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第4章 魔物の巣
3 祈り
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休むことなくシンは走り、抱え込んだセラフィナの微かな呼吸と小さな心音を時折確認する。
覗き込んだセラフィナの唇が乾いているのを見て、そういえば、ずっと水さえ飲ませていなかったと気づく。抑えていても出血は続いていた。
「フィーナ、水だ。飲め」
水場を見つけ、手ですくって口に注ぐが、飲み込む様子はなくこぼれ落ちて行く。
なにかがこみ上げてくる。覚えのない感覚。喉の奥がつまり、目の奥が熱くなる。
(なんだ、これ)
心臓を鷲掴みにされるような息苦しさを感じながら、シンは自分の口に水を含んだ。
(怒るなよ)
セラフィナの顔を上向かせ、僅かに開いた口に口付ける。
うっすらと開いた歯の間に舌を這わせてそこから水を注ぎ飲み込むまで口を離さない。
少しずつしか飲ませることはできないが、こうすることしかできない。今まで、隙をつくように唇を奪ったときには、もちろん、さらに先を望む気持ちもあった。今は、実際に口付けてもそんな感情は起こりもしない。ただ、祈るように、願うだけ。
何口か、ようやく水を流し込んだところで、ふと視線を感じ、シンは目をあげた。
ぼんやりと、セラフィナの青とも緑ともつかない瞳がうっすらと見える。
「フィーナっ」
聞こえていないのか、しっかりと視線は合わない。
けれど、セラフィナには微かに遠くから聞こえていた。ずっとずっと。呼ぶ声が。
うっすらとようやく開いた目に映ったのは、真っ赤な目をした、シンの顔。なんて情けない顔。
何度か瞬きをし、腕を動かそうとしたが動かない。痛みもないが、おそらくそちらが傷ついているのだろう。逆を試せば、とりあえず動く。
シンの頬に伸ばせば、自分の方からセラフィナが伸ばした手に頬を寄せてきた。
「どこに?」
そう聞こうとしたけれど、声が出ない。けれど、伝わったようで。
「王都に一度帰る。カナンとクレイは後から来るから」
頷きながら、セラフィナは腕を上げていられず、おろした手で、そこにあったしなやかな腕を握る。
どんな治癒の術者でも、きっとクレイが呼んでいる高位の精霊でも、この矢を治癒の力でどうにかすることはできない。導師ならできるかもしれないけれど。導師に言われていた。身内に持つ魔力が大きすぎて外からの魔力への耐性が大きい。魔力攻撃への耐性もあるが、治癒もかかりにくいと。そして、薬には弱かったというわけかと自分で納得する。
声が出ない。大丈夫だから、そんな顔、しないでと言いたいのに。
また、目を閉じてしまったセラフィナに焦り、シンはその胸に耳を当てる。まだ、動いている。
今までこちらにもの言いたげに向けられていた目を覆ってしまった瞼に唇を押し当てて、再び立ち上がった。セラフィナの足で何日もかかった道でも、シンが走れば、走り続ければ三日三晩で王都に着けるはずだ。その速さで移動してもセラフィナの体に負担がかからないよう、してくれている存在がいるはずだ。
不意に飛び込んできた気配に身構えた王は、それが息子だと気づき驚く。そして、抱きしめているものをみて、目を瞠った。
「姫巫女!」
