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春めく日
鳩と小猿
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兄から妹へ、ユスフは手紙を託された。
日没が迫っていたので急いでグラントを探す。
森の中に煙はまだ少ない。
狩りが盛んになるのはもう少し暖かくなってから。
だが、この日は領地と領地の隙間に、盛大な煙が上がっていた。
「……」
近づくにつれ、わあわあと話す精霊の声が聞こえてくる。
「オーク、もう蜂の巣は十分だよ。それより水が足りない」
「汲んできてくれないか。泉か川が近くにない?」
「薪も頼みたい」
「でも我々だってテントを作らねば」
「ではグラント、頼みます」
「水と薪の確保をか?」
主を走らせようとする精霊たち。
ユスフは木の枝に止まってしばらく観察した。
崩した蜂の巣を煮ている。小さな精霊たちと、人間が二人だ。
「シェリーの友だちのグラントか?」
問いかけてみると、全員が一斉に木立ちを見上げる。
「魔物?」
黒い石を木の上に向けて、グラントが呟いた。
足に筒をつけた鳩はその足元に下りてくる。
「シェリーに何かあった?」
不安げなその声に、ユスフは頷いた。
これが、彼女の話していたグラント。
「俺はジョニール公の伝書鳩でユスフだ。
クラルス卿の子シャニがこれからシェリーを領内に連れ帰る。
彼女は困っていて、知らせてほしいというので使いの途中にグラントを探していた。
俺はシャニより早く戻っていなければならないので案内できない。
シャニは妹のキアに彼女をやるつもりでいるから傷つけはしないだろう。
伝えたからな」
鳩はそうして素早く飛び去る。
「オーク」
杖でとんと地面を叩いて、グラントは命じた。
「二人、水くみへ。二人、薪取りへ行って。
ケリーはわたしとジョニールへ行こう。道は知っている」
「はい」
グラントは森の中に道が見えているように進みだす。
ケリーには薮にしか見えないので一生懸命についていった。
「領内に入るだけでもここからだと夜半になるね。
ケリー、どこかに宿を借りれると思うから、もう少し頑張って」
「平気ですよ。徹夜くらい」
「子どもはちゃんと寝ないと」
蜜蝋を取り出す作業は一晩中かかる。
精霊たちのいる場所には、きっと朝まで煙が立つ。
「シェリー様は獣の姿なんでしょうか?」
「おそらくそうだね」
グラントの後をほとんど走りながらケリーが聞いた。
「身の危険を感じたんでしょうか」
「いや。今回は自分の意思かもねえ。無意識かもしれない」
練習していたのだ。
自分の意思で獣の姿になることを。
グラントの杖を貸したけれど、これまでは何も起こらなかった。
杖は魔力との接地面である。
合うもの合わないものがあった。
あったが、全く、というのは初めて見る。
「何の獣の姿なのかな」
「小さい動物だよ。シェリーはほとんど魔力がない」
旅がしたい。
そう言っていた。
ウーシーの装具を使いこなして最近は自信をつけていた。
「じじいが余計なことを聞かせるから……っ」
思ってもいないところで溢れてしまった。
シェリーの好奇心が。
「コーマック様はシェリー様を気にかけておいでです」
息を弾ませて、ケリーは笑う。
「シェリー様にも冒険させたくて先生を森にやってみせたのでは」
「じじいが見守れるわけじゃない。無責任なことだ」
ケリーは少し考えてから、グラントの前に走り出た。
「先生は過保護ですよ」
グラントは驚いた顔をする。ケリーはそれを指した。
「冒険したいんです。守りすぎないでください」
「シェリーがしてみたいのは旅だ」
「旅は軽い冒険でしょ」
でも、と反論しかけたグラントは、道がそれ始めていることに気づく。
「こっちだよ」
再び前に出て早足で進んだ。
迎えに行くことがシェリーの希望に叶うことなのか、そうではないのか。
とりあえず、今回は迎えに行かないと。
じじいやレイにもきっと露見している。
「今回は連れ帰る」
ジョニール領は葡萄の産地だ。
いま時期は雪に壊された葡萄の支柱を直し始めているのかもしれない。
領地に入った時、畑に無数の蝋燭が置いてあるのが見えた。
明日は冷えるのだ。
まだ作業中の農家も少なくなかった。
小さな芽に霜がつかないようにできるだけ暖かくする。
一軒の農家に頼んでケリーを休ませてもらった。
外にいる農夫に聞いてみる。
領主の息子はちょっと前に館へ帰っていった。
グラントは広い葡萄畑に火を灯すのを手伝う。
先の冬は根雪が早かった。
葡萄の搾りかすの焼却は間に合わなかったと話していた。
まだ凍りついている。
「凍ったまま焼却できますが、しましょうか?」
そう提案すると、農家は嬉しそうな顔をした。
畑の隅に急いで掘った穴に、皮や朽葉が詰まっている。
「いつもは領地内を清掃人が順番に回って回収していくんだ。
たまに根雪の早い年があると、こうなる。
