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【17歳】
【17歳】14☆
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警護される…と言ってもそんな仰々しくなるものではないが、ユズとサクラには極力会わないようにした。
家族に何かあったら大変だもんな。
取り敢えず、警護がしやすいように俺は屋敷の離れにある別館で過ごすことにした。
ここは改築をしているものの古い建物なので、特別な時以外はほとんど使われていない。
「シオン様、不自由の無い様に色々と取り揃えはしております。お食事もエンジュがお運び致しますのでご安心下さい。」
クロバイが用意してくれたこの別館の部屋は元本館で、昔クロバイの愛し子が住んでいたらしい。
今俺達が日々過ごしている屋敷は次第に爵位が高くなって使用人などの部屋などが足りなくなってしまったために隣に新しく本館として建てたそうだ。
クロバイの元愛し子の………夏休みまでの短い期間とは言え毎日は辛いんじゃないかな……
「……って、思っているでしょ?」
「え?」
「フフッ…お顔に出てますよ。辛いも何も何年経ってると思ってるんですか?全く…今となっては良い思い出です。それに…いくら手入れをしているとはいえ、家は使わないと主人がいない寂しさで傷みが早くなる。」
そういえば転生前も「空き家は傷みやすい」と、聞いた事があったな。
「そっか、クロバイが良いなら…大丈夫だ。」
大事に使わなきゃ。
「それでは、何かございましたらいつでもお呼び下さいね。」
「ありがとう。」
クロバイは本館での仕事もあるので戻っていった。
「………カヤ………」
「はい?」
「お前、この状況楽しんでるだろ?」
じゃなかったら後ろから抱き締めたりしない。
「分かりますか?チュッ。」
「…んっ……敵が…来たら……ぁ……」
ボタンを外されながらシャツの隙間から手が入る。
「大丈夫…チュッ…何かあったら……守る……チュク……から。」
「そっか…んんっ………良かった……」
俺は身体をカヤの方へと向けた。
___ゴンッ!___
「痛っ!」
ゲンコツしました☆
「……訳がねぇだろうが!俺が嫌なのっ‼閨禁止ぃっ!」
離れの屋敷はレトロ感を全く感じない。
来客用では無いせいか、シンプルな壁紙に調度品,家具もゴテゴテとしていなくて貴族らしくないかもしれない。
でも、おれはこっちの方が好きかな。
「とにかく、落ち着くまで閨は禁止だからなっ!」
「……分かりました。」
カヤは渋々了解した。
「ですが、一緒のベッドには寝ますよ。守りたいから。」
「……分かった……」
本当に何も無いんだろうなぁ……不安でしかないわ。
………と、思っていたけど本当に手を出されずに明日は夏休みとなった。
講義はほぼ自習となり、俺はカヤと一緒に屋敷へ戻ることにした。
「何事も無く終わりそうだな。」
「まぁ…ある程度の対策は出来ていましたからねぇ。」
何事も無い事は無かったのだが、本館に行った刺客はカイエに返り討ちにされた様だし、別館へも俺が寝ている間にカヤが刺客を追い払ったらしい。
騎士達は何をしてるのか⁉…と、言いたい所だが、そちらもキチンと仕事をした上での事だ。
日に日に刺客のレベルが上がっていたしオークの弱点は俺だと認識されてしまったんだろう。
まぁ…あれだけ学園でベッタリされりゃなぁ…
「そういや、オークはどうなの?」
「あちらも色々あるようです。」
「……そうか……」
「……会いたい?」
「まぁ……そうだな……会いたい…かな。」
「妬けますね。」
スルリと手を伸ばしてカヤの手が俺の手に絡む。
「……おいっ…ここ……学園っ。」
「この廊下はいつも誰も通らないでしょ?大丈夫。」
「…………」
こういう公共の場の恋人繋ぎって……少し苦手なんだよなぁ…
「俺も…オーク様みたいに会えない時間が増えてしまったら……シオン様は……会いたいと思ってくれますか……?」
…カヤと離れたら……?
