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【16歳】
【16歳】18
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___秋です。___
………早ぇ………
あっと言う間に秋だよ。
今日は新生徒会役員の挨拶なのだが、生徒会役員が指名制らしく侍従学科は諸々大変なのでしないそうだ。
魔法学科・騎士学科・総合学科でそれぞれ指名されるので選挙等はない。
今回、ライが書記で指名が上がった。
オークが俺込みでの指名があったが、今年は無理だと夏前には話をつけたらしい。
断って良かったのか?普通こんな学園じゃ拒否権ねぇだろうに。
劇場のようなホールに生徒が集められ、舞台には現生徒会役員が新役員を紹介していく。
あ、ライ緊張してる~。
可愛いなぁ、デカいけど☆
挨拶をしているが………遠くて分からんのよね。
ゲームじゃイケメン揃いなのは覚えてるが、転生前ならともかく現在俺の周りの顔面偏差値が高いのであまり頭に入らない……
まぁ、ゲームでオーク一筋だったから覚える必要もねぇだろ。
生徒会長の話も終わり、今日は午前中で授業が終わりだったので屋敷に戻ってきた。
秋…そう、季節は秋だよ。
植物研究の父がいて良かった♪
カイエと父に相談して春からユズの食育に色々野菜を育てているんだけど、秋と言えば芋掘りだよね!
転生前の大学時代にジャガイモ掘る幼稚園の話も聞いたが、俺はサツマイモかなぁ。
最近ユズとのコミュニケーション取れてないからここは格好良くデッカい芋を掘り起こさねば!!
「兄様~!」
先に俺はカイエと準備をしていたのだが………
パタパタやってきたユズ。
転生前を思い出し、特注でカーキ色のつなぎを作った。
左胸にクマさんワッペン。
そこに「YUZU」と、刺繍を入れたんだが………
カッハァァァ!可~愛~いっ!
チビっ子つなぎ……可愛いよね……
園芸の子ども用シャベルを持たせたら……
はぁぁあん……写真撮りてぇぇ………
「兄様…大丈夫……?」
あまりの可愛さにしゃがんでしまった俺のそばに来て、こてんと首を傾げて聞いてきた。
いやんっ!この無自覚ぅぅ!!
「いやっ……何でもないよっ。今日は沢山掘ろうな!」
「うんっ!今日楽しみだったの!兄様っ、たっくさん掘ろうねっ♪」
ユズがポフッ!っと、抱き付いてきた。
まだ少し幼い身体はまだまだ軽く、抱っこしてもまだまだ大丈夫そうだ。(俺の腕が)
あっと言う間に抱っこ出来なく程重くなるんだろうなぁ………堪能しとこ。
「シオ~ン!」
話しているとオークやカヤ達もやってきた。
エンジュとクロバイは後からお茶の用意をして来るという。
サクラと母はお昼寝だとのことだが、父は公務をしてからクロバイ達と合流して来るらしい。
ザクロもユズに付いてやって来た。
ヒイラギとアゼリアも警護の休憩で寄ってくれた。
やっぱり芋掘りは大勢でした方が楽しいよなぁ。
「お疲れッス!」
「ザクロ、お疲れ。ユズの準備ありがとうな。」
「いやいや、大丈夫ッス。」
「じゃあ…掘っていこうか。」
カイエがサツマイモエリアで声を掛ける。
屋敷の者も食べれる様に畑は結構広いが、サツマイモエリアは結構広い。
保存がきくし領民にも今後広める為に研究を兼ねるからと父が話してたから、広めにしたのかな?
あれ?珍しい。
向こうで何かカヤとオークが話してんな。
『……ここら辺が良いかな……』
『あ、お前そこなのかよ。ハッ!どうせお前の心みたいな細くてちっこい芋じゃね~の?こっちの方が良いだろ!』
『……貴方こそ。……そちらは貴方みたいなガタイだけデカい中身はスカスカの芋ばかりじゃないですかねぇ………』
『『……………』』
『勝負だっ!』
『望む所です。』
何話してるか分からないけど笑顔で話してんな。
学園に行ってからお互い大人になったか?
