ただの魔法使いです

端木 子恭

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昔話

Wald 2

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 急用ができた、と、楓の精霊から告げられた時にはまだ城壁に入る手前だった。
 木の精霊たちは言葉を伝えているうちにジェロディの伝言を半分落としたらしい。

 何の用かは分からない。

 ジェロディは隊の半分を率いて先に都へ戻っている。
 都の周辺の任務を当てられたのだろうとその時は思った。



 都に戻っても部下の姿はない。
 一晩休んだ隊はじきに出発するのに、ジェロディは間に合わないようだ。

 王宮のホルストの館に詰めて、コーマックは思案顔でいる。

 ジェロディが来なくても彼の隊を連れて行く。
 ホルストが周辺の国々との終戦を宣言する書類に調印に向かうのだ。
 中立国の裁判所へ行って話し合いの席につく。
 そして自国に戻るまでコーマックが護衛する。

 これまで個別に対応していたが、ホルストの妹夫婦と次弟が戻らなかった。
 千人隊を連れて行ったにも関わらずだ。
 証書が割印になっている講和は無効になった。

 ホルストは同盟国とともに攻め込んだ国々全てとの話し合いに臨む。
 絶対に帰国しなければならない。
 なのにあてがわれた部隊は八百人だった。

 国内の傷病者の対応に充てるためという。

 都には確かに引き揚げてきた人間が溢れていた。
 みな、ケガを治し、体調を回復させてから自分の家へ帰りたい。
 安心して休める場所はみるみるなくなっていった。

 ホルストは館の一部を帰還兵のために使わせていた。



 帆船ガレー船で北の湾を回る。
 

 北の辺境伯は数年前に戦で没した。
 その後は領民だけが残っている。



 戦に行くのではない。
 ホルストを守る兵士たちは軽装備だ。

 ジェロディの隊は二十人程度の魔法使いがいる。
 彼らはせいぜいが身の回りに石を飛ばしたり矢のように火を放ったりできる魔法使いだ。

 国中の木の精霊に命令したり魔法で傷を治したりはできない。
 ジェロディは王宮の神官にしか許可されていない外科処置を行うことを許されていた。

 
「コーマック、心配か」

 船上でホルストが声をかけた。
 確かに思い悩んではいたが。

「心配です。殿下を無事に連れ帰らなければならない」
「それは心配することじゃないよ。
 頼りの部下が来てないね。何かあったのか」

 ホルストは苦笑する。

 ひっつめた焦茶色の髪はだいぶ色が抜けていた。
 コーマックより十ほど上だ。
 
 殿下であると同時に腕の立つ剣士でもある。
 広い背中だった。
 コーマックの隣にいるとそれでも細く見えてしまう。

「何かあったのでしょうが、心配はしておりません」

 仏頂面でコーマックは答えた。

 不真面目で片手落ちなところのあるジェロディ。
 こんな時に悪いところが出たのだ。

「慌ただしくコーマックを伴う私がいけない。
 どうかジェロディを怒るな。蹴飛ばそうだなんて考えないでくれ」
「……」

 実際一度殴ろうと思っていたコーマックは押し黙る。

「無事戻れても、国はまだこれからの方が辛い。
 戦が終わってくれて良かったが、きっと前より不満を持つ者も多い」
「どこかでしなければいけないことが今訪れた。
 それだけのことです」

 内政を十分に顧みなかったのはホルストの責任ではない。
 けれど、背負っていくのはこの方だった。

「人が戻れば何とかなります。
 生き残った者でまた作っていけばいい」

 追いつかないことは明らかだ。

 資源の乏しいシュッツフォルトでは、戦争によって資源豊富な領土を得たかった。
 なのに何も手に入らない。
 残るのは負債ばかり。

 先任の王族二人が調印から戻れなかったのが証だ。
 戦った小国たちに恨みを買っている。

 この度はホルストが行く。
 その重い任務に、間に合わないジェロディ。

 顔を見たらやはり殴りそうだ。





 
 間に合わない方は間に合わない方で事情があった。
 朝、よく寝て起きたガンナーが告げたのだ。

「そういや、今バロールに見習いにきてる王族がいたろ?
 解けた?」



 解けた……? 



「何の話か知らない」
「ああ、……」

 ジェロディの答えにわざとらしく口元を手で塞ぐ。

「じゃ、聞かなかったことにして」
「できない」

 王族に何かしたと知っては放置できない。

 もとの同僚たちを操って、ガンナーは薄く笑った。

「もう船に乗っちゃったかな。ジャックス殿下。
 まだ幻術が解けてなかったら、先代の王になってる」
「……あれが、あれに?」

 口には出せないが。
 気楽な子どもが、高姿勢な君主になっている?

