ただの魔法使いです

端木 子恭

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昔話

呪いの絵

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 ポーターがラグラスを見に行く前日のことだ。

 グラントあてに小箱が届いた。
 箱の上には大きな文字で「至急開封のこと」とある。

 差出人はリナとポノだ。

 久しぶりの便りに、うっそりした顔が小さく笑う。
 
 箱の外側にくくりつけてある手紙は分厚かった。
 春からの生活の様子を仔細に記してある。
 ポノの文章は相変わらず楽しそうだ。
 

 彼は宿屋の方が船乗りより危険が少ないように感じている。
 加えて、話をしてくれる人間が向こうからやってくるのだ。
 最高の職業だ。

 人手が足りたところでリナが転職したがっている。
 帆船の操舵手をする夢はいよいよ膨らむばかり。
 けれど、船を経験した立場から言わせてもらえば、お勧めしない。
 少なくとも外洋は。

 先日宿泊した客から卵をもらった。
 商品だ。質の悪いものではないのだが島には餌がない。
 比較的温暖なこちらで今かえってしまったらかわいそうなことになる。
 だから寒いと話していたグラントのところへ送ることにした。




 そういう訳で至急開封なのだ。


 そっと開けてみる。
 中には黄色っぽい紙が入っているばかりだ。

 よくよく見ると、すでに孵化した直後である。

「蚕だ」

 グラントはすぐにオークを呼び出した。
 ラグラスで遊んでいた彼らは主に呼び出されて喜ばしそうに寄ってくる。

「どうしました、グラント」
「我らの助けが必要ですか」
「留守番でございますか」

 わあわあ言いながらまとわりついた。
 グラントの手にある箱に手を伸ばす。

「この蚕の赤ちゃんに餌を採ってきてくれない?」

 そう頼むと、箱を渡された小人が大切そうに中を見た。
 生まれた場所で過ごしている幼虫にほんわりなっている。

「承知しました」
「行ってまいります」

 半数が駆け出していった。
 半数は生まれたばかりの命を眺める。

 ふと見ると、戸口にポーターがいた。

 真っ青な顔をして、壁につかまっている。
 この世で最大の厄災を見るような目つきで箱を見た。

「育てるんですか?」

 まさか、と続きそうな口調である。

「せっかくもらったのだし。
 オーク、都は蚕の赤ちゃんにとって寒すぎる。
 明日、ポーターと一緒にラグラスへ連れていって」
「我らに世話を任せるのですね」
「きっとうまくお世話をいたします」

 使命感に燃える小人とは対照的に、ポーターはよろめいた。

「虫が嫌い?」

 その様子にグラントは戸惑う。

 商魂の塊たるポーターが、商いの種をこんなに嫌がるなんて。

「いいえ。虫が怖いなんて可愛いことは申しませんよ。
 ただひとつ蚕だけはもう、見るのも嫌なんです」

 オークが気をつかって箱を閉じた。

「私の以前の主人という人は、養蚕業を営んでおりまして……」




 
 絹を貿易する商人フォマは気のいい紳士だった。
 十四の時から彼のもとで奉公していたポーターは、グラントくらいの年の頃にはだいぶ出世していた。
 
 フォマはというと会計の知識はあまりない。
 たびたび売り上げを自分のものにしてしまうのだ。
 知らなかったとシラを切る主人から売り上げを回収するのは日課。
 ちゃんと給料を渡してるでしょうと怒鳴るポーターと、しゅんと小さくなるフォマの姿は、会社の中の日常の光景だった。