うんうん、仲良い事は良い事だ。
__(注意)この会話は2人が少し離れておりますのでシオンには聞こえてません。____
「兄様~!あっちが良いっ!!」
ユズが俺の手を引いて嬉しそうに畑を歩いていく。
貴族が何やってんだと言われそうだけど…俺はこういうのも必要だと思うんだよね。
後ろから畑指導を兼ねてカイエとユズ担当のザクロもやってくる。
「……うん、良いと思う。」
「チビたん、結構良い掘りそうッスね~。」
さぁっ!芋掘りの始まりだ!!
「ミミズとか出ないのか?」
「いるけど…春ほど出ない。」
そっか。
芋づる引っ張って、芋がミミズと一緒にこんにちは♡は…ちょっと心臓に悪いから安心した。
「よしっ!ユズ、どれを引っ張る?」
「う~ん……っ!これっ!!」
そう言いながら一生懸命引っ張るユズの姿は絵本の「大きなカブ」。
「うんとこしょ、どっこいしょ。まだまだカブは抜けません。」
では無く、芋は掘れません。
「……手伝う。」
カイエが一緒に手伝って、少し芋の顔を出してから引っ張った。
「わぁっ!取れたぁ♡兄様っ!」
「うんうん、取れたか。」
……結構デカイな………
大きなカブ程じゃないけど、転生前の芋より一周りデカい気がする。紫の大根か?
ユズが選んだエリアではボコボコと結構デカい芋が掘れた。
「ユズ~、シオ~ン!」
「あ、パパ」
「あ、父上」
息を切らせて父がやって来た。
ユズは母の方針で、公式以外は「パパ」と「ママ」呼びだ。
「……ハァ……ハァ……もしかして…」
「えぇ……掘り終わりました……」
父、お疲れ。
掘った芋はお茶を持って来てくれたエンジュに任せて俺達はお茶にした。
カヤとオークは……
ユズより一周り小さくてどんぐりの背比べのような大きさだった。
俺?俺は…転生前のサツマイモサイズだよっ!
今日はユズの独り勝ちだった。
………早ぇ………
あっと言う間に秋だよ。
今日は新生徒会役員の挨拶なのだが、生徒会役員が指名制らしく侍従学科は諸々大変なのでしないそうだ。
魔法学科・騎士学科・総合学科でそれぞれ指名されるので選挙等はない。
今回、ライが書記で指名が上がった。
オークが俺込みでの指名があったが、今年は無理だと夏前には話をつけたらしい。
断って良かったのか?普通こんな学園じゃ拒否権ねぇだろうに。
劇場のようなホールに生徒が集められ、舞台には現生徒会役員が新役員を紹介していく。
あ、ライ緊張してる~。
可愛いなぁ、デカいけど☆
挨拶をしているが………遠くて分からんのよね。
ゲームじゃイケメン揃いなのは覚えてるが、転生前ならともかく現在俺の周りの顔面偏差値が高いのであまり頭に入らない……
まぁ、ゲームでオーク一筋だったから覚える必要もねぇだろ。
生徒会長の話も終わり、今日は午前中で授業が終わりだったので屋敷に戻ってきた。
秋…そう、季節は秋だよ。
植物研究の父がいて良かった♪
カイエと父に相談して春からユズの食育に色々野菜を育てているんだけど、秋と言えば芋掘りだよね!
転生前の大学時代にジャガイモ掘る幼稚園の話も聞いたが、俺はサツマイモかなぁ。
最近ユズとのコミュニケーション取れてないからここは格好良くデッカい芋を掘り起こさねば!!
「兄様~!」
先に俺はカイエと準備をしていたのだが………
パタパタやってきたユズ。
転生前を思い出し、特注でカーキ色のつなぎを作った。
左胸にクマさんワッペン。
そこに「YUZU」と、刺繍を入れたんだが………
カッハァァァ!可~愛~いっ!
チビっ子つなぎ……可愛いよね……
園芸の子ども用シャベルを持たせたら……
はぁぁあん……写真撮りてぇぇ………
「兄様…大丈夫……?」
あまりの可愛さにしゃがんでしまった俺のそばに来て、こてんと首を傾げて聞いてきた。
いやんっ!この無自覚ぅぅ!!
