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くずれゆく森
波に千鳥
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木の陰に雪が残っている。
初雪の後のしばらくは降っては陰にこっそりと残雪がのぞいた。
まだのんびりと枝にくっついている紅葉にも、朝は氷雪が貼りついていたりする。
城壁側からの鉄道の工事が始まった。
根雪になるまでにできるだけシェリーの屋敷まで軌道を敷く。
じじいのところからは先に運行が始まった。
櫂の精霊ヴィジリが運転士を務めている。
白絹のような髪と灰色味を帯びた青い目を持つ精霊は、真面目に働いた。
観光客にも物珍しがられていると聞いている。
グラントはもうすぐヘイゼル夫妻を船に乗せてラグラスへ発つ。
納税のための申告が済んだので夫妻はひと休みを計画したのだ。
ラグラスで館をひと月ばかり借りて、収穫祭の季節を楽しんだら、帰ってくる。
ヘイゼルは一度ポーターがいる時に立ち寄った。
港の倉庫や油井の周辺の話など詰めることができた。
その時見た外国風の街並みが気に入っている。
舞い散ってきた雪を頭から払い落としながら、グラントは石畳の上を歩いた。
鉄の軌道を並べていってくれと頼まれている。
杖を振るたびに大きな金物が横たわった。
丘に近づくにつれて雪が積もり始める。
この辺は標高が高くなってくるのだ。
日によってはそりが使えそう。
まだ軽い雪を跳ね除けて進んだ。
今日は都を離れる挨拶もしたかったのだが。
もう一つ、アリアにお願いがあってきた。
主人の元へ遊びに来た友だちを、家令のナタリオが迎え入れた。
グラントが差し出す紙の束に少し眉を動かす。
ラグラスや、王宮で聞き取ったお菓子のレシピだ。
ケリーと手分けして写しを作った。
セリッサヒルで行う事業のために欲しいと、リゼットから頼まれていた。
廊下にアリアが出てきた。
「シェリーは図書室です」
早く行こうと言うようにグラントの手を引く。
「アリア、図書室に行く前に仕事を一つ頼める?」
グラントはホールのテーブルにバインダーを置いた。
そばの椅子に上ったアリアはその美しい革の模様をしばし見入る。
「立派な文書綴じですね」
「中に何があるのか、読んでほしいんだ」
アリアは文章を辿るように目線を動かした。
その顔はみるみるしぼんでいく。
「あまり楽しいお手紙ではありません」
「手紙なの?
ジェロディは昔の同僚からもらったそうだ。
鍵はなくしてしまってもう開けられないと」
「もらう? なくした?」
どちらもあり得ないとアリアは首を振った。
「このお手紙の差出人はヴァルトのウィラード様という方です。
日付は夏の初め頃ですよ」
公爵の名に、グラントはあのおかしな絵を思い出す。
日頃の感謝を述べる文章の後に、ウィラードは恨み言を書き連ねていた。
祖父が亡くなり、父も逝去した。
自分が正式に公爵を継ぐ時には都で行おうと励ましてくれた。
王に爵位の継承を認めてもらえるよう計らうと言ってくれた。
あの話はどうなったのだろうか。
レミー
信じていたのに、新しい殿下を迎える場にも出席してはいけないなんて。
なぜそのように言うのか。
王の名で招待状が届いた。
断れというあなたに信じられない気持ちでいる。
自分と同じ年頃で、同じような境遇のシェリー殿下に会いたかった。
きっとよい理解者になれると期待していたのに。
いまは残念でならない。
祖父を逮捕したのはあなたとジャックス殿下だ。
そのあなたが祖父の死を以て追放は許されると言ったから。
耐えてきた。
宴会に出たかった。
ジェロディも参加するのでしょう?