春に一気に溶け出すと虫が湧くんでね。片付けてくれると助かるよ」
「焼却炉が小さいのですか」
「それもあるが、ここは専ら葡萄農家ばかりだから。
時期に集中してしまうんだよ」
虫を我慢しても、冷夏がしばしば訪れるこの国では、分解に時間がかかる。
指し示されたゴミ穴にそっと溶岩を垂らした。
じわじわと燃えていく。
「皮やタネも本当はさらに利用できるらしいんだけどね。
何せ人手が集まらないから、全て捨てているんだよ」
「収穫の時期はどこも人手が足りなくなりますね」
シュッツフォルトは資源が少ない。
耕作地を広げても寒くて育てられないし、そもそも人が少ない。
王都の運営は城壁内の商いで成り立っている。
商いは何で成り立つかと言えば、豪商などの交易頼りだ。
王宮は豪商や貴族に権威を与える。
それによって外国で取引が円滑に進んだり職を得られたりする。
だから見返りに高い税金を支払っている。
王族と高額納税者の関係はそんな感じだった。
資源の乏しい国内には、誰も本気で目を向けない。
領地経営がうまくいっているコーマックは珍しい部類だ。
ジョニール領だって、ワインの生産で利益は出る。
しかしその中から生活必需品を王都で購入しなければならなかった。
収支は豊かとは言えない。
夜が明けてから、ケリーを伴って領主の館を訪ねた。
従僕が応対してくれたものの、門は閉じたままである。
クラルス公のご子息が持ち帰った動物を引き取りに来た。
中に入れない理由は十分かもしれない。
「その動物は妹のキア様に渡っているはずです。
お話だけでもさせてください」
「まだお休み中です」
冷たい。
グラントは肩にエコーを呼び出した。
「エコー、シェリーのいる場所まで音を伝えて」
音の精霊はすっと顎を上げる。
「シェリー、迎えに来たよ。起きている? 帰ろう」
館の中で人の動く気配がした。エコーをしまう。
門を隔てて反対側からは、綿の詰まった上着を着た人間が二人歩いてくる。
シャニとキアだ。キアの方は何かを抱えている。
「やっぱり誰かの子だったんですよ。お返ししなくては」
非難めいた口調でキアが言った。
最初は可愛らしい小猿に喜んだ。
しかし、すぐに猿らしからぬ仕草に驚いた。
平素より小動物を飼うのが趣味のキアは気づいたのだ。
この小猿は、事情がある。
珍しい動物を飼育できるのはそれなりに身分のある者の可能性が高い。
丁重に扱わねばならない小猿だ。
誰かが探しにきたならすぐに返さなければならない。
「やって来たのが本当の持ち主とも限らない」
シャニは意地っ張りな声色だった。
「だいたい、それはうちの領内にいたんだ。
もううちのものだよ。そうだろう?」
日没が迫っていたので急いでグラントを探す。
森の中に煙はまだ少ない。
狩りが盛んになるのはもう少し暖かくなってから。
だが、この日は領地と領地の隙間に、盛大な煙が上がっていた。
「……」
近づくにつれ、わあわあと話す精霊の声が聞こえてくる。
「オーク、もう蜂の巣は十分だよ。それより水が足りない」
「汲んできてくれないか。泉か川が近くにない?」
「薪も頼みたい」
「でも我々だってテントを作らねば」
「ではグラント、頼みます」
「水と薪の確保をか?」
主を走らせようとする精霊たち。
ユスフは木の枝に止まってしばらく観察した。
崩した蜂の巣を煮ている。小さな精霊たちと、人間が二人だ。
「シェリーの友だちのグラントか?」
問いかけてみると、全員が一斉に木立ちを見上げる。
「魔物?」
黒い石を木の上に向けて、グラントが呟いた。
足に筒をつけた鳩はその足元に下りてくる。
「シェリーに何かあった?」
不安げなその声に、ユスフは頷いた。
これが、彼女の話していたグラント。
「俺はジョニール公の伝書鳩でユスフだ。
クラルス卿の子シャニがこれからシェリーを領内に連れ帰る。
彼女は困っていて、知らせてほしいというので使いの途中にグラントを探していた。
俺はシャニより早く戻っていなければならないので案内できない。
シャニは妹のキアに彼女をやるつもりでいるから傷つけはしないだろう。
伝えたからな」
鳩はそうして素早く飛び去る。
「オーク」
杖でとんと地面を叩いて、グラントは命じた。
「二人、水くみへ。二人、薪取りへ行って。
ケリーはわたしとジョニールへ行こう。道は知っている」
「はい」
グラントは森の中に道が見えているように進みだす。
ケリーには薮にしか見えないので一生懸命についていった。
「領内に入るだけでもここからだと夜半になるね。
ケリー、どこかに宿を借りれると思うから、もう少し頑張って」
「平気ですよ。徹夜くらい」
「子どもはちゃんと寝ないと」
蜜蝋を取り出す作業は一晩中かかる。
精霊たちのいる場所には、きっと朝まで煙が立つ。
「シェリー様は獣の姿なんでしょうか?」
「おそらくそうだね」
グラントの後をほとんど走りながらケリーが聞いた。
「身の危険を感じたんでしょうか」
「いや。今回は自分の意思かもねえ。無意識かもしれない」