「いやっ……何でもないよっ。今日は沢山掘ろうな!」
「うんっ!今日楽しみだったの!兄様っ、たっくさん掘ろうねっ♪」
ユズがポフッ!っと、抱き付いてきた。
まだ少し幼い身体はまだまだ軽く、抱っこしてもまだまだ大丈夫そうだ。(俺の腕が)
あっと言う間に抱っこ出来なく程重くなるんだろうなぁ………堪能しとこ。
「シオ~ン!」
話しているとオークやカヤ達もやってきた。
エンジュとクロバイは後からお茶の用意をして来るという。
サクラと母はお昼寝だとのことだが、父は公務をしてからクロバイ達と合流して来るらしい。
ザクロもユズに付いてやって来た。
ヒイラギとアゼリアも警護の休憩で寄ってくれた。
やっぱり芋掘りは大勢でした方が楽しいよなぁ。
「お疲れッス!」
「ザクロ、お疲れ。ユズの準備ありがとうな。」
「いやいや、大丈夫ッス。」
「じゃあ…掘っていこうか。」
カイエがサツマイモエリアで声を掛ける。
屋敷の者も食べれる様に畑は結構広いが、サツマイモエリアは結構広い。
保存がきくし領民にも今後広める為に研究を兼ねるからと父が話してたから、広めにしたのかな?
あれ?珍しい。
向こうで何かカヤとオークが話してんな。
『……ここら辺が良いかな……』
『あ、お前そこなのかよ。ハッ!どうせお前の心みたいな細くてちっこい芋じゃね~の?こっちの方が良いだろ!』
『……貴方こそ。……そちらは貴方みたいなガタイだけデカい中身はスカスカの芋ばかりじゃないですかねぇ………』
『『……………』』
『勝負だっ!』
『望む所です。』
何話してるか分からないけど笑顔で話してんな。
学園に行ってからお互い大人になったか?
うんうん、仲良い事は良い事だ。
__(注意)この会話は2人が少し離れておりますのでシオンには聞こえてません。____
「兄様~!あっちが良いっ!!」
ユズが俺の手を引いて嬉しそうに畑を歩いていく。
貴族が何やってんだと言われそうだけど…俺はこういうのも必要だと思うんだよね。
後ろから畑指導を兼ねてカイエとユズ担当のザクロもやってくる。
「……うん、良いと思う。」
「チビたん、結構良い掘りそうッスね~。」
さぁっ!芋掘りの始まりだ!!
「ミミズとか出ないのか?」
「いるけど…春ほど出ない。」
そっか。
芋づる引っ張って、芋がミミズと一緒にこんにちは♡は…ちょっと心臓に悪いから安心した。
「よしっ!ユズ、どれを引っ張る?」
「う~ん……っ!これっ!!」
そう言いながら一生懸命引っ張るユズの姿は絵本の「大きなカブ」。
「うんとこしょ、どっこいしょ。まだまだカブは抜けません。」
では無く、芋は掘れません。
「……手伝う。」
カイエが一緒に手伝って、少し芋の顔を出してから引っ張った。
「わぁっ!取れたぁ♡兄様っ!」
「うんうん、取れたか。」
……結構デカイな………
大きなカブ程じゃないけど、転生前の芋より一周りデカい気がする。紫の大根か?
ユズが選んだエリアではボコボコと結構デカい芋が掘れた。
「ユズ~、シオ~ン!」
「あ、パパ」
「あ、父上」
息を切らせて父がやって来た。
ユズは母の方針で、公式以外は「パパ」と「ママ」呼びだ。
「……ハァ……ハァ……もしかして…」
「えぇ……掘り終わりました……」
父、お疲れ。
掘った芋はお茶を持って来てくれたエンジュに任せて俺達はお茶にした。
カヤとオークは……
ユズより一周り小さくてどんぐりの背比べのような大きさだった。
俺?俺は…転生前のサツマイモサイズだよっ!
今日はユズの独り勝ちだった。
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