背中に深く突き立っている矢。何をしに帰ってきたのかはすぐに察した。人を呼んで、治癒の力を持つ者たちを呼ばせる。不眠不休で走ってきたらしきシンはひどく疲弊していたが、それでもセラフィナを離そうとしない。
「シン、とにかく、姫巫女を奥の部屋の寝台に寝かせるんだ。お前が運んでいいから」
あれほどの勢いで、おそらくシンの最速でどれだけの時間走ってきたのか。そしてなぜそれでセラフィナが無事なのか。不思議ではあったが、とにかく国王は治療を最優先した。
セラフィナを寝台に横たえる時は、本当にそっとそっと、大事に横たえ、そしてそのままシンは手を握りこむ。
失われ続ける血のせいで、もともと白いセラフィナの顔色は、透き通るような青白さになっている。
「どういうことだ、何があった」
お前がついていながら、という言葉を国王は飲み込んだ。そんなことは、自分が一番思っているだろう。
「シノンが射た矢が…」
「間に合わなかったのか、お前でも」
「間に合わなかったんじゃない。気づかなかったんだ」
吐き捨てるように言われた言葉に、国王はため息をついた。だがこれで、シンの中でシノンの存在は完全に塗り替えられた。もはや、射程距離にすら気づかれずに入ることはできないだろう。そういうことをしでかすのだと、理解するのが遅かった。
「抜けないのか」
「シノンが猟に使っている矢だ。タチの悪い返しがついている。それに、血が止まらなくなる薬が塗られていたみたいだ」
「…もう、捕獲ではないな。討伐しろ」
それは、控えていた侍従に告げられたものであり、シンに告げられたものでもある。侍従はその命令を伝えに走り、シンはセラフィナの手を握り、その蒼白な顔を見つめたまま反応をしない。
国で守ると決めている、おそらくこの国で子供よりも非力な娘に、狩猟で使う矢に毒を塗って射かけるなど。恥知らずも良いところ。国王の静かな怒りはそれだけではない。その矢がそれれば、自身の姉やこの国の王子に当たる可能性もあっただろう。いや、その2人であればこんなことにはなっていない。この程度の矢、かすり傷を負わせられるかどうかだ。
シンに遅れること2日。やはり不眠不休で走り続け、カナンとクレイが城に戻った。
そこで目にした様子に困惑の目を周囲に向ける。
枕元につきっきりのシンと、矢が刺さったままのセラフィナ。
クレイには、そこにすでに高位の精霊たちが来ていることも分かった。
「なぜ」
「治癒の力が、及ばないのです」
その場にいた神官が言えば、クレイの目には頷く精霊の姿が見えた。
クレイの目が、誰もいないあたりに向けられていることに気づいたカナンが問いかける。
「いるの?」
「いる。でも、だめみたいだ」
そんな気は、していた。
(だめだった?)
《我らの力も入らない。受け入れるようにととのえることができないんだろう》
唇を噛むクレイに、草木の精霊が厳しい声を向ける。
《貫通しなかったのが不思議なところまで刺さっている。これを背から抜くのなら、いっそ、押し込んでしまえ》
「なんだって!?」
思わず声に出して返事をしたクレイを不思議そうに周囲は眺める。だが、そちらに伝えている余裕はなかった。
《どちらにしても、痛みは伴う。なにより、刺さった状態で数日置いてしまったから肉がくわえこんでいる。草木の中には痛みを紛らわせるものもある。わたしがこの子の気を散らす》
(その間にやれと?)
