ただの魔法使いです

端木 子恭

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昔話

魔王のこと1

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 ……また来た。

「申し訳ありません。
 これから期日まで、日が出ている間は書き仕事せねばなりません。
 侯爵閣下には大変な失礼を承知で述べますが、お話しはできません」

 従者を引き連れて執務館に入ってくる者に断りを入れた。 
 日の光のような色の髪がふわふわと揺れる。
 侯爵は迷惑そうな顔を物ともせずに笑い飛ばした。

「もう日暮れだよ。
 グラントは朝と同じ姿勢でよく平気なものだ」

 ポーターが不在のバレットは、いまひとつ防御力が低い。

「ラグラスの話をまだ聞いていないんだ。
 心配になるのも無理からぬことではないかい?
 領民とは気が合うのかな?」

 アッシャーは勝手に近くの椅子へ座った。

「大変性に合っております。
 何も分からぬわたしを、頭領たちが支援してくれますので心配は無用です」

 グラントはバレットの秋冬の公共事業について書類を書きこんでいる。
 侯爵は本当に言いたいことを包み隠すように微笑んだ。

「楽しく過ごしているなら何よりだよ」
「では、書き仕事をさせていただいてもよろしいですか」
「事務を処理する者を雇えばいいだろう。
 グラントは自分で抱えすぎだ」

 人材に余裕があるなら、そうしたい。
 
「追い追い雇いますよ、きっと。
 今年はやらねばなりません」
「せっかく都に何週間かいるのに?」
「誰もこの月は書類仕事です」
「グラントほど一日やってないと思う」

 机が毎日きれいに片付く代わり、インクの減りが激しい。

「ラグラスへは図書室を読破したくて行ったんだっけ?
 面白い本はあった?」
「ございましたよ。魔法と精霊の話がたくさん。
 百年以上前の外国の噂話もありました。
 世界の珍しい植物の中に祖母の話もあって、興味深かったです」
「呼び出した?」

 人の命ふたつ分と引き換えに。

「いたしません」

 侯爵はつまらなそうだ。

「やってみたら、今、家族がどんなだか知れたのだよ」
「そんなことのためにひとの命は消費できません」

 聞かなくても分かる。
 多分息災だ。

「魔物の国の最古の花。グラントは憶えている?」
「あまり記憶はありません。
 小柄で可愛らしいおばあさまだったと思います」
「私が知っているおばあさまは、巨木だ。
 魔物の国でも皆おそれるくらいの大きな姿でいらしたよ。
 魔物の命を吸い取ってしまうから、誰も気軽には近寄らない。
 でもね、グラントのおじいさまはずっと友だちだったんだ」

 大好きな物語を聞かせるような顔で、アッシャーは話した。



 
 もうずっと前だ。
 花の精霊フェルーザは、国境の一番日当たりのいい原っぱに咲いていた。
 誰も恐れて近寄らないその原っぱを、よく通る者がいる。

 溶岩のゲラルド。
 彼は人間の世界に出かけるのが好きだ。

 フェルーザの咲く原っぱだとは知っている。
 彼は、恐ろしい噂など知らないかのように、フェルーザと言葉を交わして出かけていった。

 二人は仲が良かった。
 ゲラルドは時折フェルーザを伴って人間の世界に出かけたりもする。
 
 だから驚いた。

 魔物の国の王、火を噴く鳥サヴェリーがフェルーザに求婚した時には。


 さらに仰天したことは、その求婚に異を唱えたのが鉱石の魔物ケレスだった。
 自分こそ伴侶に相応しいとサヴェリーに反抗したのである。

 いずれも力のある魔物に疑いない。
 
 だが、どちらもゲラルドの知己であった。
 彼を差し置いてフェルーザに求婚するなどないことだと思われていた。



「のんびりしているからです」

 呑気に自分の土地へと戻ってきたゲラルドは、配下の魔物に叱られる。

 彼らは溶岩の上を歩いて渡れる獣たちだった。
 四つ足で歩く、砂の色をした体毛を持つ動物である。
 山犬に似ている。
 その脚はつま先だけ、冷えた溶岩のような色をしていた。

