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プロローグ
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プロローグ
陽の射さない昏き森の中腹。
鬱蒼と生い茂る木々の合間で、二人の人影が歩みを進める。
一人は碧眼の少女。
可愛らしい容姿に腰まで伸びる艶やかな銀髪。全身を包む防具には派手な装飾はなく、その華奢な体躯には似つかわしくないミスリルの大剣を背負っている。
もう一人は黒髪の青年。
眼鏡を掛け、黒いロングコートを纏っている。
少女の装備とは対照的に、武器の類は一切持っていない。強いて言うなれば、肩から大きめのショルダーバッグを下げている。
「ねえ、デュノ。その格好で探索来るのやめない?そのうち死ぬと思うのだけど」
青年を横目で見ながら少女が語りかける。
「僕はね、武具の類はあまり好きでは無いのです。剣を振るった事など生まれてこの方一度もないですしねぇ」
半ば呆れながら少女はため息をつく。この男にどんな忠告をしても無駄な事は、彼女が一番よく知っていた。
「でも、何かあったら君が守ってくれるのでしょう?頼りにしてますよ、シェリー」
青年は、屈託の無い笑みを浮かべながら少女の頭をポンポンした。赤面した少女は俯いたまま、青年の下腹部に勢いよく肘鉄を食らわす。
「ぐはぁっ!ど、どうしてぇ……」
悶え苦しむ青年を気にもとめず、少女はどんどん先を進む。なんてことはない。彼女なりのちょっとした照れ隠しだ。
「そう言えば、今日の探索の目的って何だったかしら?毒キノコの採取?」
「毒キノコじゃないですよ!ギフトマッシュルームです!」
「なにそれ?」
「そのまま食すと、ランダムに状態異常が表れるという大変珍しいキノコなんですよ!」
「やっぱり、毒キノコじゃない!?」
彼らの言い合いが、静寂の森に反響する。
不自然過ぎるほどの静けさだが、事この場所においてはありえない状況だった。
本来この辺りの区域は禁域と呼ばれていて、歴戦の〈冒険者〉でも滅多に寄り付かないほど、危険な魔獣の群生地帯になっている。
大声で話をしようものなら、そこかしこから魔獣が襲いかかってくるだろう。
にもかかわらず、鳥のさえずりさえ聞こえてこない。二人ともこの異常事態に少なからず不気味さを感じていた。
「それにしても妙ね、ここに来るまで獣はおろか魔獣の姿を全く見ないなんて」
「僕としてはこの上なくやりやすいですけどね。割と歓迎されてるんじゃないですか?」
「どこまで呑気なのよ。大体ねぇ……」
「おっ!ありました!」
少女の言葉を遮り、青年が喜色を浮かべ声を上げる。
青年が指さす方向を見ると辺りの木より一際大きいサイズの樹木があった。その樹木の根元、樹洞のような所に手のひらサイズのキノコが生えている。それなりに大きい傘には歪んだ人の顔のような模様があり、もがき苦しむ亡者の様にも見える。なんというか禍々しい。
「なんか、近づきたくないのだけど私……」
あからさまに嫌そうな表情を見せる少女。
「仕方ないですねぇ、採取は僕がやるのでシェリーは周囲の警戒をお願いします」
少女に指示を与えると、なんの躊躇いも無くキノコに近き、バッグから手袋と大きめの採取瓶を取り出した。周囲に複数生えているそれを丁寧に1本ずつ瓶に詰めていく。作業中に突然独り言を呟いたり、ニヤニヤしながらキノコを観察したりする青年に、「また始まった」とばかりに少女は冷ややかな視線を向ける。
「もう終わった?私早く帰りた……」
少女の言葉がそこで止まる。
遠くの方から地響きとともに木々の薙ぎ倒される音が聞こえて来た。
その音は一定の速さで聞こえていたが、やがて何かに気づいたように、速度を上げ真っ直ぐこちらに近付いてくる。
それは一瞬の事だった。
巨大な影が二人の頭上を恐るべき速さで通過して行った。巨大な影は二人を通過した後も旋回し再度こちらに向かってくる。
薙ぎ倒された木々の間から、それは姿を現した。
長く幅のある胴は全身を漆黒の鱗で覆われており、頭から二つの角が生えていた。胴体から生える二本の腕、その三本の鉤爪は左右に蒼碧の宝玉を掴んでいる。
その猛々しい姿は正しく「龍」そのものだ。
「『黒龍』がなんでこんな所に!? 遺跡の中層を縄張りにしているはずなのに! なるほど、ここ一帯の魔獣はこいつに食い荒らされてた訳ね」
少女は、背中に背負っていた大剣を構える。
大剣の重さを感じさせないほど俊敏な動きで、魔力のこもった斬撃をを食らわせる。『黒龍』の突進を避けながら一撃ずつ確実に傷を負わせるが、『黒龍』の戦闘行動に伴って発生するかまいたちが少女の身体を傷つける。
グァララララ!!