《背から抜けば、さらにひどいことになる。貫通させ、鏃を切り落としてから抜け》
残酷なようでも、たしかにその方が負担は実際少ないのかもしれない。
《この子は、そうなると分かっていたよ》
違う声に顔を向ければ、風の精霊。
鏃に塗られていた薬は、血をめぐり体内にしっかり入り込んでしまっているだろう。それは水の精霊にでも浄化してもらうしかない。
諦めたクレイが、今言われたことを伝えると、戦士であり、戦場を知る者であるはずなのに全員が顔を歪めた。だが、言われていることの道理はわかる。そして、痛みを散らすようにしてくれるのであれば、とは思う。だが。
「治癒は効かないのに、それが効く保証はあるの?」
もっともなカナンの問いかけに、誰も絶対に大丈夫とは言えない。ただ、治癒とは違い精霊の本質的な力に属するから、大丈夫な可能性は高いというだけ。
「やるしかない。このままにはしておけない。見ていられない」
言って、自ら矢に伸ばしたクレイの手を、それまで無反応だったシンがつかんだ。
ここに帰ってきてからも、シンは一睡もしていないし何も食べていない。水分だけは、セラフィナに与えながら、同じ量だけ飲んでいた。
「お前も剣を使うから分かってはいるだろうが、中途半端な力じゃできない。一気にやらなきゃ、なお辛いだけだろ」
「王子…」
気遣わしげなカナンに顔も向けずに、セラフィナの背に刺さる矢をつかんだ。
「俺が一番、適任だ」
シンの腕に力が入ったと思った瞬間。セラフィナの体が跳ねた。
骨を傷つけぬように、けれど、数日で肉に咥え込まれた矢は嫌な感触をシンの手に伝えた。
シンの速さについていけないものには、何が起きたかわからない速さで。その場では国王と精霊たちだけがそれを見ていた。不意の行動に草木の精霊は遅れることなくセラフィナに力を送り込む。
次の瞬間には、シンの両手に鏃と、鏃を失った矢が握られていた。神官が慌てて止血を施す。だが、それをクレイが遮り、精霊たちが血に入り込んだ薬の浄化を行う。それをしなければ、止血もできない。
草木の精霊のおかげで、痛みはない。ただ、衝撃で目を開けたセラフィナに気づき、シンがどうしていいかわからないように立ち尽くしている。ただ、セラフィナの目が呼んでいるようで、しゃがんで耳を近づけた。
ーーいや、な、こと させて、ごめんーーー
ありがとう、と口元に笑みに似たものを見せて、また、セラフィナは目を閉じた。
父王はシンの手から矢を取り上げ、神官に手渡す。調査をさせるため。そして、シノンを捉えた場合の、証拠とするため。
戦場でどれだけ屠り、深傷を負わせてきたか分からないシンが、しゃがみこんだまま、自分の手をきつく握り締める。二度と、こいつに傷1つ負わせるものかと。自分がやった、この矢傷が最後だと。
覗き込んだセラフィナの唇が乾いているのを見て、そういえば、ずっと水さえ飲ませていなかったと気づく。抑えていても出血は続いていた。
「フィーナ、水だ。飲め」
水場を見つけ、手ですくって口に注ぐが、飲み込む様子はなくこぼれ落ちて行く。
なにかがこみ上げてくる。覚えのない感覚。喉の奥がつまり、目の奥が熱くなる。
(なんだ、これ)
心臓を鷲掴みにされるような息苦しさを感じながら、シンは自分の口に水を含んだ。
(怒るなよ)
セラフィナの顔を上向かせ、僅かに開いた口に口付ける。
うっすらと開いた歯の間に舌を這わせてそこから水を注ぎ飲み込むまで口を離さない。
少しずつしか飲ませることはできないが、こうすることしかできない。今まで、隙をつくように唇を奪ったときには、もちろん、さらに先を望む気持ちもあった。今は、実際に口付けてもそんな感情は起こりもしない。ただ、祈るように、願うだけ。
何口か、ようやく水を流し込んだところで、ふと視線を感じ、シンは目をあげた。
ぼんやりと、セラフィナの青とも緑ともつかない瞳がうっすらと見える。
「フィーナっ」
聞こえていないのか、しっかりと視線は合わない。
けれど、セラフィナには微かに遠くから聞こえていた。ずっとずっと。呼ぶ声が。
うっすらとようやく開いた目に映ったのは、真っ赤な目をした、シンの顔。なんて情けない顔。