 ある秋の終わりだった。
 普段は船に乗らないフォマが商いに出かけた。
 彼は、大きな額縁を家に持ってかえってきた。

 寝室に飾ったそれは、女性が描かれた絵だった。
 向こうを見やる豪華なドレスの婦人。
 顔は見えない。

 背景はどこともつかぬ場所で、奥に小さく館が描いてあった。
 
 全体的に夕日のような色味。
 深緑色のドレス。
 豪華な服の割に整っていない髪。

 ポーターは一目見た時からその絵が怖かった。





 船が出ない季節になると、行商人たちは暇になる。
 忙しいのはポーターら事務を担う従業員だ。

 フォマの元には宴会の誘いがたくさん届いている。
 夫人が主催するものも冬の間に何度かあった。

 なのにこの冬は、主人は一人で過ごしがちだ。

 宴会も従業員の誰かに頼んだりする。
 ポーターも収益の申告を済ませたら代理出席を頼まれた。

 人づきあいを楽しんでいたフォマがどうしたことだろう。
 
 従業員たちは違和感に首を傾げた。


 年末に異変ははっきりと現れた。


 会社にいたポーターの元へ請求書が届いた。

「こんなに?」

 宝石商の提示した額に唖然とした。
 夫人にもあげたことのないような額の指輪を買っている。

「主人はこれをどなたかに差し上げると申しておりましたか?」

 フォマの財布を探しながらポーターは尋ねた。

「ご婦人にと言ってましたよ。奥様ではないのかね?
 こうして堂々と他の買い物と一緒に買われたのですから」
「そうですねえ……」

 相槌を打ちながら、ポーターは冷や汗が止まらない。
 まさか、と、まさか。
 あらぬ想像をしてしまい、そんなはずはないと打ち消した。

 まさか、絵にあげようとしたわけではあるまい。

 個人的な買い物を主人の取り分から支払ってしまう。
 そら恐ろしくて黙って執務室のテーブルに商品を置いた。

 数日後、高そうなドレスが届いた。
 またポーターが受け取ってしまう。
 明らかに奥様とは異なる趣味だ。

 これは確かめないわけにはいかなくて、主人の在宅時に質問する。

「旦那様、この冬は随分お買い物をなさってますね」

 フォマは寝室にいた。
 あの絵を眺めていたのか。
 ポーターは目を伏せた。

「今日は新しいお召し物が届きましたよ。 
 奥様へお渡ししてよろしいですか?」

 すると主人はとんでもないというように首を振る。

 慌ててポーターの元へやってきた。
 廊下に首を出してひとけを確かめる。

「あれは私が使いたいんだ」
「何言ってるんです?」

 大きな目がぐりっと主人を見つめた。

「寸法が大分違いますよ」
「着るんじゃないよ」

 変なことをしている主人に変なことを言うもんだという顔をされる。

「あれをご所望の方に差し上げるんだ」

 主人の口ぶりから、位の高い貴族にでもねだられたのだと思った。
 思うことにした。

 今までそんなことはなかったとしても。




 その冬、フォマの子どもたちは厄介な病にかかって長く伏せた。


 春になってもすっきりしない。

 すっかり寝室に閉じこもるフォマは夫人と喧嘩するようになった。
 
 蚕が孵り始めても主人は工場へは来ない。



 その年はフォマの奇行が目撃されるようになった。
 見えない人と連れ立って歩いている。
 
 忠告されるようになった。
 早く主人を変えるか、もうよその主人のところへ行くべきだ。




 実際に商いは散々だ。




 商いについていくのはいいが、フォマは島の商店に勝手に荷を売ってしまう。
 税金は売上にかかるのではない。
 貿易の場合は申告した荷の量にかかる。
 なのに主人は半分以上の荷に勝手を働いた。

「旦那様はもう乗船禁止です」

 二度目の狼藉の後でポーターは詰め寄った。
 いつもならしゅんとなる。

「私が長だよ」

 ところが主人は反抗した。
 自分に非があることは十分に分かっているのに。

「苦労して荷を捌いたのになぜポーターはそんなに怒るんだ」
「怒るに決まってますよ。
 旦那様はあまりの安価で売ってしまってるんです。
 原価割れしてるんですよ! 二度も!」

 大きな商いのことなのでポーターだって引くわけにいかなかった。

「しかも! なんの書付もなしに帰っていらっしゃる!
 何があったんです? 
 従業員たちは夜の間にやられたとしか言わないのです。
 それは泥棒の言われようですよ!」

