。ただし、ネットにアップしたりはしないでくれよ」
「はあ・・・」
信楽は訳が分からないまま、寛成からディスクを受け取った。
「さて、今度は信楽君の撮影だ」
「うわあ、社長、私、見学してもいいですか?」
美緒はメンズ下着にも興味津々だ。
「もちろんいいだろう?信楽君」
「ええ・・・、別に構いません」
自分が見られる分には別に問題ないだろう。
信楽はそう思って気軽に答えてしまった。
「しゃ、社長・・・、こ、これは・・・」
信楽は着替えを済まして出てきたものの、股間は手で隠したままだ。
「どうした、何か問題でも?」
「問題ありまくりですよ。こんなの、履いてないのと大差ないじゃないですか」
「そんなことはない。一応生地を使って作られてるんだから」
それは確かに、生地は使用されているけれど。
その生地の面積が異常に狭いだけで。
ほとんど紐と呼んでも差し支えない、その下着は、肝心なところも隠すことができないデザインだ。
色はブラックで、生地も高級なサテン地なのはいい。
しかし、いかんせんデザインが・・・下着と呼ぶには程遠い・・・。
信楽は手で押さえたまま身動きが出来ない。
「信楽君、君、藤巻君がどういう下着をつけて撮影に臨んでるか知ってるよね」
「は、はい、もちろんです」
「年下の、しかも女性の藤巻君が恥ずかしさに耐え、ちゃんと仕事をしてるのに、君はそのままでいいの?」
「・・・ぐっ!」
それはそうだが、こんなハレンチな下着を身につけて、しかもそれをレンズに納めるなんて、聞いてない。
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