『黒龍』が咆哮すると宝玉が淡く発光し、少女の負わせた傷がたちまち治ってしまった。
「これは……一筋縄ではいかなそうね……」
少女の顔が険しくなる。
ここは逃げることを最優先にした方がよいのか。いや、それ以前に逃げ切れるのか。最善の選択をする為に瞬時に思考を巡らす。がその前に、
「あんたは!……いつまで!……キノコ採りしてるのよ!!」
戦闘中の少女が息を切らしながら叫ぶ。
『黒龍』が現れてから一切こっちに目もくれず、黙々とキノコ狩りに勤しむ男に向けての怒りの声だった。
「そんなことやってる暇があるなら、私に強化魔法かけてよ!!」
「えー、嫌ですよ。あれ結構魔力消費が激しいんですもん!」
「知らないわよ!なんでもいいから何かアシストしてよ!」
「仕方ないですね、これならどうですか!」
青年が『黒龍』の方に向き直ると、ポケットから植物の種子の様なものを『黒龍』めがけて放り投げる。
「《 グローアップ》」
青年が一節の呪文を唱えると、バラまいた種子が一斉に発芽し、鋼色に鈍く輝く強靭な蔦が『黒龍』に絡みつく。
グァラララ!!
身体の自由を奪われた『黒龍』は、拘束から抜け出そうと長い胴を必死にくねらせている。
「とりあえず動きは封じました。あとは自由にやってください……」
青年が『黒龍』に背を向けようとしたとき。
「デュノ!避けてぇぇぇ!!!!」
少女の緊迫した叫び声が響く。
少女の叫びを聞いた青年は、とっさに回避行動をとる。青年が回避した横スレスレを炎を纏ったブレスが、一直線に通り過ぎた。業火のような強烈な一閃は、その攻撃範囲を採取中のキノコ諸共焼き尽くしてしまった。
「あっ……ああああああぁぁぁぁーっ!」
「ぼ、僕のギフトマッシュルームがああああああっ!」
青年は絶叫する。
蒼白の表情で『黒龍』を見ていた青年の表情が次第に怒りに満ちたものに変わっていった。
「返せよ!僕のマッシュルーム!!」
涙目で抗議する青年を意にも介さず、『黒龍』は第ニ波のブレスを吐こうとしている。
ブチッと青年の何かが切れた。
青年が俯いて、ブツブツと早口で何か呪文の様なものを詠唱し始める。それと同時に彼の右手に黒い魔力が集約していく。悪意の塊を寄せ集めたような魔力は次第に形を成していき、巨大な鉤爪を形成した。
「あっ、まずい、デュノがキレた」
少女はかなり離れた場所で、《プロテクトウォール》を唱え、魔力障壁を形成する。
呪文を唱えながら跳躍した青年は、今まさにブレスを吐こうとしている『黒龍』の眼前に現れ、血走った目で相手を睨む。
「我が右手に宿るは原初の呪い。万物創世は原点に廻帰せり。無に還れ!!《ジェネシスクロー》!!」
双方の攻撃が衝突する瞬間。強大なエネルギーどうしの衝突は周囲一帯の森を焼き払い、文字どうりの更地へと変えた。
高温の爆風と激しい閃光が治まり周囲を視認出来るようになると、少女は青年の姿を探した。
「デュノ!! デュノー!!」
少女の呼び掛けに反応はない。見晴らしの良くなった周囲を確認すると、爆発の中心地と思われる場所に一人の人影が見えた。
近づいてみると、人影は彼の青年であることがわかる。
先程まで戦闘していた『黒龍』は、跡形もなく消し飛んだのか、周囲に見当たらなかった。
青年に駆け寄った少女が憤慨した表情で掴みかかる。
「なにしてくれてるのよ!消し飛ばしたら討伐報告できないじゃない!!」
しかし、青年は応えない。
直立不動のまま、真っ直ぐ前を見つめている。
「デュノ?」
不意に風が吹く。青年の体は風に煽られそのまま地面に倒れ込んでしまった。
「デュノー!ねぇ、しっかりして!……ねぇ!」
青年……デュノ=ラーグの意識はもうそこにはなかった。
陽の射さない昏き森の中腹。
鬱蒼と生い茂る木々の合間で、二人の人影が歩みを進める。
一人は碧眼の少女。
可愛らしい容姿に腰まで伸びる艶やかな銀髪。全身を包む防具には派手な装飾はなく、その華奢な体躯には似つかわしくないミスリルの大剣を背負っている。
もう一人は黒髪の青年。
眼鏡を掛け、黒いロングコートを纏っている。
