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ケダモノのように愛して.45
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「な、な、なんだ??」
「もう、行かないとって言ってるでしょ。そんなんで、本当に私のこと守れるの!」
「わ、分かったよ。そんなに怒らなくてもいいだろう。大体お前が可愛いからいけないんだぞ」
どんな理由だと突っ込むのを我慢して、咲那は戸締りをすると自転車にまたがった。
桔平はギリギリ咲那の姿が見える距離から後を追った。
銀次と仲間たちはあらかじめアトリエに待機してもらっている。
咲那は桔平の家に到着するといつもの様にアトリエの前に自転車を停めた。
そして二階への外階段に向かおうと歩き始めた瞬間、昨日の軽自動車が桔平の家の庭にすごいスピードで突っ込んできた。
キキ――ッという凄い音とともに車は停まった。
帽子を目深にかぶっているため顔は確認できないけれど、中から出てきたのはやはり水谷らしい人物だった。
そしてそのまま駆け出すと、二階の階段を駆け上がろうとした咲那の腕を掴んだ。
その瞬間、アトリエから銀次を筆頭に総勢十人の大男たちが一斉に飛び出し、水谷に掴みかかった。
そして、あっという間に消防士の刈谷さんが鮮やかな紐さばきで水谷をグルグル巻きにしてしまった。
終わってみれば驚くほどあっけない捕物となった。
しかし、だれもケガひとつせず、水谷を捕まえることが出来たのだ。
「やったな、銀次」
バイクを停めて桔平がやって来た。
「咲那、大丈夫か」
桔平は咲那の手を取ると、体のあちこちをざっとチェックした。
「うん、平気」
一瞬腕を強く掴まれただけで、どこもケガなどしていない。
「早くまりあさんに連絡してあげな」
「うん、分かった」
咲那は慌ててスマホを取り出すとまりあに電話をした。
電話の向こうからは涙声のまりあの声がが聞こえてきた。
相当心配をかけてしまったことに改めて気づかされる。
「ほら、水谷くん、これから銀次のところへ連れてくからな」
そう言われても、さるぐつわをはめられた水谷くんは何も答えることは出来ないのだけれど。
男たちは水谷くんを軽々と車の後部座席に運び込むと、それぞれ車に乗り込んだ。
みんなで銀次の店に行って事情を説明するつもりだ。
「咲那も来い」
桔平は咲那にヘルメットを渡すとバイクの後ろに乗るよう促した。
え、桔平の後ろ?
ヤバい、嬉しすぎるかも…。
たった今、水谷くんとのすったもんだがあったばかりなのに、咲那の頭の中はすっかり色ボケモードに変換されてしまった。
彼氏に後ろから抱きついてバイクに乗るのとか、めっちゃ憧れてた…。
それが桔平だなんて、もう正直水谷くんのことなんてどうでもいいと思ってしまう。
「こら、ボーっとしてないで早く乗れよ」
桔平はすでにバイクにまたがってエンジンをふかしている。
「もう、行かないとって言ってるでしょ。そんなんで、本当に私のこと守れるの!」
「わ、分かったよ。そんなに怒らなくてもいいだろう。大体お前が可愛いからいけないんだぞ」
どんな理由だと突っ込むのを我慢して、咲那は戸締りをすると自転車にまたがった。
桔平はギリギリ咲那の姿が見える距離から後を追った。
銀次と仲間たちはあらかじめアトリエに待機してもらっている。
咲那は桔平の家に到着するといつもの様にアトリエの前に自転車を停めた。
そして二階への外階段に向かおうと歩き始めた瞬間、昨日の軽自動車が桔平の家の庭にすごいスピードで突っ込んできた。
キキ――ッという凄い音とともに車は停まった。
帽子を目深にかぶっているため顔は確認できないけれど、中から出てきたのはやはり水谷らしい人物だった。
そしてそのまま駆け出すと、二階の階段を駆け上がろうとした咲那の腕を掴んだ。
その瞬間、アトリエから銀次を筆頭に総勢十人の大男たちが一斉に飛び出し、水谷に掴みかかった。
そして、あっという間に消防士の刈谷さんが鮮やかな紐さばきで水谷をグルグル巻きにしてしまった。
終わってみれば驚くほどあっけない捕物となった。
しかし、だれもケガひとつせず、水谷を捕まえることが出来たのだ。
「やったな、銀次」
バイクを停めて桔平がやって来た。
「咲那、大丈夫か」
桔平は咲那の手を取ると、体のあちこちをざっとチェックした。
「うん、平気」
一瞬腕を強く掴まれただけで、どこもケガなどしていない。
「早くまりあさんに連絡してあげな」
「うん、分かった」
咲那は慌ててスマホを取り出すとまりあに電話をした。
電話の向こうからは涙声のまりあの声がが聞こえてきた。
相当心配をかけてしまったことに改めて気づかされる。
「ほら、水谷くん、これから銀次のところへ連れてくからな」
そう言われても、さるぐつわをはめられた水谷くんは何も答えることは出来ないのだけれど。
男たちは水谷くんを軽々と車の後部座席に運び込むと、それぞれ車に乗り込んだ。
みんなで銀次の店に行って事情を説明するつもりだ。
「咲那も来い」
桔平は咲那にヘルメットを渡すとバイクの後ろに乗るよう促した。
え、桔平の後ろ?
ヤバい、嬉しすぎるかも…。
たった今、水谷くんとのすったもんだがあったばかりなのに、咲那の頭の中はすっかり色ボケモードに変換されてしまった。
彼氏に後ろから抱きついてバイクに乗るのとか、めっちゃ憧れてた…。
それが桔平だなんて、もう正直水谷くんのことなんてどうでもいいと思ってしまう。
「こら、ボーっとしてないで早く乗れよ」
桔平はすでにバイクにまたがってエンジンをふかしている。
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