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【17歳】
【17歳】18
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更にオークに抱かれた後……流石に気を失いました……愛し子より体力絶倫な王子様……怖えぇぇぇ………再び目を覚ますと窓の外は日が高く、今度は隣にいたはずのオークはいなかった。
___コンコン___
「………ぁ……はぃ………」
わぉ、散々啼かされて声が枯れたのか思うように出ないぜ。
しかも素っ裸☆
服を着たくて身体を起こそうにも近くに服はなさそうだし…身体が怠くて起き上がって周りを確認するのも億劫だ。
1回目は少し寝たら少しは動けたのになぁ。
「失礼致します。シオン……大丈夫?」
「…カ……ャ……?」
「………チッ…あのバカが………」
俺の掠れ声と顔を見た途端、苦い顔をしたカヤが足早にベッドへやって来て持ってきたベッドトレイを横に置いた。
「シオン……1人で起きようとしなくても良いから……チュッ……まずは喉を癒そうね。」
ゆっくりと起こされて枕やクッションで調整してくれた背もたれにもたれながら温かい飲み物をもらう。
少しプルプルするが、どうにか持てるな。
「俺も支えるね。」
「…ぅ…ん……あり……と。」
ゆっくりと口に持っていき飲んでみると柑橘系の果物?に蜂蜜のような甘い味がする。
喉を通ると身体がポカポカして疲れも取れる様な…全身に染み渡る感じがした。
「…美味し…」
あ…声出た、凄い。
「良かった…クロバイに教えてもらってハーブティーをブレンドしてみたんだ。」
「……なぁ……オーク……帰ったのか……?」
「…うん、朝早くに王宮からヒイラギが来てね。本当はシオンが起きるまで帰りたくはなかったみたいだけど…まったく…こんなに無茶をさせるとは……」
そっか……帰ったのか……
「…無茶させてゴメン……だって。」
「……うん…」
「……シオン……」
空になった飲み物をカヤが受け取ってテーブルトレイに乗せてから俺を見詰めた。
「ん…何?」
「…ここ…と……ここ。」
「……んっ…」
指で首筋をなぞられ腹の横を掠る。
「……っ…んぅっ。」
「他もあるね…キスマーク……」
手鏡を渡されて改めて首筋や身体を見れば沢山のキスマークに驚愕する。
「…………っっっ!!!」
あ~い~つ~っっ!!!
「ユズ様やまだお小さいけどサクラ様には見せないようにしなきゃね。もう数日はこっちかな。」
「……だな……」
「…俺も…今度、このくらい付けさせてね。チュッ。」
「んっ…」
カヤに囁かれて耳の後ろを少し強く吸われた。
「…チュ…シオン……キス……したい……ん…」
頬をキスされながらそのまま唇へと移動する。
下唇を喰んでから舌でゆっくりとなぞられて開けるように誘われた。
「……ん…ぁ……ぁふ……っ…」
するりと舌が入り上顎を撫でられる。
………やっぱり…カヤのキスは甘い………
ゆっくりと味わう様なキスにとろとろに蕩かされた頃、唇が離れていった。
「………今日は…ここまで…ね…ゆっくりお休み……チュッ。」
再び寝かされた後にカヤが俺の額にキスをし、ベッドトレイを持って立ち上がった。
「……ん……カヤ……」
「…はい?」
「お休み…また…あとで……」
「うん……また…あとで……」
俺は目を瞑るとそのまま夢の中へと入っていった。
___シオン___
カヤの声が聞こえて再び目を開けると、窓の外は暗くなっていて、カヤがベッドの端で腰掛けていた。
「大丈夫?」
「……うん…声も出るようになったし…身体も…だいぶ楽になった。」
「……ん…疲れた感じは無くなったね。何か食べる?」
「…食事は良いかな。それより…カヤの紅茶…飲みたい……」
「フフッ…良いよ。じゃぁ、屋敷の桃で丁度収穫したのがあるから桃の紅茶にしようか?」
「任せる。」
「じゃぁ、先に服着ようか。」
立ち上がるのはまだ身体がダルいのでベッドの上で座りながら着替える。
部屋着…と言っても、別館にはカヤと2人なので脱ぎ着がしやすい閨の服だ。
カヤが部屋を出て暫くすると桃のアイスティを持って帰って来た。
「今回の桃は前より甘いよ。」
アイスティを飲むとカヤの言う通り桃だけで十分甘い。
「…うん…甘い……」
「そう?」
カヤがベッドに腰掛けてゆっくりと唇を合わせて舌を滑り込ませてきた。
「……ん……ぅ……」
舌を絡め…そして離れていく。
「うん…確かに甘い…ね。」
「…もぅ……飲みたかったら…言えば渡したのに。」
「…会えない間…寂しかったから……シオンも一緒に味わいたかった……美味しかったよ。」
カヤが俺の頬に手を添えてニッコリと微笑んだ。
………甘い言葉に甘い笑顔………
前なら悶絶しただろうけど…今は何だか擽ったい。
「シオン、飲み終わったらお風呂に入ろうか?」
そういや、洗浄魔法ばかりで風呂に入ってないなぁ……
「良いね、入る入る~。」
「フフッ。じゃぁ、準備してくるね。」
カヤが風呂の準備をしている間に立ち上がろうとベッドを降りた途端にヘナヘナとしゃがんでしまった。
……うそんっ!腰が……立たない…だとぉ⁉
マジかぁぁ。
………そりゃ……あれだけヤラれりゃそうなるか……
「あっ!シオン‼」
しゃがんだと同時に部屋に戻って来たカヤに身体を引き寄せられた。
「わっ!」
「大丈夫?」
「…大丈夫っ…ごめん、ちょっと腰が立たなくて……」
「そっか。お風呂まで歩くのは辛いよね………じゃぁ……折角服を着たけど……脱いじゃおっか。」
「え?脱ぐのか?」
「うん。ここは2人だけだし、お風呂場では脱ぎにくいでしょ?行儀悪いけど…危ないから俺も一緒に入るし、俺も脱ぐね。」
そう言うとすぐにカヤは裸になり俺も有無を言わさずに脱がされてお姫様抱っこをされた。
「……フフッ…何か……エッチだね♡」
「………バカッ……とっとと連れてけっ……」
うわぁぁぁ恥ずかしいっ!