何度か瞬きをし、腕を動かそうとしたが動かない。痛みもないが、おそらくそちらが傷ついているのだろう。逆を試せば、とりあえず動く。
シンの頬に伸ばせば、自分の方からセラフィナが伸ばした手に頬を寄せてきた。
「どこに?」
そう聞こうとしたけれど、声が出ない。けれど、伝わったようで。
「王都に一度帰る。カナンとクレイは後から来るから」
頷きながら、セラフィナは腕を上げていられず、おろした手で、そこにあったしなやかな腕を握る。
どんな治癒の術者でも、きっとクレイが呼んでいる高位の精霊でも、この矢を治癒の力でどうにかすることはできない。導師ならできるかもしれないけれど。導師に言われていた。身内に持つ魔力が大きすぎて外からの魔力への耐性が大きい。魔力攻撃への耐性もあるが、治癒もかかりにくいと。そして、薬には弱かったというわけかと自分で納得する。
声が出ない。大丈夫だから、そんな顔、しないでと言いたいのに。
また、目を閉じてしまったセラフィナに焦り、シンはその胸に耳を当てる。まだ、動いている。
今までこちらにもの言いたげに向けられていた目を覆ってしまった瞼に唇を押し当てて、再び立ち上がった。セラフィナの足で何日もかかった道でも、シンが走れば、走り続ければ三日三晩で王都に着けるはずだ。その速さで移動してもセラフィナの体に負担がかからないよう、してくれている存在がいるはずだ。
不意に飛び込んできた気配に身構えた王は、それが息子だと気づき驚く。そして、抱きしめているものをみて、目を瞠った。
「姫巫女!」
背中に深く突き立っている矢。何をしに帰ってきたのかはすぐに察した。人を呼んで、治癒の力を持つ者たちを呼ばせる。不眠不休で走ってきたらしきシンはひどく疲弊していたが、それでもセラフィナを離そうとしない。
「シン、とにかく、姫巫女を奥の部屋の寝台に寝かせるんだ。お前が運んでいいから」
あれほどの勢いで、おそらくシンの最速でどれだけの時間走ってきたのか。そしてなぜそれでセラフィナが無事なのか。不思議ではあったが、とにかく国王は治療を最優先した。
セラフィナを寝台に横たえる時は、本当にそっとそっと、大事に横たえ、そしてそのままシンは手を握りこむ。
失われ続ける血のせいで、もともと白いセラフィナの顔色は、透き通るような青白さになっている。
「どういうことだ、何があった」
お前がついていながら、という言葉を国王は飲み込んだ。そんなことは、自分が一番思っているだろう。
「シノンが射た矢が…」
「間に合わなかったのか、お前でも」
「間に合わなかったんじゃない。気づかなかったんだ」
吐き捨てるように言われた言葉に、国王はため息をついた。だがこれで、シンの中でシノンの存在は完全に塗り替えられた。もはや、射程距離にすら気づかれずに入ることはできないだろう。そういうことをしでかすのだと、理解するのが遅かった。
「抜けないのか」
「シノンが猟に使っている矢だ。タチの悪い返しがついている。それに、血が止まらなくなる薬が塗られていたみたいだ」
「…もう、捕獲ではないな。討伐しろ」
それは、控えていた侍従に告げられたものであり、シンに告げられたものでもある。侍従はその命令を伝えに走り、シンはセラフィナの手を握り、その蒼白な顔を見つめたまま反応をしない。
国で守ると決めている、おそらくこの国で子供よりも非力な娘に、狩猟で使う矢に毒を塗って射かけるなど。恥知らずも良いところ。国王の静かな怒りはそれだけではない。その矢がそれれば、自身の姉やこの国の王子に当たる可能性もあっただろう。いや、その2人であればこんなことにはなっていない。この程度の矢、かすり傷を負わせられるかどうかだ。
シンに遅れること2日。やはり不眠不休で走り続け、カナンとクレイが城に戻った。
そこで目にした様子に困惑の目を周囲に向ける。
枕元につきっきりのシンと、矢が刺さったままのセラフィナ。
クレイには、そこにすでに高位の精霊たちが来ていることも分かった。
「なぜ」
「治癒の力が、及ばないのです」
その場にいた神官が言えば、クレイの目には頷く精霊の姿が見えた。
クレイの目が、誰もいないあたりに向けられていることに気づいたカナンが問いかける。
「いるの?」
「いる。でも、だめみたいだ」
そんな気は、していた。
(だめだった?)
