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誰かイケメン達を止めてくれませんか!!.29
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しかし、二人が付き合うと決めた夜から、今度は伊吹の生活に異変が起き始めた。
今までみゆうのところにやってきていたイケメン達が、入れ代わり立ち代わり伊吹のところにも現れるようになったのだ。
その目的はもちろんみゆうとの付き合いを止めさせようというものだ。
学校から帰ると部屋にいたのは鮫島すばるだ。
「伊吹くん。君はどうやってみゆうちゃんのことを幸せにするの?僕とみゆうちゃんが結婚すれば、彼女は贅沢な暮らしと、イケメンな夫、そして生まれてくる子どもも天使のような可愛さだろう。そんな僕と君じゃ比べる意味もないよね」
しかし、伊吹は負けていない。
「僕の気持ちは真剣だ。顔がいいとか金があるとかそんなことが彼女の幸せになると思ってる時点で、アイドルだかなんだか知らないけど、彼女の相手にふさわしくない」
「へえ、一般人のくせに大した口をきくんだね」
そのあとも、すばるは散々自分の素晴らしさをアピールして伊吹にみゆうを諦めるよう喋りつづけた。
だが、ここでも彼らにはタイムリミットというものがあって、ある一定の時間になると彼らは帰っていった。
伊吹はみゆうの場合は口説かれていたとはいえ、同じような体験をしていたのだと納得する。
これからどうなるのかと心配していたみゆうに、伊吹は連絡を入れた。
すばるが伊吹の家に来たと。
するとすぐに返事が来た。
『だから、今日はうちに誰もきてないんだね。もしかしたら、これからは伊吹の家にも行くのかもしれないね』
『そうかもね。今まではみゆうが大変な思いをしたんだから、今度は僕が代わりになるよ』
二人はつきあうと決めてから、伊吹はこれまでどおりの伊吹で、今まで月影さんと呼んでいたのをみゆうと呼ぶことにした。
もちろん二人でいる時だけ限定だけど。
それさえも、伊吹にとってはスキップしたくなるくらい嬉しいことだ。
みゆうには申し訳ないけれど、妄想日記の存在は今のところ伊吹にとってはウェルカムなことばかりだ。
『そんな、伊吹はなんにも悪くないのに』
『みゆうだって何も悪くないよ。ただ、運命のいたずらとかいうやつだろう』
『ありがとう、伊吹』
みゆうは伊吹の優しい言葉に泣きそうになる。
次の日の放課後、みゆうたちは伊吹の家以外で二人きりになれる場所を求めて、カラオケボックスに向かった。
「有名人っていうのは、遠くで見ている分にはいいけど、近づきすぎるとなかなか面倒くさいもんなんだね」
伊吹は昨日のすばるの訪問のことを言っているのだ。
「そうなんだよね。私も最初は嬉しくて嬉しくて、もう死んでもいいっていうくらいの気持ちだったのにな」
みゆうは初めて彼らに会った日のことを思い出していた。
「だけど俺あいつらが何度来たってかまわないよ。こうやってみゆうと二人っきりで会えるなんて、少し前だったら考えられなかったんだから」
伊吹は告白以来、以前からは考えられないくらいオープンに気持ちを伝えてくる。
「そ、そう…」
みゆうにとっては、伊吹の存在はまだ友達以上恋人未満のままだ。
「ねえ、手つないでもいい?」
伊吹は自分から言ったものの、内心はドキドキだ。
「え?う、うん、いいよ」
伊吹はみゆうの手を取るとその大きな手でギュッと握った。
白くてやわらかい。
可愛いな、みゆう…。
伊吹は幸せな気持ちに包まれた。
いわゆる恋人つなぎに組み直すと、より気持ちが高まった。
そして、組んだ手を自分の口元に持っていくと、みゆうの手の甲にそっとくちづけをした。
「あっ」
みゆうの口から驚きの声が漏れる。
「ご、ゴメン、つい…。なんか、気持ちが抑えられなくなっちゃって…」
伊吹は無意識でそんなことをしてしまった自分自身に驚いた。
「ね、ねえ、気のせいかもしれないけど、伊吹なんとなくすばるくんの要素がはいってきてない?」
「え?すばるくんの要素。自分じゃ分からないけど」
「私の気のせいかな?だけど、伊吹が、突然キスするなんて思ってなかったから…」
みゆうがそう言うと、伊吹は真剣な眼差しでみゆうを見つめている。
「俺、みゆうが嫌じゃないなら、もっとしたいって思ってる」
「っ!」
伊吹はみゆうとの距離をグッと詰める。
そしてみゆうのあごに手をかけると、そっと口づけた。
「えっ!」
声をあげたのはみゆうではなく、伊吹だった。
「お、俺、今、き、キスした?よね」
みゆうは黙ってコクコクうなずいた。
う、うわぁ~、俺、どうなってるの?
