目が覚めたらBLゲームの悪役令息になったけど、山に引き籠もりたいので全力で主人公を応援しますっ!

mana.

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【16歳】

【16歳】17☆?

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夏休みになりました。

主人公は………実家に帰りました。
実家の手伝いがあるんだって。

え?オーク?ほぼガッツリ我が屋敷で過ごされるそうです。

………ここ、王宮の御用邸かな?

確か王子がお忍びで街に出た時に主人公と会う…みたいなイベントとかあったはずなんだけどさぁ……

てな訳で、只今警備も兼ねたヒイラギ・アゼリア、兼任のザクロも来てのフルメンバー勢揃いです。
母も復活しました。
サクラもすくすく育って笑う様になったし父メロメロ。
父は「天使がこんなにいっぱいで……」って、毎日みんなが揃う食事の時に幸せを噛み締めているらしい。
ユズとサクラにどんだけ愛情注ぐんだか。
嫁や婿に……あ、この世界じゃユズも嫁の可能性あるのか。
ま、嫁ぐ時が見モノだな。
うんうん、今から楽しみだ。

夏休みは取り敢えず課題的なものは1年なので剣術と魔法の技術を上げとく事かな。

あ、そういや生徒会の話が入学前にあった気がするけど……話来ねぇな。
イベントに夢中で先輩見てなかったわ☆

「オーク…っ…そういや……生徒会って…話はっ…んっ……どうなったんだ?」

「あれ……かっ?……あれは………俺達がっ…んんっ……返事をしないから…ぅっ……ライに行ったみたい……だぞ。」

あ、そうなんだ。
そういやゲームでもライは生徒会入ってるもんな。

「確か…アイツは今っ…生……徒会のはず……っ……アイ…ツが…ぁ……気になる……のか?」

「……ラ……イは確か……ぅっ…そちらの……学科…では主席……でしたねぇっ!……主席はっ……生徒会に誘われる…んぅ……事が多いん…ですよ。」

「カヤ……お前は…くっ……しないのか?」

「いえ……俺はただでさえ……シオン様と学科が………んっ……違いますのに……生徒会にぃ………時間を…割きたく………ふっ…ありません。……オーク…様がどうぞっ!」

「俺だってっ!…ただでさえ……んんぅっ……公務もぉっ……あるんだ!シオンが……入らない……っ……なら……俺もっ……入らない!」


………あぁぁあっ!!………


「……あのっ……さぁ…っ」

「何…ですかっ?」
「何だぁっ!」

頬をピンクに染めてこちらを見るイケメン2人。

「…っ!!」

破壊力あり過ぎだろ!

話し方が2人共……エロいっ!!

今日は屋敷の大きな樹の下での魔力強化の訓練を兼ねて、クロバイに指定された鉢植えの植物を自分の掛けた魔法で育てている。
育つと自分の魔力が貯まった実が出来るとかで、魔力が無くなって回復魔法を掛けられなくてもこの回復薬を身に付けていれば大丈夫って事か。
この植物、異様に魔力吸うから体力の消耗激しいわ時間掛かるわで、ちょっと無言じゃしんどくなった俺が話を振ったんだけど……横並びでオーク・俺・カヤが並び、前にはクロバイが立っている。

「話しながら育てるのは上級者だ。シオン様、成長が遅いですよ。」

「あっ……ゴメン!後でもっ…んっ…良かったよなっ。」

集中、集中!!


………………


「……んぅっ……ぅ……ぁ…ん……クロ…バィ……やっぱ…無言…んぅっ…辛いぃぃ………」

涙目でクロバイを見た。

___ガタガタッ!!___

「ぇっ……?」

「クロバイ!出来たぁっ!!俺っシオンの前で見て良いか?!」
「クロバイ!出来たっっ!!俺もシオン様が頑張ってる姿、目の前で見たいですっ!!」

2人共早いなっ!悔しいぃっ!!

「良いわけ無いだろ。次はこれだ。」

2人には更に大きな植物の鉢植えを渡された。

「「………………」」

「返事は?」

「「………はい………」」

え~!更に作る程魔力あるんだ!!
俺これだけでヘトヘトだよっ。
エッチは結構大丈夫なんだけどなぁ……いや、最近コイツらの方が凄いか。

悔しいぃぃ!
俺はもうすぐ出来そうなこの植物に思い切り魔力を込めた。

「………んぅっ……ぃっ……ぁっ……んんんぅっ!」

「「………っ!」」

「集中っ!」

クロバイに言われて身が引き締まる。

「はいっっ!」

「「…………はい……」」

あれ?2人共元気ねぇな。
やっぱり魔力出ねぇか?

クロバイの最後の一喝で沢山の実が出来た♪

2人は結局大きな鉢植えをどちらが早く作れるかの競争になり、結果同時に出来たようだ。
クロバイに回復魔法を掛けてもらってオークは午後から公務でヒイラギに連れられて王宮に戻り、昼食後に再び大きな樹の下で俺はカヤとの魔力循環の練習だ。

前に一度した時はカヤの体調が悪くなったんだよなぁ……大丈夫かなぁ?

「カヤ、大丈夫?」

「えぇ、シオン様との魔力循環でしょ?何が何でもやります!」

いやぁ……身体、大事にして?
命大事に…だよ?

「では、手を繋いで。」

魔力をカヤに流し、カヤも俺に魔力を流す。

「……ん………ふっ……」

温かい……

「ぁ……シオン…様……」

お互いに魔力が循環するのが分かる。

「じゃあ……少し今度は強めに……」

「………ひゃっ……ん…」

「…………っ!」

カヤの突然の魔力が身体を巡って内側がゾクゾクとしてしまい、思わず力を込め過ぎてカヤに送った結果……

「あぁあんっ?!」
「んうっ!!」

2人で腰が砕けた。

「そこまで。」

俺…イッてないよな?

こないだより……気持ち良かった……

「コントロールが感情に引きずられ過ぎだ。2人共……もう少し……その………頑張るように……」

何?お父さんが初めて息子の1人エッチ見ちゃった感………恥ずかし過ぎるぅ……
隣を見るとカヤも同じ顔をしていた。
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