祖父の冤罪を知りながら、証言しなかった人だ。
彼に思いの丈をすっかり話してしまいたかった。
魔法使いに政は無関係か。
祖父のことは。幼かった自分のことは。
少しも頭をよぎらなかったのか。
ジェロディの一言で状況は全く変わると。
言っても詮無いことだと分かっていても言わずにおれない。
言う機会も封じられたとあっては、いよいよ考えることがある。
自分は会いに行く。
そうする準備をしている。
非常にまずい内容に、グラントはアリアと顔を見合わせた。
これは、ジェロディはきっと奪ってきた。
そして、レミーは露見させたくなくて鍵をなくした。
ぱっとと弟子にバトンを預けるあたり、ジェロディはまだ勘がいい。
渡された弟子の方は頭痛ものだ。
ウィラードは訴える。
祖父はなぜ冤罪を受け入れたのか。
コーマックはずっと受け入れるなと手紙をくれた。
祖父だって初めは認められないと強く言い切っていた。
それが突然森への追放を受け入れることになったのには。
事情があるはずだ。
祖父は誰にも明かさなかった。
森に暮らすのでよい。
そう言っておられた。
自分は納得できない。
外の伯爵たちの憤懣を見ろ。
祖父が王を継いでいればこのようにはなっていない。
証を立ててやる。
怖い。
お若い方だろうか。
グラントはその書類を手に持ち直した。
「これに対する返信はどうだったんだろう」
森の公爵。
ジェロディは会ったことがあるらしい。
話したくはなさそうだけれど。
「アリア。魔王を預けておく」
ケープの紐を解いて精霊に渡した。
「しっかり紐を留めておかないと魔王は変身しないからね。
何かさせたいときは襟を締めて」
「こんな怖いものいりません」
アリアは小さな手にケープを掲げて返そうとする。
主は精霊の目の前に屈むといたく真面目な顔で言いつけた。
「シェリーにも手紙で触れている。
魔王は気持ちばかりだが武器にもなる。
預かっていて」
身につけない時には小さく畳んでおけばいいから。
きっちりと折られて魔王は不満げな空気を醸し出す。
アリアは渋々小脇に抱えた。
「シェリーのためならば仕方ありません」
図書室でシェリーは誰かに手紙を書こうとしていた。
代筆の女性がグラントを見て署名を先にもらう。
あとは打ち合わせた内容通りに書いて出すと言い置いて出て行った。
「もうラグラスへ発つの?」
厚地のニットを羽織ったシェリーは訪問の理由を聞いてそう言った。
「うん。冬には工事がいろいろある。
向こうはまだ根雪にはならないから、もう少し作業ができるんだ」
ヘイゼルが夫妻でやってくる。
そう話すと、羨ましそうな表情になった。
「今年は暖かい冬だね」
グラントの言葉で少し笑う。
「友だちが毎日のように来て、仕事も忙しくて。
きっとあっという間に春が来る」
確かにそうだった。
グラントも新しい土地で忙しく過ごすのだろうけれど。
シェリーの方も新しいことを始める準備がある。
「向こうでの様子を知らせてね。
何もなくても」
「こちらのことも」
そんな約束をして屋敷を出た。
凍った港を、ラグラスの船だけが出航して行った。
海の魔物の力で氷を砕いて進む。
板のように反り立った氷の間を船が通った。
ヘイゼルは壁のようになったまま再び凍る海を振り返る。
「氷の中を進んでる」
その表情は期待に笑った。
「冬の交通ができるなんて、夢みたいだ」
波間に足をつこうとしてやめた小鳥が舳先に止まる。
「グラントがラグラスを賜って幸運だった。
楽しみだなあ。頼りになる仲間と冬の外海に出るんだ」
凍った海を抜けると、魔物たちが順に戻ってきた。
グラントに近寄ってくる。
「まだ氷が薄くて良かった。
天候もいいし、出だしはまずまずだな」
人と暮らす魔物。
彼らは気のいい顔で笑う。
ヘイゼルは海の領民たちの話を面白そうに聞いていた。
初雪の後のしばらくは降っては陰にこっそりと残雪がのぞいた。
まだのんびりと枝にくっついている紅葉にも、朝は氷雪が貼りついていたりする。
城壁側からの鉄道の工事が始まった。
根雪になるまでにできるだけシェリーの屋敷まで軌道を敷く。
じじいのところからは先に運行が始まった。
櫂の精霊ヴィジリが運転士を務めている。
白絹のような髪と灰色味を帯びた青い目を持つ精霊は、真面目に働いた。
観光客にも物珍しがられていると聞いている。
グラントはもうすぐヘイゼル夫妻を船に乗せてラグラスへ発つ。
納税のための申告が済んだので夫妻はひと休みを計画したのだ。
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ヘイゼルは一度ポーターがいる時に立ち寄った。
港の倉庫や油井の周辺の話など詰めることができた。
その時見た外国風の街並みが気に入っている。
舞い散ってきた雪を頭から払い落としながら、グラントは石畳の上を歩いた。
鉄の軌道を並べていってくれと頼まれている。
杖を振るたびに大きな金物が横たわった。
丘に近づくにつれて雪が積もり始める。
この辺は標高が高くなってくるのだ。
日によってはそりが使えそう。
まだ軽い雪を跳ね除けて進んだ。
今日は都を離れる挨拶もしたかったのだが。
もう一つ、アリアにお願いがあってきた。
主人の元へ遊びに来た友だちを、家令のナタリオが迎え入れた。
グラントが差し出す紙の束に少し眉を動かす。
ラグラスや、王宮で聞き取ったお菓子のレシピだ。
ケリーと手分けして写しを作った。
セリッサヒルで行う事業のために欲しいと、リゼットから頼まれていた。
廊下にアリアが出てきた。
「シェリーは図書室です」
早く行こうと言うようにグラントの手を引く。
「アリア、図書室に行く前に仕事を一つ頼める?」
グラントはホールのテーブルにバインダーを置いた。
そばの椅子に上ったアリアはその美しい革の模様をしばし見入る。
「立派な文書綴じですね」
「中に何があるのか、読んでほしいんだ」
アリアは文章を辿るように目線を動かした。
その顔はみるみるしぼんでいく。
「あまり楽しいお手紙ではありません」
「手紙なの?