いきなり口にキスとかしちゃうなんて?
「ご、ゴメン、俺、どうかしてる」
伊吹はみゆうにキスできたという奇跡の様な出来事が自分の意思とは違うところで起きてしまった事にショックを受けた。
「大丈夫、っていうのも変だけど、たぶんこれもあの日記の影響だと思う」
「そ、そうなのかな…。でも、やっぱ、なんかゴメン」
みゆうのことが好きな自分にとっては嬉しいアクシデントですむが、みゆうにとってはただの迷惑でしかないだろう。
どちらにしても、みゆうとキスしてしまった。
キス…、キスなんて少し前までは想像上の出来事だと思っていたのに。
それも大好きなみゆうと。
そのみゆうは今も自分のすぐ横にいる。
ああ、もっとみゆうに触れたい、キスだってもう何回でもしたいし、それ以上だって…。
ああ、ヤバい、これはヤバいぞ。
なんだこの異常なムラムラは?
犯罪を犯してしまいそうなくらいの恐ろしい衝動が伊吹を襲う。
そんな衝動に身を任せるわけにはいかない。
だが、この二人きりの空間はマズイ。
なんでもできてしまうじゃないか。
伊吹の妄想はとどまることなくムクムクと広がりつづける。
「伊吹、伊吹、大丈夫?」
どうやら意識が飛んでいた様だ。
このままここにいたら自分が何をするか分からない。
「みゆう、今日はもう家に帰ろう」
「え、まだ何も歌ってないよ」
「それどころじゃないんだよ」
みゆうに自分の今の状況を説明するべきか、伊吹は迷った。
だけど、隠してたってどうせ日記のとおりに操られるんだ。
「あのね、俺さ、たぶん日記のせいだと思うけど、みゆうのこと今すぐにでもどうにかしたくなっちゃっててヤバいんだ」
「そ、そうなの…?」
伊吹は眉間にしわを寄せて何やら必死に我慢している様子だ。
伊吹の苦しそうな表情は、彼が日記からくる影響と闘っている証拠なのだろう。
「だけど、みゆうと会わなければ、彼らに奪われることになる」
「うん…」
「だ、だから…」
「だから?」
「あ~、俺たちどこで会えばいいんだ~!!」
伊吹は困り果てた様子で叫んだ。
会えば、すぐにみゆうをどうにかしたくなってしまう。
だけど、そういうことが許される場所なんて思いつかない。
すると、みゆうが口を開いた。
「私のおばあちゃんの家、今空き家なんだ。去年一人暮らしだったおばあちゃんが亡くなって以来誰も住んでないの。時々お掃除に行ってるから綺麗だし、そこにしない?」
おばあちゃんの住んでいた空き家がある?
なんだ、この降って湧いた様なうまい話は。
やっぱり日記だからか?
