ケダモノのように愛して

星野しずく

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ケダモノのように愛して.06

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「ちょっ…、き、桔平…、ま、まっ、まって!」



 桔平によって咲那の体は次から次へと暴かれていく。

 桔平に全てをさらけ出したいのに、それをしてしまったらもう桔平に溺れてしまうような気がして怖かった。



 どうせ自分は他の女性たちの中の一人にすぎないのだから。

 しかしそんな拒絶を桔平が受け入れるはずがなかった。



 そして両手で腿を撫でながらそこに顔を近づけた。

 熱くて柔らかいものが触れた。

 ちゅぷちゅぷと音をたてて桔平の舌がそこを舐め始めた。



「あ、桔平!やだっ!やだーっ!!」

「こうしないと、する時痛いの」

 えらく論理的な答えが返って来てしまい、咲那は黙るしかなかった。



 そうはいっても、全てが初めてなのだ…。

 恥ずかしい気持ちは分かって欲しい。



「やっ、桔平…、あ、あっ…」

 じっくりと時間をかけて愛撫が施され、ふやけるほどに濡れたころ桔平の唇はそこを離れていった。



 喘ぎ過ぎた声は少し掠れてしまった。

 愛撫された場所だけでなく、体中がとろけてしまったような感覚に陥っている。



 力が入らない…。

 でも体中が熱い。



 そして、舌が這い回っていたそこに今度はもっと硬いものが侵入してきた。



「やっぱ処女はキツイな…」



 な、な、何てことを言うの!

 桔平は咲那のそこに指を突っ込んでくちゅくちゅと抜き差ししている。



「桔平!な、なにしてるの?変態なの?」

 咲那は感じすぎて朦朧としているのを知られたくなくてそんな口をきいてしまう。



「バ~カ、処女はちゃんと濡らしとかないと俺のが入った時痛いんだよ」

「バカって、ひどい…」

 自分ばかりが感じまくって、まったく興奮しているように見えない桔平が憎らしい。



「お前こそ、人のこと変態呼ばわりしたじゃないか」

 セックスの時にこんな色気のない会話をするものなのだろうか。

 セックスってもっとロマンチックなものだと思っていたのに…。

 まだ交わってもいないのに、咲那の淡い期待は木っ端みじんに吹き飛んだ。

 それでも桔平が触れてくれるだけで狂おしいくらい感じてしまうほど咲那の体は桔平を欲している。



「最初から気持ちいいやつなんていないんだから。みんなはじめは痛いの。だから、少しでも痛みを和らげてあげようっていう俺の優しさだ。わかった?」

「…うん」

 そんな色気のない話をペラペラしゃべってしまう桔平だけど、咲那はそれでも初めてが桔平でよかったと心から思っている。

 好きな人に最初を捧げるのは女の子の夢だから。

 桔平は作業に水をさされ少々機嫌を損ねたが、再び愛撫と指の挿入を再開した。



 あ、あ、ヤバい…、桔平の唇が…、指が私の中に…。

 もう嬉しすぎて、おかしくなる。

 でも、もっと欲しい。

 もっと激しくしてほしい。

 めちゃくちゃにして欲しい。
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