ジェロディは昔の同僚からもらったそうだ。
鍵はなくしてしまってもう開けられないと」
「もらう? なくした?」
どちらもあり得ないとアリアは首を振った。
「このお手紙の差出人はヴァルトのウィラード様という方です。
日付は夏の初め頃ですよ」
公爵の名に、グラントはあのおかしな絵を思い出す。
日頃の感謝を述べる文章の後に、ウィラードは恨み言を書き連ねていた。
祖父が亡くなり、父も逝去した。
自分が正式に公爵を継ぐ時には都で行おうと励ましてくれた。
王に爵位の継承を認めてもらえるよう計らうと言ってくれた。
あの話はどうなったのだろうか。
レミー
信じていたのに、新しい殿下を迎える場にも出席してはいけないなんて。
なぜそのように言うのか。
王の名で招待状が届いた。
断れというあなたに信じられない気持ちでいる。
自分と同じ年頃で、同じような境遇のシェリー殿下に会いたかった。
きっとよい理解者になれると期待していたのに。
いまは残念でならない。
祖父を逮捕したのはあなたとジャックス殿下だ。
そのあなたが祖父の死を以て追放は許されると言ったから。
耐えてきた。
宴会に出たかった。
ジェロディも参加するのでしょう?
祖父の冤罪を知りながら、証言しなかった人だ。
彼に思いの丈をすっかり話してしまいたかった。
魔法使いに政は無関係か。
祖父のことは。幼かった自分のことは。
少しも頭をよぎらなかったのか。
ジェロディの一言で状況は全く変わると。
言っても詮無いことだと分かっていても言わずにおれない。
言う機会も封じられたとあっては、いよいよ考えることがある。
自分は会いに行く。
そうする準備をしている。
非常にまずい内容に、グラントはアリアと顔を見合わせた。
これは、ジェロディはきっと奪ってきた。
そして、レミーは露見させたくなくて鍵をなくした。
ぱっとと弟子にバトンを預けるあたり、ジェロディはまだ勘がいい。
渡された弟子の方は頭痛ものだ。
ウィラードは訴える。
祖父はなぜ冤罪を受け入れたのか。
コーマックはずっと受け入れるなと手紙をくれた。
祖父だって初めは認められないと強く言い切っていた。
それが突然森への追放を受け入れることになったのには。
事情があるはずだ。
祖父は誰にも明かさなかった。
森に暮らすのでよい。
そう言っておられた。
自分は納得できない。
外の伯爵たちの憤懣を見ろ。
祖父が王を継いでいればこのようにはなっていない。
証を立ててやる。
怖い。
お若い方だろうか。
グラントはその書類を手に持ち直した。
「これに対する返信はどうだったんだろう」
森の公爵。
ジェロディは会ったことがあるらしい。
話したくはなさそうだけれど。
「アリア。魔王を預けておく」
ケープの紐を解いて精霊に渡した。
「しっかり紐を留めておかないと魔王は変身しないからね。
何かさせたいときは襟を締めて」
「こんな怖いものいりません」
アリアは小さな手にケープを掲げて返そうとする。
主は精霊の目の前に屈むといたく真面目な顔で言いつけた。
「シェリーにも手紙で触れている。
魔王は気持ちばかりだが武器にもなる。
預かっていて」
身につけない時には小さく畳んでおけばいいから。
きっちりと折られて魔王は不満げな空気を醸し出す。
アリアは渋々小脇に抱えた。
「シェリーのためならば仕方ありません」
図書室でシェリーは誰かに手紙を書こうとしていた。
代筆の女性がグラントを見て署名を先にもらう。
あとは打ち合わせた内容通りに書いて出すと言い置いて出て行った。
「もうラグラスへ発つの?」
厚地のニットを羽織ったシェリーは訪問の理由を聞いてそう言った。
「うん。冬には工事がいろいろある。
向こうはまだ根雪にはならないから、もう少し作業ができるんだ」
ヘイゼルが夫妻でやってくる。
そう話すと、羨ましそうな表情になった。
「今年は暖かい冬だね」
グラントの言葉で少し笑う。
「友だちが毎日のように来て、仕事も忙しくて。
きっとあっという間に春が来る」
確かにそうだった。
グラントも新しい土地で忙しく過ごすのだろうけれど。
シェリーの方も新しいことを始める準備がある。
「向こうでの様子を知らせてね。
何もなくても」
「こちらのことも」
そんな約束をして屋敷を出た。
凍った港を、ラグラスの船だけが出航して行った。
海の魔物の力で氷を砕いて進む。
板のように反り立った氷の間を船が通った。
ヘイゼルは壁のようになったまま再び凍る海を振り返る。
「氷の中を進んでる」
その表情は期待に笑った。
「冬の交通ができるなんて、夢みたいだ」
波間に足をつこうとしてやめた小鳥が舳先に止まる。
「グラントがラグラスを賜って幸運だった。
楽しみだなあ。頼りになる仲間と冬の外海に出るんだ」
凍った海を抜けると、魔物たちが順に戻ってきた。
グラントに近寄ってくる。
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