もう伊吹は半分ヤケクソだ。
「そこ、使っていいの?」
「うん、平気。私、鍵持ってるし」
「じゃあ、明日はそこへ行こう」
脳内の葛藤で疲れ切った伊吹はみゆうに別れを告げるとそのまま家に帰っていった。
今までみゆうのところにやってきていたイケメン達が、入れ代わり立ち代わり伊吹のところにも現れるようになったのだ。
その目的はもちろんみゆうとの付き合いを止めさせようというものだ。
学校から帰ると部屋にいたのは鮫島すばるだ。
「伊吹くん。君はどうやってみゆうちゃんのことを幸せにするの?僕とみゆうちゃんが結婚すれば、彼女は贅沢な暮らしと、イケメンな夫、そして生まれてくる子どもも天使のような可愛さだろう。そんな僕と君じゃ比べる意味もないよね」
しかし、伊吹は負けていない。
「僕の気持ちは真剣だ。顔がいいとか金があるとかそんなことが彼女の幸せになると思ってる時点で、アイドルだかなんだか知らないけど、彼女の相手にふさわしくない」
「へえ、一般人のくせに大した口をきくんだね」
そのあとも、すばるは散々自分の素晴らしさをアピールして伊吹にみゆうを諦めるよう喋りつづけた。
だが、ここでも彼らにはタイムリミットというものがあって、ある一定の時間になると彼らは帰っていった。
伊吹はみゆうの場合は口説かれていたとはいえ、同じような体験をしていたのだと納得する。
これからどうなるのかと心配していたみゆうに、伊吹は連絡を入れた。
すばるが伊吹の家に来たと。
するとすぐに返事が来た。
『だから、今日はうちに誰もきてないんだね。もしかしたら、これからは伊吹の家にも行くのかもしれないね』
『そうかもね。今まではみゆうが大変な思いをしたんだから、今度は僕が代わりになるよ』
二人はつきあうと決めてから、伊吹はこれまでどおりの伊吹で、今まで月影さんと呼んでいたのをみゆうと呼ぶことにした。
もちろん二人でいる時だけ限定だけど。
それさえも、伊吹にとってはスキップしたくなるくらい嬉しいことだ。
みゆうには申し訳ないけれど、妄想日記の存在は今のところ伊吹にとってはウェルカムなことばかりだ。
『そんな、伊吹はなんにも悪くないのに』
『みゆうだって何も悪くないよ。ただ、運命のいたずらとかいうやつだろう』
『ありがとう、伊吹』
みゆうは伊吹の優しい言葉に泣きそうになる。
次の日の放課後、みゆうたちは伊吹の家以外で二人きりになれる場所を求めて、カラオケボックスに向かった。
「有名人っていうのは、遠くで見ている分にはいいけど、近づきすぎるとなかなか面倒くさいもんなんだね」
伊吹は昨日のすばるの訪問のことを言っているのだ。
「そうなんだよね。私も最初は嬉しくて嬉しくて、もう死んでもいいっていうくらいの気持ちだったのにな」
みゆうは初めて彼らに会った日のことを思い出していた。
「だけど俺あいつらが何度来たってかまわないよ。こうやってみゆうと二人っきりで会えるなんて、少し前だったら考えられなかったんだから」
伊吹は告白以来、以前からは考えられないくらいオープンに気持ちを伝えてくる。
「そ、そう…」
みゆうにとっては、伊吹の存在はまだ友達以上恋人未満のままだ。
「ねえ、手つないでもいい?」
伊吹は自分から言ったものの、内心はドキドキだ。
「え?う、うん、いいよ」
伊吹はみゆうの手を取るとその大きな手でギュッと握った。
白くてやわらかい。
可愛いな、みゆう…。
伊吹は幸せな気持ちに包まれた。
いわゆる恋人つなぎに組み直すと、より気持ちが高まった。
そして、組んだ手を自分の口元に持っていくと、みゆうの手の甲にそっとくちづけをした。
「あっ」
みゆうの口から驚きの声が漏れる。
「ご、ゴメン、つい…。なんか、気持ちが抑えられなくなっちゃって…」
伊吹は無意識でそんなことをしてしまった自分自身に驚いた。
「ね、ねえ、気のせいかもしれないけど、伊吹なんとなくすばるくんの要素がはいってきてない?」
「え?すばるくんの要素。自分じゃ分からないけど」
「私の気のせいかな?だけど、伊吹が、突然キスするなんて思ってなかったから…」
みゆうがそう言うと、伊吹は真剣な眼差しでみゆうを見つめている。
「俺、みゆうが嫌じゃないなら、もっとしたいって思ってる」
「っ!」
伊吹はみゆうとの距離をグッと詰める。
そしてみゆうのあごに手をかけると、そっと口づけた。
「えっ!」
声をあげたのはみゆうではなく、伊吹だった。
「お、俺、今、き、キスした?よね」
みゆうは黙ってコクコクうなずいた。
う、うわぁ~、俺、どうなってるの?
