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御曹司のやんごとなき恋愛事情.75
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三年・・・?
伊波と同棲すると決めたのも、俊介のすぐ近くで働くといことが前提だったからだ。
近くにいたら、折に触れ俊介と接触することになる。
そんな時に歯止めが利かなくなるのを恐れて、伊波の存在を盾にする形で同棲をはじめたのだ。
それが、三年もの間アメリカに行ってしまうのであれば、伊波の存在は必要なくなってしまう。
そしてさらに優子を追い詰めるのは、自分自身の俊介への気持ちだった。
勝手な思い込みだが、自分はずっと俊介のそばにいられるものだと思っていた。
全てそれを前提に動いていた。
俊介が困れば自分がサポートするつもりでいた。
恋人や妻にはなれないとしても、職場でもプライべートでも常に俊介のことを第一に考えて生きて行くつもりでいた。
その予定が大幅に狂ってしまったのだ。
そして、優子の頭を悩ませていることがもう一つあった。
それは、栗本のことだった。
もちろん栗本を引き抜いたのは優子本人だ。
しかし、栗本は予想以上に成長し、今や社長とも対等に渡り合うほどの風格さえ醸し出している。
栗本は俊介に対しては、あくまでビジネスライクに接してくれていると信じている。
しかし、彼女も一人の女であることに変わりはない。
さらに、彼女は頭が切れる。
それは紙一重だ。
俊介について栗本も一緒に渡米するという。
その間に二人に特別な感情が生まれないという保証がどこにあるだろうか。
考え始めるとそんなマイナスなことしか湧いてこない。
ダメだ・・・。
社長がおっしゃったように、坊ちゃんは海外で商社の仕事を学ばれた方がいいに決まっている。
それを自分のこんなくだらない嫉妬で止めることなど、出来るはずもない。
出来るはずもないことを考えるのは、ただの時間の無駄だ・・・。
しかし、自分からは仕掛けなくても、近くにいれば必ず俊介が痺れを切らして自分を求めてくると高を括っていた。
そんな考えにあぐらをかいていたことを思い知らされる。
どんなに自分が俊介の熱い身体を求めているのかをまざまざと思い知らされる。
俊介の熱い舌が、掌が自分の体中を這い回り、そして硬くて熱い彼自身で思う様貫かれる喜びを、どれほど欲しているのかということを・・・。
「佐竹部長、あの、大丈夫ですか?何か顔色が悪いですよ」
自分のデスクでパソコンの画面を見ながら妄想にふけっていた優子に、須藤が話しかけてきた。
「大丈夫・・・、それより何かあった?」
「あ、今度のミーティングの資料が出来たので見ていただきたかったんですが・・・、急ぎではないので・・・」
須藤は海外視察に同行した優秀な部下だ。
頭が切れるだけでなく、ちゃんと細やかな気遣いもできる。
「目通しておくわ。ご苦労様」
須藤はまだ心配そうな表情をしていたが、それ以上追求することなくその場を立ち去った。
若い部下に心配をかけるなんて・・・、情けない。
まだ仕事中だ・・・。
余計なことを考えている場合じゃない。
優子は気を抜けば一気に引っ張られてしまいそうな感情を無理やりねじ伏せて、仕事へと頭を切り替えた。
伊波と同棲すると決めたのも、俊介のすぐ近くで働くといことが前提だったからだ。
近くにいたら、折に触れ俊介と接触することになる。
そんな時に歯止めが利かなくなるのを恐れて、伊波の存在を盾にする形で同棲をはじめたのだ。
それが、三年もの間アメリカに行ってしまうのであれば、伊波の存在は必要なくなってしまう。
そしてさらに優子を追い詰めるのは、自分自身の俊介への気持ちだった。
勝手な思い込みだが、自分はずっと俊介のそばにいられるものだと思っていた。
全てそれを前提に動いていた。
俊介が困れば自分がサポートするつもりでいた。
恋人や妻にはなれないとしても、職場でもプライべートでも常に俊介のことを第一に考えて生きて行くつもりでいた。
その予定が大幅に狂ってしまったのだ。
そして、優子の頭を悩ませていることがもう一つあった。
それは、栗本のことだった。
もちろん栗本を引き抜いたのは優子本人だ。
しかし、栗本は予想以上に成長し、今や社長とも対等に渡り合うほどの風格さえ醸し出している。
栗本は俊介に対しては、あくまでビジネスライクに接してくれていると信じている。
しかし、彼女も一人の女であることに変わりはない。
さらに、彼女は頭が切れる。
それは紙一重だ。
俊介について栗本も一緒に渡米するという。
その間に二人に特別な感情が生まれないという保証がどこにあるだろうか。
考え始めるとそんなマイナスなことしか湧いてこない。
ダメだ・・・。
社長がおっしゃったように、坊ちゃんは海外で商社の仕事を学ばれた方がいいに決まっている。
それを自分のこんなくだらない嫉妬で止めることなど、出来るはずもない。
出来るはずもないことを考えるのは、ただの時間の無駄だ・・・。
しかし、自分からは仕掛けなくても、近くにいれば必ず俊介が痺れを切らして自分を求めてくると高を括っていた。
そんな考えにあぐらをかいていたことを思い知らされる。
どんなに自分が俊介の熱い身体を求めているのかをまざまざと思い知らされる。
俊介の熱い舌が、掌が自分の体中を這い回り、そして硬くて熱い彼自身で思う様貫かれる喜びを、どれほど欲しているのかということを・・・。
「佐竹部長、あの、大丈夫ですか?何か顔色が悪いですよ」
自分のデスクでパソコンの画面を見ながら妄想にふけっていた優子に、須藤が話しかけてきた。
「大丈夫・・・、それより何かあった?」
「あ、今度のミーティングの資料が出来たので見ていただきたかったんですが・・・、急ぎではないので・・・」
須藤は海外視察に同行した優秀な部下だ。
頭が切れるだけでなく、ちゃんと細やかな気遣いもできる。
「目通しておくわ。ご苦労様」
須藤はまだ心配そうな表情をしていたが、それ以上追求することなくその場を立ち去った。
若い部下に心配をかけるなんて・・・、情けない。
まだ仕事中だ・・・。
余計なことを考えている場合じゃない。
優子は気を抜けば一気に引っ張られてしまいそうな感情を無理やりねじ伏せて、仕事へと頭を切り替えた。
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