「王とケレスだって……」

 煩わしそうな顔をして、ゲラルドは歯を噛む。

 土地の森の木の根元に座って杖を抱いていた。
 束ねた長い黒髪をあてもなく触る。

「フェルーザ様はお困りでしょう。
 会いに行かないのですか」
「……」

 こちらも困った顔をして配下の獣に嘆息してみせた。

「さっき話してきた。断るって言っていたよ。
 だけど不機嫌でねえ。命を吸い取られそうになって帰ってきた」

 花の精霊フェルーザは、魔物の命を吸って養分にする。
 手指のように素早く動く枝先は彼女の力の及ぶ限りどこまでも追ってきた。
 繭のようにぐるぐる巻きに取られて棘に刺される。

「それは主が悪い」

 一回吸い取られてこい、と配下の獣たちは異口同音に責めた。
 拗ねた顔の主は洞窟の中の館へ入っていく。



 人間の世界から戻った折、彼女の土地を通った。
 花の化身は小柄で可憐な姿をしている。
 その時は人待ち顔でいた。
 もしかしたらこれからどちらかに返事をするのかと心臓がはねた。

 だから聞いたのだ。


「どちらの申し出を受けることにした?」


 かける言葉としては不正解だったらしい。
 みるみる頬を膨らませて、フェルーザは言った。

「私の価値がよく分かった。
 私は結婚に値しない。どちらの申し出もお断りする」

 目の据わった彼女に、ゲラルドはおろおろする。

「値しないってことはないだろう。フェルーザはこの国で一番怖い」
「怖いって何」

 ますます肩が苛立った。
 彼女の眦がいつも以上に吊り上がる。

「ゲラルド、私は求婚されたの。あなたのお友だち二人に」
「はい」

 もう杖を盾に大人しく頷いた。

「なんとも思わない?」
「フェルーザはどちらかを選ぶのかなと気になってる」
「気になってるだけ?」

 だけと言われると答えに詰まる。
 彼女の苛々に殺気が乗った。
 地中を走って枝が伸びてくる。

 捕獲される。

 咄嗟に魔法で身の周りを覆ってしゃがんだ。
 くうに固い鉱石のような壁がある。
 

 ゲラルドは魔力を溶岩のように扱う。
 透明な溶岩を押し流したり凝固させて物質化したりするような魔法だった。


 フェルーザの枝に巻き取られても、棘はゲラルドの魔法を破れない。


「何をそんなに不機嫌なんだ?」

 さらに不正解を口にした。
 枝をこじ開けてフェルーザを見る。

「結婚したくないの?」

 枝から生える棘がいつもより大きくなった。
 今日こそは突き破ってやるという執念を感じる。

「あの、二人とは、結婚しない」

 ひと言ひと言区切るように宣言した。
 フェルーザの枝がゲラルドを締め上げようとどんどん追加される。

「うわあ、怖い」

 困ったようにゲラルドは首をすくめた。
 どうにか傷つけずに逃れる方法を探すが、彼女の力は強い。

「私は君の決めたことならなんでも応援するつもりだ」

 そこまで告げたところで、気配を感じた。
 大きな鳥が来る。
 きっとサヴェリーだ。

「……私は帰る。王とは顔を合わさない方がいいと思うんだ」

 あっという間に枝から抜け出て去った。


 皆、ゲラルドを不思議がる。
 フェルーザと結婚していないというと仰天するのだ。
 
 魔物の国はいつも情勢が安定しない。
 王は短期間で変わる。そしてすぐ反乱が起こる。

 ゲラルドとフェルーザはここに国ができる前からの友だちだった。
 どちらも王になるだけの力はあるとされながらその気がない。
 
 ゲラルドの友人、鉱石の魔物ケレスは言うのだ。
 この国の情勢が安定しないのはゲラルドのせい。
 一番強い者がいつまでも治めないから戦が起こると。

 いつの世も囁かれる。
 王は一番の強者ではない。

 