 泥棒、という言葉にフォマはかちんときたようだ。

「自分の店の品だ! ちゃんとした店に売った!
 そこまで責められる筋合いはないよ!」
「ならばきちんと帳簿を……」

 言いかけたポーターに怒鳴り声が浴びせられた。
 額に衝撃があって、彼は束の間動けなくなる。
 他の従業員が慌てて支えた。

 ポーターを宥めながら別の部屋へと連れ出す。

「無理するな。歩かなくていいよ。
 運んでいくから」

 肩が震えるポーターに声をかけ、会計の部屋の椅子に座らせた。

「旦那様は今きっと普通ではないんだよ。
 ポーターが正しいが、面と向かって物申すことは控えよう」

 次々と人が来て、布を当てたり慰めたりしていく。

 フォマが手にしたのが石でなくてよかった。
 木の燭台で助かった。
 
 そんな言葉を聞くうちに、ぞっとしてくる。
 少年の頃から親のように接してくれた主人が。
 我を忘れて怒った。


 商売をぶち壊したのはフォマなのに。


 船に乗らなくなったフォマは店から直接売り上げを盗むようになった。
 その年の秋には夫人と子どもたちは出ていった。

 冬に備えた蚕繭を全て売り払ってしまった。
 時期を逸して生き残っていた幼虫を踏みしだいていく主人を黙って見送った。

 従業員もだいぶ逃げ出してしまったが、ポーターは残った。
 
 ある日、フォマはまた新しいブレスレットを買った。
 いそいそと寝室に入っていく。

 何気なく追ったポーターは、絵から白い手が出ているのを見て腰を抜かした。
 フォマはその手を取ると恭しく着ける。

 とうとう自分の精神も来していると、ポーターは目を伏せた。



 夢を見た。
 あの絵の女性だった。

 顔は見たことはない。
 だがフォマが贈ったことのあるドレスを着ているから彼女だ。
 
「見たことは誰にも言うな」

 唇は動いていないのに、女性の声が聞こえる。
 シーツを引き上げて目を瞠るポーターに近づいてきた。

「言うな」

 ぐん、と顔が間近に寄せられる。
 ばらばらの髪が顔にかかった。

 その容貌が人のあり様ではなくて、腹の奥から叫び声が出た。







 グラントやオークに話して、ポーターは深いため息をつく。

「私はその後、すぐ会社を辞めました。
 冬の最中にフォマさんが姿を消しました。
 私はあの絵のせいだと思って確かめに行きましたよ」

 オークは張り詰めた顔でポーターを見上げていた。



 グラントだけがうっそりと宙を見つめている。



「絵から、女性の姿がなくなってました。
 きっとフォマさんは連れて行かれたんです。
 魔物か何かに」

 かたかたと小さな歯を鳴らして、オークは尋ねた。

「今は話してしまって良いのですか?」
「言うなと言われたんでしょう?」
「もう絵の中にはいないから平気でございますか?」
「その絵はどうしたのです?」

 ポーターに答えられる質問は一つしかない。

「その絵は教会に持っていって燃やしてもらいました」

 そう話すポーターのぎょろ目は、疲れからかいつもの半分ほどしかなかった。
 恐ろしい絵がもうこの世にないと知ってかオークはほっとした顔になる。

「やっとひとに話せましたよ。
 ずっと胸につっかえていて、仕事をしてもしばらくは手につかないほど恐ろしかったんです」

 そう話したところで、ポーターはグラントの様子に気がついた。





 彼はひとの目を見て話をするひとだ。
 なのに今、目線は違うところを見ている。



 ぎくりとしてその先を追い始めたポーターに、杖が床を突く音が聞こえた。



 オークたちが一斉に手で口を塞ぐ。
 箱を持っている者は隣の小人に手を貸してもらった。


「……、うん。今はもう、話してしまって平気なんだと思うよ」

 小さく笑って現在の主人が言う。
 ポーターは脂汗のふきだす額に手をやった。

「いました?」
「いいや?」
「本当に?」

 オークを見る。
 彼らはポーターのように大きな目で微動だにしなかった。

「きっと嫌な精霊だったんだよ」

 グラントが言うと、金縛りを解かれたようにオークたちは動き出した。

「そうです。きっとそう」
「棲家にしていた絵を燃やされたとポーターを恨んでいたものではありません」
「行く先々で嫌がらせしていた魔物ではないですよ」
「ポーターが安堵したところを狙っていたのではありません」
「ポーターはもう平気です」
「そうなんですか……」

 若干焦げ臭い答えにポーターは無理やり頷く。
 墓穴しか掘らない小人は主の無表情で再び押し黙った。



 翌日はいい天気だった。

 まだ蚕と和解はできていない。

 ポーターはずっと離れた場所に立って港を見ていた。
 
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