推しに婚約破棄されたとしても可愛いので許す

まと

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「お父様達、まだお話し中かしら?」

「…どうだろう?」

うーん。この間の事もあるし、婚約の件もあって何だか気まづいなぁ。

だけど今日のランデルもかわゆい!少し眠たそうなお顔が、柔らかな日差しに照らされてもうエンジェルでしかない…。

今は、ランデルと二人で王宮の庭を散歩中だ。
もちろん、少し離れた所に護衛はいる。


お父様、上手くやってくれてるかな?


「それにしても王宮の庭園って本当に広くて素敵ね」

オブライト家の庭もなかなかのモノだけど、さすがは王宮。まるで植物園ね。


周囲を興味深く見渡していると、ランデルからの視線を感じた。


「まるで初めて来たみたいだね」


う。そうだった…。レオノールはここに何度も来たことがあるよね。


「ほっ…本当に所々記憶が曖昧なのよね。不便だわ、あはは…」


情けない笑いをこぼし、とぼとぼとランデルの後ろを着いていく。
ああ、この先大丈夫かな?いつどんな形でボロが出るのか、想像するだけでもコワスギル!!

ランデルが後ろを振り向き、手を差しのべる。


これってこの世界じゃ当たり前なのかな?

ランデルの手に触れ、手を繋ぎ合う。

「私達、よく手を繋いでいたの?」

「?そうでもないかな」

「そ、そうなの?」

「うん」

……………ランデルって、少し天然さんなのかな?
ま、まあ仕切り直して。


「あの、ランデル…この間の事なんだけど」

「この間?」

「私の事、君は誰?って聞いたでしょう?」

「ああ、あれ?」

「うん。あれってどういう意味だったのかなって」

「…たいした意味はないよ。あまりにも君が変わりすぎていて、どうしちゃったんだろう?って思っただけだよ。君はケガをして辛かったはずなのに」

…良かった…。バレてはないみたい。セーフだ。

「変な事言ってごめんね?」

「ううん、私のお父様も今の私に戸惑っているみたいだったから仕方ないわ。なるべく頑張って、記憶を戻さないととは思っているの」

「…いいんじゃない?今のままで」

「え?」

「正直言うと…以前のレオノールには全く興味がなかったから」

わあ。嫌われるよりも悲しい、興味がない頂いちゃったよレオノール!

「でも今のレオノールの事は、とっても興味があるんだ」

「…っ」



…それって良い意味?悪い意味?どっち?


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