 のんびりしていた溶岩が慌てて飛び起きる事件があった。
 喧嘩が始まったのだ。

 反乱ではない。

 等しく求婚を断られたサヴェリーとケレスが争い始めた。

 場所がフェルーザの本体に近い。
 二人とも断られたくせに、再挑戦する権利を賭けて勝負を始めてしまった。

 フェルーザは強いけれど、逃げられない。
 幹を、根をやられたら消えてしまう。

 果たして、ゲラルドが駆けつけた時、不安そうに騒ぎを見守るフェルーザがいた。

 ずいぶん長い間この土地に根づいた幹のたもとに。

 飛んでくる石や木を枝で防いでいる。
 喧嘩の場所は山ひとつ向こう側なのだが、力のある魔物同士の戦いでは遠くとは言えない。

「こんなに思われてるのに、その顔……?」

 忌々しい。
 そんな表情が今度はゲラルドを向いた。

「どんな下心なのか透けて見える。
 あの二人は私を伴侶に得られれば自分が強者だと認められると踏んで求婚したの。
 嬉しくない。結婚なんかしない」

 そもそも。

「ゲラルドのその態度がいけない」
「はい」

 もう逆らわない。
 頭に血が上っている間は逆らわない。

「あなたがなんでここに来たの。
 私は彼らより強い。目に余るようなら直接押さえられるのに」
「心配で」
「その心配の理由は何」

 また答えに詰まる溶岩に、花の化身は追い払うような仕草をした。
 地中を這ってきた枝がゲラルドを狙うように突き出る。

「大切なんだ」

 魔法で身を守りながら、ゲラルドはさらりと言った。

「フェルーザにはいつまでも元気でいてほしい。 
 もし万が一間違って幹が傷ついたらと思ったらね、たまらなくなって」

 自分の本体のそばなのに、花の化身の攻撃はいよいよ激しくなる。
 配下の魔物でさえうっかりすると命を吸われそうだ。

「結婚する気のない者はここにいなくてよろしい。
 早く自分の住処へお帰り」

 枝が強靭な腕のように周りを締め上げる。
 巻かれすぎてフェルーザが見えなかった。

「あるよ」

 枝をかき分けて、片手がひらひらと言う。

「けれど最初にフェルーザが言ったんだ。
 友だちがいいって」

 一秒だけ考えた彼女は、次に拳をぎゅっと握った。

「何千年前の話をしているの」

 精霊として生まれたばかりのことだ、それは。
 のんびり屋の溶岩にありったけの棘を撃ちこんだ。

 困った顔の溶岩はじっと耐えている。

 フェルーザの力を必要としない相手はゲラルドだけだった。
 それが分かってから、彼女はずっと待っていた。
 仲が良い友だちから求婚されるのをずっと待っていた。

 なのにゲラルドだけが求婚しない。
 小さな頃の望みを馬鹿正直に守っていただと。

 そんなのとっくに時効だってわからなかったのか。
 馬鹿正直ののんびり屋。

 王様から、その友人から、求婚されたと聞いて平気だったのか。
 ずっと仲が良かったゲラルドが何とも思わなかったのなら。
 自分は何の魅力もないと言うことだ。

 彼らだってフェルーザを好ましく思って求婚したわけではない。
 力が、ほしい。それだけ。それだけなのだ。
 おおかた急に使い道を思いついたのだ。
 それだけの輩に嫁ぐのを是とするなんて。



 罵声はしばらく止まなかった。



 ゲラルドの困った顔がやがて笑い顔に変わる。


「これはフェルーザの求婚?」

 枝の繭の中からゲラルドが聞いた。
 今度はフェルーザの方が答えに詰まる。

 巻きついた木を押し開いて、肩を出した。

「受けよう」

 いつもと変わらない口調でゲラルドは言う。
 顔を上気させたフェルーザは、地中深くにその枝の繭をうずめた。
 

 翌日ゲラルドはまたフェルーザを訪ねた。
 人間の世界からひと握り土を持って。

「この土地はどう? フェルーザ」

 いつものようにゲラルドは聞く。

「もっと他におすすめの土地はあるけれど、ここも私のお気に入り。
 ここまでからだを伸ばせるか?」

 それはどこまでだって伸ばせる。しかし。

「どうして?」

 まだおさまらない喧嘩の音を聞きながら、フェルーザは土を受け取った。

「一緒に暮らそう。結婚して。一緒に」

 いつも訪ねてくる時のような雰囲気でゲラルドが言う。
 呆気に取られたフェルーザは、しばし固まっていた。
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