「いや、お前は俺のそばにいるでしょ?」
断罪されたら分かんないけど。
最終的にオークを選んだとしても分からないか…でも、それ以外はそばにいるだろうしなぁ。
そう思った途端、カヤにお姫様抱っこされた。
「わぁっ‼」
「スミマセン、誰もいないのでここから屋敷へ移動します。」
何故か分からないままに移動魔法で屋敷の離れに移動した。
「どうした?珍し…んぐっ!」
屋敷に着いて早々、抱っこされたままカヤに唇を重ねられ、そのままベッドへと移動して行く。
「んっ……ふぁっ……まだ……刺客……っ!」
___ドサッ!___
「シオンが悪い……」
「何だよっ……俺…何……わぁっ!」
ベッドへ着くといつもと違って少し荒く降ろされてカヤが覆い被さってきた。
逃げたくて身体を捩る度に上手に服を剥がされ、気が付けば上半身は裸だ。
俺何か興奮すること言ったかぁ?!
「落ち着く…までは…っ…無しってぇ!」
言ったのにぃ‼
「……俺は何があっても…チュ…離れる気は無いけど……でも…チュクッ……シオンが当たり前の様に…言ってくれるなんて…ジュッ!」
「んぅっ……乳首っ……強っ……あんっ‼」
首筋から次第にキスが降りていって乳首を強く吸われて身体が反れる。
そのままカヤがスルリと腰に手を回して固定をし、ペニスを一気に吸い上げた。
「あぁぁぁっ!風呂入ってな……んんっ!」
「ぅ…ん………クチュ……大……丈夫……」
じゃねぇわぁぁぁ!
必死に引き剥がそうと髪を引っ張ろうとしたら強く吸われて力が抜けた。
「んぅぅぅっ……もぅ………っ…」
口に含みながら鈴口や裏筋を巧みに舌で刺激する。
まだ日が高い事と刺客が来ないかと不安もあり、いつもと違うせいであっと言う間にイってしまった。
「今日はここまでです。続きは落ち着いてからですね。」
…と、洗浄魔法を掛けられて部屋着へ着替えた。
当たり前だ!バカァァァッ‼
家族に何かあったら大変だもんな。
取り敢えず、警護がしやすいように俺は屋敷の離れにある別館で過ごすことにした。
ここは改築をしているものの古い建物なので、特別な時以外はほとんど使われていない。
「シオン様、不自由の無い様に色々と取り揃えはしております。お食事もエンジュがお運び致しますのでご安心下さい。」
クロバイが用意してくれたこの別館の部屋は元本館で、昔クロバイの愛し子が住んでいたらしい。
今俺達が日々過ごしている屋敷は次第に爵位が高くなって使用人などの部屋などが足りなくなってしまったために隣に新しく本館として建てたそうだ。
クロバイの元愛し子の………夏休みまでの短い期間とは言え毎日は辛いんじゃないかな……
「……って、思っているでしょ?」
「え?」
「フフッ…お顔に出てますよ。辛いも何も何年経ってると思ってるんですか?全く…今となっては良い思い出です。それに…いくら手入れをしているとはいえ、家は使わないと主人がいない寂しさで傷みが早くなる。」
そういえば転生前も「空き家は傷みやすい」と、聞いた事があったな。
「そっか、クロバイが良いなら…大丈夫だ。」
大事に使わなきゃ。
「それでは、何かございましたらいつでもお呼び下さいね。」
「ありがとう。」
クロバイは本館での仕事もあるので戻っていった。
「………カヤ………」
「はい?」
「お前、この状況楽しんでるだろ?」
じゃなかったら後ろから抱き締めたりしない。
「分かりますか?チュッ。」
「…んっ……敵が…来たら……ぁ……」
ボタンを外されながらシャツの隙間から手が入る。
「大丈夫…チュッ…何かあったら……守る……チュク……から。」
「そっか…んんっ………良かった……」
俺は身体をカヤの方へと向けた。
___ゴンッ!___
「痛っ!」
ゲンコツしました☆
「……訳がねぇだろうが!俺が嫌なのっ‼閨禁止ぃっ!」