「まずいだろ。謝りに行くのに」

 島嶼国に向かっているはずだった。
 
 ガンナーは呪符を作るのが得意だ。
 簡単な魔法なら自分の力の及ぶ範囲外でも使い続けられる。

 持続時間はかけられた当人がどれだけかかりやすいかによる。
 確かめないと何ともいえなかった。

「面倒だなあ、ガンナー……」

 心底煩わしいという表情をされる。
 ガンナーはへらりとした笑いを見せた。

「だから、聞かなかったことにしてって」
「無理だ」

 ジェロディは目的地を港に変える。

 木の精霊伝いにコーマックへ伝言を残した。
 きっと国境のあたりで伝わる。

 急用に急用が重なって海に出ることになった。
 あとで追いつく。

 使節の船はとっくに出ていた。
 焦る頭を押さえつけて、ジェロディは小さめの船に乗った。






 国境で突然樫の若木の精霊が謝ってきた。


 ジェロディが急用の上の急用で真逆の方向へ発った。


 こめかみに怒りが浮き出たコーマックの代わりにホルストが承知する。


 魔法使いたちをどうするか。
 統率する者が不在ではやや危険な集団だった。
 かといってこんなところに置いてもいけない。

 一番経験のある魔法使いに任せた。
 彼は新しい弟子を取ったばかりで自信なさげだったが致し方ない。

「きっと甥の身に何かあったんだ。
 そうでなければジェロディはここへ来る」

 ホルストの言葉に、コーマックは苦虫のまま首肯するしかなかった。




 無事に裁判所に着き、滞りなく講和は終わった。


 滞在中は小さな諍いはあったものの大ごとには至らずに済んだ。



 国を出てから十日あまり。



 ジェロディはもう王都に戻った頃かもしれない。
 帰途についたコーマックは隊の後方で魔法使いたちの列を守っていた。
 
 城壁を出て一日ばかり歩いた。
 
 細い森の道がもうすぐ広い街道に繋がるところへ来ていた。
 同じようによそからのびてきた道が木立の向こうに見える。
 

 そこを、馬の隊列が並走してきたのだ。
 左右とも。
 武装している。
 

 鎧や盾の紋章はさまざまだ。
 軍服も違う。
 違う国の人間たち。

「左右に盾を構えろ。ホルスト殿下は馬車の中へ。
 敵隊の先頭へ狙いをつけろ」

 コーマックが号令した。
 魔法使いが杖を構える。
 遠目にホルストが馬車へ移るのが見えた。

 木立の間から石が飛んでくる。

「迎え撃て」

 自軍の魔法使いが攻撃を防いだ。
 魔力の消費し合いになる。

「弓隊、後方で敵を撃て。騎馬隊は魔法使いを前方に上げろ。
 攻撃できる者は今はなるべく温存だ。
 向こうの魔法使いの体力を先に削ぐ」

 すぐに隊が動いた。
 防御に使える能力がある魔法使いだけ後方に残る。
 矢が木立を抜けて飛び交った。

 街道は戦車すらすれ違える広さがある。

 コーマックは馬をいち早く広い道へ進めた。
 次の街へはもう一日歩かなければ着かない。

 ホルストは武人として十分に強い。
 しかし彼の武力を頼んで先に行かせたところを待ち伏せている可能性がある。

 追ってくる敵が魔法使い中心なことがそのように考えさせた。
 火力のある部隊は他所にいるのではないか。

 槍にホルストの馬車を守らせて、剣士を自分のところに配置する。
 三列の道が交わるところで白兵戦になった。

 体力のなくなった魔法使いから狙う。
 弓兵はその隙に前方へ上がっていった。

 体力の減った魔法使いとコーマックでは勝負にならない。
 日暮まで時間を残して敵部隊は散っていった。

 前方から、斥候が報告にやってくる。
 次の街の城壁が閉鎖されているというのだ。

 敵がすでに侵入している。
 回り道を余儀なくされた。
 
 仕方なく火山を目指して夜半まで隊を進めた。
 座ったまま休んだのち、夜明けにまた動き出す。

 あと一日で国境だ。

 いよいよとなればホルストの馬車だけ守って突っ切る。
 そうすれば夜闇の中を船に乗って湾をいけるはずだ。




 明けた朝は、数年前に噴火したばかりの活火山の裾野を進んでいた。
 岩が転がる足元は歩きにくい。
 馬もひとも速度を落とした。

 山陰の向こうはもう自国の領土になる。
 しかし開けた地形を歩かされていることが気にくわなかった。


 何とも嫌な靄が胸に広がっている。


 コーマックは度々あたりを見回した。
 ホルストの近くで馬を進める。


 昼前に前方の隊列が形を崩した。