練習していたのだ。
自分の意思で獣の姿になることを。
グラントの杖を貸したけれど、これまでは何も起こらなかった。
杖は魔力との接地面である。
合うもの合わないものがあった。
あったが、全く、というのは初めて見る。
「何の獣の姿なのかな」
「小さい動物だよ。シェリーはほとんど魔力がない」
旅がしたい。
そう言っていた。
ウーシーの装具を使いこなして最近は自信をつけていた。
「じじいが余計なことを聞かせるから……っ」
思ってもいないところで溢れてしまった。
シェリーの好奇心が。
「コーマック様はシェリー様を気にかけておいでです」
息を弾ませて、ケリーは笑う。
「シェリー様にも冒険させたくて先生を森にやってみせたのでは」
「じじいが見守れるわけじゃない。無責任なことだ」
ケリーは少し考えてから、グラントの前に走り出た。
「先生は過保護ですよ」
グラントは驚いた顔をする。ケリーはそれを指した。
「冒険したいんです。守りすぎないでください」
「シェリーがしてみたいのは旅だ」
「旅は軽い冒険でしょ」
でも、と反論しかけたグラントは、道がそれ始めていることに気づく。
「こっちだよ」
再び前に出て早足で進んだ。
迎えに行くことがシェリーの希望に叶うことなのか、そうではないのか。
とりあえず、今回は迎えに行かないと。
じじいやレイにもきっと露見している。
「今回は連れ帰る」
ジョニール領は葡萄の産地だ。
いま時期は雪に壊された葡萄の支柱を直し始めているのかもしれない。
領地に入った時、畑に無数の蝋燭が置いてあるのが見えた。
明日は冷えるのだ。
まだ作業中の農家も少なくなかった。
小さな芽に霜がつかないようにできるだけ暖かくする。
一軒の農家に頼んでケリーを休ませてもらった。
外にいる農夫に聞いてみる。
領主の息子はちょっと前に館へ帰っていった。
グラントは広い葡萄畑に火を灯すのを手伝う。
先の冬は根雪が早かった。
葡萄の搾りかすの焼却は間に合わなかったと話していた。
まだ凍りついている。
「凍ったまま焼却できますが、しましょうか?」
そう提案すると、農家は嬉しそうな顔をした。
畑の隅に急いで掘った穴に、皮や朽葉が詰まっている。
「いつもは領地内を清掃人が順番に回って回収していくんだ。
たまに根雪の早い年があると、こうなる。
春に一気に溶け出すと虫が湧くんでね。片付けてくれると助かるよ」
「焼却炉が小さいのですか」
「それもあるが、ここは専ら葡萄農家ばかりだから。
時期に集中してしまうんだよ」
虫を我慢しても、冷夏がしばしば訪れるこの国では、分解に時間がかかる。
指し示されたゴミ穴にそっと溶岩を垂らした。
じわじわと燃えていく。
「皮やタネも本当はさらに利用できるらしいんだけどね。
何せ人手が集まらないから、全て捨てているんだよ」
「収穫の時期はどこも人手が足りなくなりますね」
シュッツフォルトは資源が少ない。
耕作地を広げても寒くて育てられないし、そもそも人が少ない。
王都の運営は城壁内の商いで成り立っている。
商いは何で成り立つかと言えば、豪商などの交易頼りだ。
王宮は豪商や貴族に権威を与える。
それによって外国で取引が円滑に進んだり職を得られたりする。
だから見返りに高い税金を支払っている。
王族と高額納税者の関係はそんな感じだった。
資源の乏しい国内には、誰も本気で目を向けない。
領地経営がうまくいっているコーマックは珍しい部類だ。
ジョニール領だって、ワインの生産で利益は出る。
しかしその中から生活必需品を王都で購入しなければならなかった。
収支は豊かとは言えない。
夜が明けてから、ケリーを伴って領主の館を訪ねた。
従僕が応対してくれたものの、門は閉じたままである。
クラルス公のご子息が持ち帰った動物を引き取りに来た。
中に入れない理由は十分かもしれない。
「その動物は妹のキア様に渡っているはずです。
お話だけでもさせてください」
「まだお休み中です」
冷たい。
グラントは肩にエコーを呼び出した。
「エコー、シェリーのいる場所まで音を伝えて」
音の精霊はすっと顎を上げる。
「シェリー、迎えに来たよ。起きている? 帰ろう」
館の中で人の動く気配がした。エコーをしまう。
門を隔てて反対側からは、綿の詰まった上着を着た人間が二人歩いてくる。
シャニとキアだ。キアの方は何かを抱えている。
「やっぱり誰かの子だったんですよ。お返ししなくては」
非難めいた口調でキアが言った。
最初は可愛らしい小猿に喜んだ。
しかし、すぐに猿らしからぬ仕草に驚いた。
平素より小動物を飼うのが趣味のキアは気づいたのだ。
この小猿は、事情がある。
珍しい動物を飼育できるのはそれなりに身分のある者の可能性が高い。
丁重に扱わねばならない小猿だ。
誰かが探しにきたならすぐに返さなければならない。
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