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第1章
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第一章
(俺と俺の彼女のやりとり)
キーンーコーンーカーンーコーン
「やっと一日が終わったー、帰ろうか。」
俺は帰りの準備をしていた時、肩を叩かれた。 「お疲れ、一緒に帰らない?」
振り返るとそこには女の姿があった。
女の名前は鈴谷亜衣、俺の幼馴染であり俺の彼女である。
そしてもう一つ、こいつはバカだ!
「なんだ、亜衣か。てか部活は?」
ちなみに亜衣は女子バスケ部の部長でもある。 「卓也、寝ぼけてるの?バスケは先月の試合で終わったのよ?」
そういや、負けたんだよな…
「そうだったな。よし、帰るか。」
俺はそう言うと亜衣を置いていくように教室を出た。
「あ、ちょっとまって。卓也~」
亜衣も俺を追いかけるように教室を出た。
帰り道、亜衣はそっぽを向きながら俺に話しかけてきた。
「ねえ卓也、私たちが付き合った時の事覚えてる?」
「急にどうしたんだよ。」
「いいから答えて。」
「そんなの、覚えているに決まっているじゃないか!」
忘れられない、先月のあの時の事を…
「ありがとうございました。」
80対75で俺の中学校のバスケ部は負けた。 とてもいい試合だった。
その時、部員達は泣いていた。
悔しかったのだろう。
そんな中、一人だけ泣かずに部員を励ます人がいた。
そう、亜衣だ。
学校へ戻りバスケ部はミーティングをし、 最後は3年生とのお別れ会をしていた。
その時、俺は保護者側で見ており泣きそうになった。
でも、亜衣は泣いていなかった。
あいつが一番悔しいはずなのに。
だから俺も泣かなかった。
でも心の中では大泣きだった。
その日の帰り道、俺は亜衣と帰宅することにした。
俺と亜衣の母親も「そうしてあげて」と言ってきた。
そして帰りの途中、俺たちは公園よった。
ベンチへ腰を掛け二人で話し合った。
「試合、お疲れ様。」
「うん。」
「負けたのは悔しいよな。」
「うん。」
「これで最後だったもんな。」
「うん。」
「聞いてる?」
「うん、グス。」
と聞こえた時、横を見ると…手遅れだった。 「うわぁぁーん」 亜衣は大声で泣き出した。
やはり悔しかったんだな。
そう思っていると亜衣は話しかけてきた。
「実は私ね、卓也が好きだったの。」
衝撃の事実だった。
俺がビックリしている間にも、亜衣は泣きながら話し続けた。
「この試合、卓也が見にくるから一生懸命がんばったの。」
「(勝ったら告白しよう)って試合の前日までずっと考えてた。」
「でも勝てなかった。」
「すべてが台無し、卓也に合わせる顔がないわ…グスン。」
ここまで聞いていて俺も涙がでてきた。
「ごめん気づかなくて。」
俺はそう言うと亜衣をぎゅっと抱きしめた。 「えっ?」
亜衣は呆然としていた。
「実は俺も亜衣の事が好きだったんだ。」
「俺は根性ない男だよな。女にこんな事は言わせて。」
「こんな根性がない俺でも付き合ってくれるか?」
「え、でも試合は…。」
「試合なんて関係ない!がんばっているお前が見れてよかった。」
「でも、本当に?」
「本当だよ。だから付き合ってくれるか?」
亜衣は涙を拭いて顔を赤く染めながら笑って言った。
「こんな私で良ければよろしくお願いします。」
忘れられないよな。
「で、それがどうしたんだ?」
「あの時、私の事好きって言ってくれてありがとう。」
「亜衣もありがとうな。俺の事思ってくれて。」
「そんな事ないよ、これからがんばろ?」
「そうだな、改めてよろしくな。」
「うん。」
その時、亜衣の顔は微かに赤かった。
(俺と俺の彼女のやりとり)
キーンーコーンーカーンーコーン
「やっと一日が終わったー、帰ろうか。」
俺は帰りの準備をしていた時、肩を叩かれた。 「お疲れ、一緒に帰らない?」
振り返るとそこには女の姿があった。
女の名前は鈴谷亜衣、俺の幼馴染であり俺の彼女である。
そしてもう一つ、こいつはバカだ!
「なんだ、亜衣か。てか部活は?」
ちなみに亜衣は女子バスケ部の部長でもある。 「卓也、寝ぼけてるの?バスケは先月の試合で終わったのよ?」
そういや、負けたんだよな…
「そうだったな。よし、帰るか。」
俺はそう言うと亜衣を置いていくように教室を出た。
「あ、ちょっとまって。卓也~」
亜衣も俺を追いかけるように教室を出た。
帰り道、亜衣はそっぽを向きながら俺に話しかけてきた。
「ねえ卓也、私たちが付き合った時の事覚えてる?」
「急にどうしたんだよ。」
「いいから答えて。」
「そんなの、覚えているに決まっているじゃないか!」
忘れられない、先月のあの時の事を…
「ありがとうございました。」
80対75で俺の中学校のバスケ部は負けた。 とてもいい試合だった。
その時、部員達は泣いていた。
悔しかったのだろう。
そんな中、一人だけ泣かずに部員を励ます人がいた。
そう、亜衣だ。
学校へ戻りバスケ部はミーティングをし、 最後は3年生とのお別れ会をしていた。
その時、俺は保護者側で見ており泣きそうになった。
でも、亜衣は泣いていなかった。
あいつが一番悔しいはずなのに。
だから俺も泣かなかった。
でも心の中では大泣きだった。
その日の帰り道、俺は亜衣と帰宅することにした。
俺と亜衣の母親も「そうしてあげて」と言ってきた。
そして帰りの途中、俺たちは公園よった。
ベンチへ腰を掛け二人で話し合った。
「試合、お疲れ様。」
「うん。」
「負けたのは悔しいよな。」
「うん。」
「これで最後だったもんな。」
「うん。」
「聞いてる?」
「うん、グス。」
と聞こえた時、横を見ると…手遅れだった。 「うわぁぁーん」 亜衣は大声で泣き出した。
やはり悔しかったんだな。
そう思っていると亜衣は話しかけてきた。
「実は私ね、卓也が好きだったの。」
衝撃の事実だった。
俺がビックリしている間にも、亜衣は泣きながら話し続けた。
「この試合、卓也が見にくるから一生懸命がんばったの。」
「(勝ったら告白しよう)って試合の前日までずっと考えてた。」
「でも勝てなかった。」
「すべてが台無し、卓也に合わせる顔がないわ…グスン。」
ここまで聞いていて俺も涙がでてきた。
「ごめん気づかなくて。」
俺はそう言うと亜衣をぎゅっと抱きしめた。 「えっ?」
亜衣は呆然としていた。
「実は俺も亜衣の事が好きだったんだ。」
「俺は根性ない男だよな。女にこんな事は言わせて。」
「こんな根性がない俺でも付き合ってくれるか?」
「え、でも試合は…。」
「試合なんて関係ない!がんばっているお前が見れてよかった。」
「でも、本当に?」
「本当だよ。だから付き合ってくれるか?」
亜衣は涙を拭いて顔を赤く染めながら笑って言った。
「こんな私で良ければよろしくお願いします。」
忘れられないよな。
「で、それがどうしたんだ?」
「あの時、私の事好きって言ってくれてありがとう。」
「亜衣もありがとうな。俺の事思ってくれて。」
「そんな事ないよ、これからがんばろ?」
「そうだな、改めてよろしくな。」
「うん。」
その時、亜衣の顔は微かに赤かった。
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