 剣士の部隊が攻めてきている。
 左前方から進軍してくる隊は、およそ千人か。
 

 突然雷の音がした。
 隊の近くの石が弾け飛ぶ。

 敵の中に魔法使いがいる。

 砕け散った石が刺さった者が、転がって悲鳴を上げた。
 怯む魔法使いたちに声をかける。

「あんな火力のある技が連続して使えるものか。
 今のうちに反撃しろ。機を逃すな」

 前方を見やった。
 敵はどこから出てきたのか。
 同じ方向を見ていたホルストが馬車から出てきた。

「コーマック、敵はまさかヘーレから出てきたのではないのか。
 この辺りの地理を知っているようだ。
 拠点にできそうなあちらのまちというのは……」


 事情は判然としないがきっとそうだった。
 ヘーレのどこかに拠点を置いていた兵士だ。

「そう思うが、殿下。馬車の中にいてください。
 盾のかげに隠れて」

 ホルストを馬車に押し戻そうと手を伸ばす。

 その近くで、入りたての魔法使いが石を持ち上げた。
 動揺しているのかふらふらと安定しない。

 隊長に任命した魔法使いが慌ててやめろと言った。


 雷の音がした。


「石が……!」

 後方で誰かが叫ぶ。


「伏せろ!」


 号令したコーマックは馬を制して動かなかった。


 すぐ前にはホルストがいる。


 魔法使いの部隊が石のかけらを浴びて崩れた。

 木立に守られた森の道はもうすぐそこ。
 ホルストがそこを通過しさえすればいい。

 駆っていた馬が倒れ伏す。
 コーマックは傷を隠すように盾を背負って降りた。

 目はずっと、守り抜かなければならないものから外さない。

「殿下、馬車を乗り換えてください。
 証書を持って一人殿下につけ。急げ」

 頑丈な鉄製馬車にも石が減りこんでいた。
 コーマックが無事なわけはない。

「コーマックも」
 
 すぐ近くの小さな馬車に乗り換えて振り向く。
 青ざめるホルストにコーマックは首を振った。

「新しい馬を連れてこい。騎馬隊、あの雷を討ち取るぞ」

 自分の命を思うなら、動いてはならない。
 それは分かっていた。

 けれど、後悔する、と思った。
 致命傷に近い傷を負ったからと今ここを離脱すれば。
 ホルストを無事に城へ帰せなかったら、生き残ったって後悔する。

 背負いきれないほどに。

「続け!
 証書は必ず持ち帰る!」

 馬を乗り換えてすぐ駆けて行った。
 部隊が移動する。

 なだらかな斜面を下ってくる敵の前線とぶつかった。

 雷が先程までホルストの乗っていた馬車を撃ち抜く。
 びりびりした衝撃が伝わってきた。
 敵の中の魔法使いの場所を見定める。

「魔法使いとの喧嘩なんて、いつもやっていることだ」

 コーマックは盾を振りかざした。

「ひとを侮るなよ」

 硬い木の塊を投げつける。
 顔に当たった魔法使いはのけぞって倒れた。

 馬から下りたコーマックはとどめを刺しに迫っていく。
 長剣が大きな音を立てるたび、敵兵は吹き飛んだ。


 砂塵に塗れた隊長は、ひたすらに領土を睨んでいる。

 
 ホルストの馬車は戦いのわきをすり抜けて森の細い道へと入っていく。
 追いついてきた歩兵に殿しんがりを任せて、騎馬隊はホルストのもとへ戻った。


「手当てを」

 馬車の中からホルストが声をかける。
 コーマックは呻きもせずにそれを断った。

「不要です」

 その理由を、将は説明しない。
 先を急ぐように指示を出した。


 自力で馬をかるコーマックに、部下がややヒいている。
 多分人間じゃない。
 少なくとも背中だけ違う生物の可能性がある。


 夜になっても追っ手は退いていかなかった。
 徐々に人数を削られながら国境に至る。


 夜だった。


 ジェロディの伝言を伝えた樫の目の前を通り過ぎる。

「コーマック」


 木の精霊の声がした。


「何をしたらいい?」

 驚いて馬を止めた。
 ジェロディは来られなかった代わりにずっと精霊を待機させていたらしい。

 自分の魔力を使い続けて。

「敵を返り討ちにしろ。奇襲を受けている。
 ホルスト殿下と証書を、何としても都に届けねばならない」
「引き受けた」

 国境の森の木々が一斉に声を上げる。
 敵も味方も身を竦ませた。

 木の精霊たちが敵を絡め取っている間に、隊列は無事に湾へ到着した。

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