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「そうよね・・・」
「だって、美世さんは元貴のために俺とつきあったんでしょ?それなのに、そんな、俺が疑うようなことをして何のメリットがあるんですか」
もう、高広は訳が分からなすぎて純粋に疑問に思うことを問いかけた。
「元貴のためにつきあったのなら、それでよかったんだけどね・・・」
二人の間に沈黙が続いた。
「すみません、それってどういう意味ですか?」
高広はぬか喜びはしたくなかった。
だけど、何だか風向きが変わってきた様に感じる。
「高広君のお荷物になりたくなかった」
「えっ・・・」
「自分から告白したくせに、時間が経って落ち着いて考えれば考えるほど、自分のとった軽率な行動を後悔したの」
「・・・」
高広はまた美世の言っていることが分からなくなる。
「だって、高広君は元貴の友達なんだよ?弟と同い年ってだけでも釣り合わないのに・・・」
「釣り合わないって?俺が子供過ぎるってことですか」
「逆よ。私がオバサンってこと」
「俺はそんな風に思ったことはありません」
高広はそれだけは分かって欲しくて、力強い声で言った。
「高広君は頭も良くて格好よくて、私みたいなオバサンの相手なんてしてないで、もっと若くて可愛い子とつき合うのがお似合いなのよ。ううん、そうじゃなきゃ釣り合わないのよ」
「意味が分かりません。そんなことより、美世さんはもう俺のことが好きじゃないんですか?俺が一番聞きたいのはそのことです」
「そ、それは・・・」
「さっき、元貴が言ってましたよね。服部さんから美世さんの気持ちは聞いたって。だから元貴に聞けば分かることかもしれませんけど、俺は美世さんから直接聞きたい」
距離を開けて立っていた高広が少しだけ美世に近づいた。
「じゃあ俺が先に言います。俺は年齢の事なんて気にしない。告白された時はすごく嬉しかった。俺も前から美世さんのことが好きでしたから。だけど、俺みたいな子どもが美世さんの様な大人の女性に相手にされるはずはないと思ってたから、見ているだけで十分だって言い聞かせてた。それが、美世さんとつき合えることになって、俺がどれだけ嬉しかったか分かりますか。でも、つきあいはじめてからも、美世さんはあまり自分の気持ちを言ってくれなくて、俺はずっと不安だった。元貴に勉強を教えるっていうことのために使われただけなのかと悲しくなったこともあったけど、それでもいいから美世さんの特別な存在でいたかった。自分の気持ちを言ったら、重いって言われるのが怖くて言えなかった。でも俺はそのくらい美世さんのことが好きです」
高広は息継ぎをするのも忘れるくらいの勢いで、一気にまくし立てた。
そうしないと、途中で怖くなって言いたいことが言えなくなってしまいそうだったから。
「そんなにいっぺんに言わないでよ」
それでもまだ美世は核心には触れようとしない。
「俺の質問に答えて。俺の事好き?」
「・・・」
「答えてくれるまで帰らない」
「もう開店の用意しないといけないから・・・」
話を切り上げて厨房に向かおうとする美世の腕をつかんだ。
「ねえ、元貴に聞けば全部分かるんでしょ?それなのにまだ粘るの?」
「勝手に聞けばいいでしょ」
「嫌だ、俺は美世さんの口から聞きたい」
高広は掴んだ腕を引き寄せると美世のことと抱きしめた。
「だって、美世さんは元貴のために俺とつきあったんでしょ?それなのに、そんな、俺が疑うようなことをして何のメリットがあるんですか」
もう、高広は訳が分からなすぎて純粋に疑問に思うことを問いかけた。
「元貴のためにつきあったのなら、それでよかったんだけどね・・・」
二人の間に沈黙が続いた。
「すみません、それってどういう意味ですか?」
高広はぬか喜びはしたくなかった。
だけど、何だか風向きが変わってきた様に感じる。
「高広君のお荷物になりたくなかった」
「えっ・・・」
「自分から告白したくせに、時間が経って落ち着いて考えれば考えるほど、自分のとった軽率な行動を後悔したの」
「・・・」
高広はまた美世の言っていることが分からなくなる。
「だって、高広君は元貴の友達なんだよ?弟と同い年ってだけでも釣り合わないのに・・・」
「釣り合わないって?俺が子供過ぎるってことですか」
「逆よ。私がオバサンってこと」
「俺はそんな風に思ったことはありません」
高広はそれだけは分かって欲しくて、力強い声で言った。
「高広君は頭も良くて格好よくて、私みたいなオバサンの相手なんてしてないで、もっと若くて可愛い子とつき合うのがお似合いなのよ。ううん、そうじゃなきゃ釣り合わないのよ」
「意味が分かりません。そんなことより、美世さんはもう俺のことが好きじゃないんですか?俺が一番聞きたいのはそのことです」
「そ、それは・・・」
「さっき、元貴が言ってましたよね。服部さんから美世さんの気持ちは聞いたって。だから元貴に聞けば分かることかもしれませんけど、俺は美世さんから直接聞きたい」
距離を開けて立っていた高広が少しだけ美世に近づいた。
「じゃあ俺が先に言います。俺は年齢の事なんて気にしない。告白された時はすごく嬉しかった。俺も前から美世さんのことが好きでしたから。だけど、俺みたいな子どもが美世さんの様な大人の女性に相手にされるはずはないと思ってたから、見ているだけで十分だって言い聞かせてた。それが、美世さんとつき合えることになって、俺がどれだけ嬉しかったか分かりますか。でも、つきあいはじめてからも、美世さんはあまり自分の気持ちを言ってくれなくて、俺はずっと不安だった。元貴に勉強を教えるっていうことのために使われただけなのかと悲しくなったこともあったけど、それでもいいから美世さんの特別な存在でいたかった。自分の気持ちを言ったら、重いって言われるのが怖くて言えなかった。でも俺はそのくらい美世さんのことが好きです」
高広は息継ぎをするのも忘れるくらいの勢いで、一気にまくし立てた。
そうしないと、途中で怖くなって言いたいことが言えなくなってしまいそうだったから。
「そんなにいっぺんに言わないでよ」
それでもまだ美世は核心には触れようとしない。
「俺の質問に答えて。俺の事好き?」
「・・・」
「答えてくれるまで帰らない」
「もう開店の用意しないといけないから・・・」
話を切り上げて厨房に向かおうとする美世の腕をつかんだ。
「ねえ、元貴に聞けば全部分かるんでしょ?それなのにまだ粘るの?」
「勝手に聞けばいいでしょ」
「嫌だ、俺は美世さんの口から聞きたい」
高広は掴んだ腕を引き寄せると美世のことと抱きしめた。
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