離れの屋敷はレトロ感を全く感じない。
来客用では無いせいか、シンプルな壁紙に調度品,家具もゴテゴテとしていなくて貴族らしくないかもしれない。
でも、おれはこっちの方が好きかな。
「とにかく、落ち着くまで閨は禁止だからなっ!」
「……分かりました。」
カヤは渋々了解した。
「ですが、一緒のベッドには寝ますよ。守りたいから。」
「……分かった……」
本当に何も無いんだろうなぁ……不安でしかないわ。
………と、思っていたけど本当に手を出されずに明日は夏休みとなった。
講義はほぼ自習となり、俺はカヤと一緒に屋敷へ戻ることにした。
「何事も無く終わりそうだな。」
「まぁ…ある程度の対策は出来ていましたからねぇ。」
何事も無い事は無かったのだが、本館に行った刺客はカイエに返り討ちにされた様だし、別館へも俺が寝ている間にカヤが刺客を追い払ったらしい。
騎士達は何をしてるのか⁉…と、言いたい所だが、そちらもキチンと仕事をした上での事だ。
日に日に刺客のレベルが上がっていたしオークの弱点は俺だと認識されてしまったんだろう。
まぁ…あれだけ学園でベッタリされりゃなぁ…
「そういや、オークはどうなの?」
「あちらも色々あるようです。」
「……そうか……」
「……会いたい?」
「まぁ……そうだな……会いたい…かな。」
「妬けますね。」
スルリと手を伸ばしてカヤの手が俺の手に絡む。
「……おいっ…ここ……学園っ。」
「この廊下はいつも誰も通らないでしょ?大丈夫。」
「…………」
こういう公共の場の恋人繋ぎって……少し苦手なんだよなぁ…
「俺も…オーク様みたいに会えない時間が増えてしまったら……シオン様は……会いたいと思ってくれますか……?」
…カヤと離れたら……?
「いや、お前は俺のそばにいるでしょ?」
断罪されたら分かんないけど。
最終的にオークを選んだとしても分からないか…でも、それ以外はそばにいるだろうしなぁ。
そう思った途端、カヤにお姫様抱っこされた。
「わぁっ‼」
「スミマセン、誰もいないのでここから屋敷へ移動します。」
何故か分からないままに移動魔法で屋敷の離れに移動した。
「どうした?珍し…んぐっ!」
屋敷に着いて早々、抱っこされたままカヤに唇を重ねられ、そのままベッドへと移動して行く。
「んっ……ふぁっ……まだ……刺客……っ!」
___ドサッ!___
「シオンが悪い……」
「何だよっ……俺…何……わぁっ!」
ベッドへ着くといつもと違って少し荒く降ろされてカヤが覆い被さってきた。
逃げたくて身体を捩る度に上手に服を剥がされ、気が付けば上半身は裸だ。
俺何か興奮すること言ったかぁ?!
「落ち着く…までは…っ…無しってぇ!」
言ったのにぃ‼
「……俺は何があっても…チュ…離れる気は無いけど……でも…チュクッ……シオンが当たり前の様に…言ってくれるなんて…ジュッ!」
「んぅっ……乳首っ……強っ……あんっ‼」
首筋から次第にキスが降りていって乳首を強く吸われて身体が反れる。
そのままカヤがスルリと腰に手を回して固定をし、ペニスを一気に吸い上げた。
「あぁぁぁっ!風呂入ってな……んんっ!」
「ぅ…ん………クチュ……大……丈夫……」
じゃねぇわぁぁぁ!
必死に引き剥がそうと髪を引っ張ろうとしたら強く吸われて力が抜けた。
「んぅぅぅっ……もぅ………っ…」
口に含みながら鈴口や裏筋を巧みに舌で刺激する。
まだ日が高い事と刺客が来ないかと不安もあり、いつもと違うせいであっと言う間にイってしまった。
「今日はここまでです。続きは落ち着いてからですね。」
…と、洗浄魔法を掛けられて部屋着へ着替えた。
当たり前だ!バカァァァッ‼
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