少女の装備とは対照的に、武器の類は一切持っていない。強いて言うなれば、肩から大きめのショルダーバッグを下げている。
「ねえ、デュノ。その格好で探索来るのやめない?そのうち死ぬと思うのだけど」
青年を横目で見ながら少女が語りかける。
「僕はね、武具の類はあまり好きでは無いのです。剣を振るった事など生まれてこの方一度もないですしねぇ」
半ば呆れながら少女はため息をつく。この男にどんな忠告をしても無駄な事は、彼女が一番よく知っていた。
「でも、何かあったら君が守ってくれるのでしょう?頼りにしてますよ、シェリー」
青年は、屈託の無い笑みを浮かべながら少女の頭をポンポンした。赤面した少女は俯いたまま、青年の下腹部に勢いよく肘鉄を食らわす。
「ぐはぁっ!ど、どうしてぇ……」
悶え苦しむ青年を気にもとめず、少女はどんどん先を進む。なんてことはない。彼女なりのちょっとした照れ隠しだ。
「そう言えば、今日の探索の目的って何だったかしら?毒キノコの採取?」
「毒キノコじゃないですよ!ギフトマッシュルームです!」
「なにそれ?」
「そのまま食すと、ランダムに状態異常が表れるという大変珍しいキノコなんですよ!」
「やっぱり、毒キノコじゃない!?」
彼らの言い合いが、静寂の森に反響する。
不自然過ぎるほどの静けさだが、事この場所においてはありえない状況だった。
本来この辺りの区域は禁域と呼ばれていて、歴戦の〈冒険者〉でも滅多に寄り付かないほど、危険な魔獣の群生地帯になっている。
大声で話をしようものなら、そこかしこから魔獣が襲いかかってくるだろう。
にもかかわらず、鳥のさえずりさえ聞こえてこない。二人ともこの異常事態に少なからず不気味さを感じていた。
「それにしても妙ね、ここに来るまで獣はおろか魔獣の姿を全く見ないなんて」
「僕としてはこの上なくやりやすいですけどね。割と歓迎されてるんじゃないですか?」
「どこまで呑気なのよ。大体ねぇ……」
「おっ!ありました!」
少女の言葉を遮り、青年が喜色を浮かべ声を上げる。
青年が指さす方向を見ると辺りの木より一際大きいサイズの樹木があった。その樹木の根元、樹洞のような所に手のひらサイズのキノコが生えている。それなりに大きい傘には歪んだ人の顔のような模様があり、もがき苦しむ亡者の様にも見える。なんというか禍々しい。
「なんか、近づきたくないのだけど私……」
あからさまに嫌そうな表情を見せる少女。
「仕方ないですねぇ、採取は僕がやるのでシェリーは周囲の警戒をお願いします」
少女に指示を与えると、なんの躊躇いも無くキノコに近き、バッグから手袋と大きめの採取瓶を取り出した。周囲に複数生えているそれを丁寧に1本ずつ瓶に詰めていく。作業中に突然独り言を呟いたり、ニヤニヤしながらキノコを観察したりする青年に、「また始まった」とばかりに少女は冷ややかな視線を向ける。
「もう終わった?私早く帰りた……」
少女の言葉がそこで止まる。
遠くの方から地響きとともに木々の薙ぎ倒される音が聞こえて来た。
その音は一定の速さで聞こえていたが、やがて何かに気づいたように、速度を上げ真っ直ぐこちらに近付いてくる。
それは一瞬の事だった。
巨大な影が二人の頭上を恐るべき速さで通過して行った。巨大な影は二人を通過した後も旋回し再度こちらに向かってくる。
薙ぎ倒された木々の間から、それは姿を現した。
長く幅のある胴は全身を漆黒の鱗で覆われており、頭から二つの角が生えていた。胴体から生える二本の腕、その三本の鉤爪は左右に蒼碧の宝玉を掴んでいる。
その猛々しい姿は正しく「龍」そのものだ。
「『黒龍』がなんでこんな所に!? 遺跡の中層を縄張りにしているはずなのに! なるほど、ここ一帯の魔獣はこいつに食い荒らされてた訳ね」
少女は、背中に背負っていた大剣を構える。
大剣の重さを感じさせないほど俊敏な動きで、魔力のこもった斬撃をを食らわせる。『黒龍』の突進を避けながら一撃ずつ確実に傷を負わせるが、『黒龍』の戦闘行動に伴って発生するかまいたちが少女の身体を傷つける。
グァララララ!!