《我らの力も入らない。受け入れるようにととのえることができないんだろう》
唇を噛むクレイに、草木の精霊が厳しい声を向ける。
《貫通しなかったのが不思議なところまで刺さっている。これを背から抜くのなら、いっそ、押し込んでしまえ》
「なんだって!?」
思わず声に出して返事をしたクレイを不思議そうに周囲は眺める。だが、そちらに伝えている余裕はなかった。
《どちらにしても、痛みは伴う。なにより、刺さった状態で数日置いてしまったから肉がくわえこんでいる。草木の中には痛みを紛らわせるものもある。わたしがこの子の気を散らす》
(その間にやれと?)
《背から抜けば、さらにひどいことになる。貫通させ、鏃を切り落としてから抜け》
残酷なようでも、たしかにその方が負担は実際少ないのかもしれない。
《この子は、そうなると分かっていたよ》
違う声に顔を向ければ、風の精霊。
鏃に塗られていた薬は、血をめぐり体内にしっかり入り込んでしまっているだろう。それは水の精霊にでも浄化してもらうしかない。
諦めたクレイが、今言われたことを伝えると、戦士であり、戦場を知る者であるはずなのに全員が顔を歪めた。だが、言われていることの道理はわかる。そして、痛みを散らすようにしてくれるのであれば、とは思う。だが。
「治癒は効かないのに、それが効く保証はあるの?」
もっともなカナンの問いかけに、誰も絶対に大丈夫とは言えない。ただ、治癒とは違い精霊の本質的な力に属するから、大丈夫な可能性は高いというだけ。
「やるしかない。このままにはしておけない。見ていられない」
言って、自ら矢に伸ばしたクレイの手を、それまで無反応だったシンがつかんだ。
ここに帰ってきてからも、シンは一睡もしていないし何も食べていない。水分だけは、セラフィナに与えながら、同じ量だけ飲んでいた。
「お前も剣を使うから分かってはいるだろうが、中途半端な力じゃできない。一気にやらなきゃ、なお辛いだけだろ」
「王子…」
気遣わしげなカナンに顔も向けずに、セラフィナの背に刺さる矢をつかんだ。
「俺が一番、適任だ」
シンの腕に力が入ったと思った瞬間。セラフィナの体が跳ねた。
骨を傷つけぬように、けれど、数日で肉に咥え込まれた矢は嫌な感触をシンの手に伝えた。
シンの速さについていけないものには、何が起きたかわからない速さで。その場では国王と精霊たちだけがそれを見ていた。不意の行動に草木の精霊は遅れることなくセラフィナに力を送り込む。
次の瞬間には、シンの両手に鏃と、鏃を失った矢が握られていた。神官が慌てて止血を施す。だが、それをクレイが遮り、精霊たちが血に入り込んだ薬の浄化を行う。それをしなければ、止血もできない。
草木の精霊のおかげで、痛みはない。ただ、衝撃で目を開けたセラフィナに気づき、シンがどうしていいかわからないように立ち尽くしている。ただ、セラフィナの目が呼んでいるようで、しゃがんで耳を近づけた。
ーーいや、な、こと させて、ごめんーーー
ありがとう、と口元に笑みに似たものを見せて、また、セラフィナは目を閉じた。
父王はシンの手から矢を取り上げ、神官に手渡す。調査をさせるため。そして、シノンを捉えた場合の、証拠とするため。
戦場でどれだけ屠り、深傷を負わせてきたか分からないシンが、しゃがみこんだまま、自分の手をきつく握り締める。二度と、こいつに傷1つ負わせるものかと。自分がやった、この矢傷が最後だと。
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