いきなり口にキスとかしちゃうなんて?
「ご、ゴメン、俺、どうかしてる」
伊吹はみゆうにキスできたという奇跡の様な出来事が自分の意思とは違うところで起きてしまった事にショックを受けた。
「大丈夫、っていうのも変だけど、たぶんこれもあの日記の影響だと思う」
「そ、そうなのかな…。でも、やっぱ、なんかゴメン」
みゆうのことが好きな自分にとっては嬉しいアクシデントですむが、みゆうにとってはただの迷惑でしかないだろう。
どちらにしても、みゆうとキスしてしまった。
キス…、キスなんて少し前までは想像上の出来事だと思っていたのに。
それも大好きなみゆうと。
そのみゆうは今も自分のすぐ横にいる。
ああ、もっとみゆうに触れたい、キスだってもう何回でもしたいし、それ以上だって…。
ああ、ヤバい、これはヤバいぞ。
なんだこの異常なムラムラは?
犯罪を犯してしまいそうなくらいの恐ろしい衝動が伊吹を襲う。
そんな衝動に身を任せるわけにはいかない。
だが、この二人きりの空間はマズイ。
なんでもできてしまうじゃないか。
伊吹の妄想はとどまることなくムクムクと広がりつづける。
「伊吹、伊吹、大丈夫?」
どうやら意識が飛んでいた様だ。
このままここにいたら自分が何をするか分からない。
「みゆう、今日はもう家に帰ろう」
「え、まだ何も歌ってないよ」
「それどころじゃないんだよ」
みゆうに自分の今の状況を説明するべきか、伊吹は迷った。
だけど、隠してたってどうせ日記のとおりに操られるんだ。
「あのね、俺さ、たぶん日記のせいだと思うけど、みゆうのこと今すぐにでもどうにかしたくなっちゃっててヤバいんだ」
「そ、そうなの…?」
伊吹は眉間にしわを寄せて何やら必死に我慢している様子だ。
伊吹の苦しそうな表情は、彼が日記からくる影響と闘っている証拠なのだろう。
「だけど、みゆうと会わなければ、彼らに奪われることになる」
「うん…」
「だ、だから…」
「だから?」
「あ~、俺たちどこで会えばいいんだ~!!」
伊吹は困り果てた様子で叫んだ。
会えば、すぐにみゆうをどうにかしたくなってしまう。
だけど、そういうことが許される場所なんて思いつかない。
すると、みゆうが口を開いた。
「私のおばあちゃんの家、今空き家なんだ。去年一人暮らしだったおばあちゃんが亡くなって以来誰も住んでないの。時々お掃除に行ってるから綺麗だし、そこにしない?」
おばあちゃんの住んでいた空き家がある?
なんだ、この降って湧いた様なうまい話は。
やっぱり日記だからか?
もう伊吹は半分ヤケクソだ。
「そこ、使っていいの?」
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