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いつも、ずっと君だけを
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しおりを挟む「やぁっと来たか。おっせーな! 俺、めっちゃ腹へってんだぞ!」
「ちょ、顔見るなり何? それ、酷くない?」
「屋台で飯、食おうと思って夕飯抜いてるから腹ペコなんだよ。ほら、サクサク歩けよ、涼」
涼、と名前を呼ばれた時には、もう手首を掴まれて引っ張られていた。
何よ。そりゃちょっと待ち合わせに遅れたけどさ。
でも今日の夏祭りの為に、すごく頑張ってオシャレしてきたのに!
浴衣だって、お母さんに頼んで蝶柄の可愛いのを新調したし。この日のために去年から髪も伸ばして、綺麗めのアップにしてきたし。
浴衣柄とお揃いの蝶の髪飾りも挿して、私的にはなかなかの出来になってるのに。
どこにも、なぁんにも触れてくれないで、ひと言もなしとか、酷いよ。
弟の敦なんか、ウザいくらいベタベタ触って褒めてくれたってのに。
一番見てほしい竜がこんな態度だと、めちゃめちゃヘコむ。
はっ! もしかして私が浴衣着てるの、気づいてないとか?
ま、まずいわ。毎日会いすぎて普段着と浴衣の区別もついてないとかだったら、どうしようっ?
いえ、生まれた時からお隣さんで幼なじみのコイツなら、その心配も有り得るかも……。
「竜の、ばか」
「あ? 呼んだか?」
「呼んでない。ほら、お待ちかねの神社に着いたわよ。お腹いっぱい食べなさいよ!」
「うおっ!」
神社の石段に向けて突き飛ばしてやったわ。ふん、ざまーみろ。
「よーし、こんだけ確保すれば、ひと安心だな」
「ひと安心て……あんた、買い込みすぎ。黙って見てれば、どんだけ買うの? お腹壊すわよ?」
焼きそばに、たこ焼き。海鮮串焼き、フランクフルト、いか焼き、とうもろこし。多すぎでしょ。
と、私のためのあんず飴。うん。これは嬉しい、けどね。
「平気、平気。全部、大好物だから。んじゃ、行くか」
「え、どこ……きゃっ!」
片手に屋台の食べ物が入った袋を幾つも提げた竜が、空いた手で私の腰を攫った。
神社前で突き飛ばしてから手すら繋いでなかったのに、いきなりの密着で焦りまくる。
目前に迫った首筋からの汗の匂いに、一気に鼓動が跳ね上がった。
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