『黒龍』が咆哮すると宝玉が淡く発光し、少女の負わせた傷がたちまち治ってしまった。
「これは……一筋縄ではいかなそうね……」
少女の顔が険しくなる。
ここは逃げることを最優先にした方がよいのか。いや、それ以前に逃げ切れるのか。最善の選択をする為に瞬時に思考を巡らす。がその前に、
「あんたは!……いつまで!……キノコ採りしてるのよ!!」
戦闘中の少女が息を切らしながら叫ぶ。
『黒龍』が現れてから一切こっちに目もくれず、黙々とキノコ狩りに勤しむ男に向けての怒りの声だった。
「そんなことやってる暇があるなら、私に強化魔法かけてよ!!」
「えー、嫌ですよ。あれ結構魔力消費が激しいんですもん!」
「知らないわよ!なんでもいいから何かアシストしてよ!」
「仕方ないですね、これならどうですか!」
青年が『黒龍』の方に向き直ると、ポケットから植物の種子の様なものを『黒龍』めがけて放り投げる。
「《 グローアップ》」
青年が一節の呪文を唱えると、バラまいた種子が一斉に発芽し、鋼色に鈍く輝く強靭な蔦が『黒龍』に絡みつく。
グァラララ!!
身体の自由を奪われた『黒龍』は、拘束から抜け出そうと長い胴を必死にくねらせている。
「とりあえず動きは封じました。あとは自由にやってください……」
青年が『黒龍』に背を向けようとしたとき。
「デュノ!避けてぇぇぇ!!!!」
少女の緊迫した叫び声が響く。
少女の叫びを聞いた青年は、とっさに回避行動をとる。青年が回避した横スレスレを炎を纏ったブレスが、一直線に通り過ぎた。業火のような強烈な一閃は、その攻撃範囲を採取中のキノコ諸共焼き尽くしてしまった。
「あっ……ああああああぁぁぁぁーっ!」
「ぼ、僕のギフトマッシュルームがああああああっ!」
青年は絶叫する。
蒼白の表情で『黒龍』を見ていた青年の表情が次第に怒りに満ちたものに変わっていった。
「返せよ!僕のマッシュルーム!!」
涙目で抗議する青年を意にも介さず、『黒龍』は第ニ波のブレスを吐こうとしている。
ブチッと青年の何かが切れた。
青年が俯いて、ブツブツと早口で何か呪文の様なものを詠唱し始める。それと同時に彼の右手に黒い魔力が集約していく。悪意の塊を寄せ集めたような魔力は次第に形を成していき、巨大な鉤爪を形成した。
「あっ、まずい、デュノがキレた」
少女はかなり離れた場所で、《プロテクトウォール》を唱え、魔力障壁を形成する。
呪文を唱えながら跳躍した青年は、今まさにブレスを吐こうとしている『黒龍』の眼前に現れ、血走った目で相手を睨む。
「我が右手に宿るは原初の呪い。万物創世は原点に廻帰せり。無に還れ!!《ジェネシスクロー》!!」
双方の攻撃が衝突する瞬間。強大なエネルギーどうしの衝突は周囲一帯の森を焼き払い、文字どうりの更地へと変えた。
高温の爆風と激しい閃光が治まり周囲を視認出来るようになると、少女は青年の姿を探した。
「デュノ!! デュノー!!」
少女の呼び掛けに反応はない。見晴らしの良くなった周囲を確認すると、爆発の中心地と思われる場所に一人の人影が見えた。
近づいてみると、人影は彼の青年であることがわかる。
先程まで戦闘していた『黒龍』は、跡形もなく消し飛んだのか、周囲に見当たらなかった。
青年に駆け寄った少女が憤慨した表情で掴みかかる。
「なにしてくれてるのよ!消し飛ばしたら討伐報告できないじゃない!!」
しかし、青年は応えない。
直立不動のまま、真っ直ぐ前を見つめている。
「デュノ?」
不意に風が吹く。青年の体は風に煽られそのまま地面に倒れ込んでしまった。
「デュノー!ねぇ、しっかりして!……ねぇ!」
青年……デュノ=ラーグの意識はもうそこにはなかった。
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