いくら2人きりとはいえ、よく考えりゃ真っ裸でお姫様抱っこぉぉぉっ‼
絶~対っ、顔が赤くなってるはずだぁっ!
俺は体力が戻り始めた腕をカヤの首に回して顔の赤さを隠したが…カヤにはバレバレでクスクスと笑われながら風呂場へと移動した。
___コンコン___
「………ぁ……はぃ………」
わぉ、散々啼かされて声が枯れたのか思うように出ないぜ。
しかも素っ裸☆
服を着たくて身体を起こそうにも近くに服はなさそうだし…身体が怠くて起き上がって周りを確認するのも億劫だ。
1回目は少し寝たら少しは動けたのになぁ。
「失礼致します。シオン……大丈夫?」
「…カ……ャ……?」
「………チッ…あのバカが………」
俺の掠れ声と顔を見た途端、苦い顔をしたカヤが足早にベッドへやって来て持ってきたベッドトレイを横に置いた。
「シオン……1人で起きようとしなくても良いから……チュッ……まずは喉を癒そうね。」
ゆっくりと起こされて枕やクッションで調整してくれた背もたれにもたれながら温かい飲み物をもらう。
少しプルプルするが、どうにか持てるな。
「俺も支えるね。」
「…ぅ…ん……あり……と。」
ゆっくりと口に持っていき飲んでみると柑橘系の果物?に蜂蜜のような甘い味がする。
喉を通ると身体がポカポカして疲れも取れる様な…全身に染み渡る感じがした。
「…美味し…」
あ…声出た、凄い。
「良かった…クロバイに教えてもらってハーブティーをブレンドしてみたんだ。」
「……なぁ……オーク……帰ったのか……?」
「…うん、朝早くに王宮からヒイラギが来てね。本当はシオンが起きるまで帰りたくはなかったみたいだけど…まったく…こんなに無茶をさせるとは……」
そっか……帰ったのか……
「…無茶させてゴメン……だって。」
「……うん…」
「……シオン……」
空になった飲み物をカヤが受け取ってテーブルトレイに乗せてから俺を見詰めた。
「ん…何?」
「…ここ…と……ここ。」
「……んっ…」
指で首筋をなぞられ腹の横を掠る。
「……っ…んぅっ。」
「他もあるね…キスマーク……」
手鏡を渡されて改めて首筋や身体を見れば沢山のキスマークに驚愕する。
「…………っっっ!!!」
あ~い~つ~っっ!!!
「ユズ様やまだお小さいけどサクラ様には見せないようにしなきゃね。もう数日はこっちかな。」
「……だな……」
「…俺も…今度、このくらい付けさせてね。チュッ。」
「んっ…」
カヤに囁かれて耳の後ろを少し強く吸われた。
「…チュ…シオン……キス……したい……ん…」
頬をキスされながらそのまま唇へと移動する。
下唇を喰んでから舌でゆっくりとなぞられて開けるように誘われた。
「……ん…ぁ……ぁふ……っ…」
するりと舌が入り上顎を撫でられる。
………やっぱり…カヤのキスは甘い………
ゆっくりと味わう様なキスにとろとろに蕩かされた頃、唇が離れていった。
「………今日は…ここまで…ね…ゆっくりお休み……チュッ。」
再び寝かされた後にカヤが俺の額にキスをし、ベッドトレイを持って立ち上がった。
「……ん……カヤ……」
「…はい?」
「お休み…また…あとで……」
「うん……また…あとで……」
俺は目を瞑るとそのまま夢の中へと入っていった。
___シオン___
カヤの声が聞こえて再び目を開けると、窓の外は暗くなっていて、カヤがベッドの端で腰掛けていた。
「大丈夫?」
「……うん…声も出るようになったし…身体も…だいぶ楽になった。」
「……ん…疲れた感じは無くなったね。何か食べる?」
「…食事は良いかな。それより…カヤの紅茶…飲みたい……」
「フフッ…良いよ。じゃぁ、屋敷の桃で丁度収穫したのがあるから桃の紅茶にしようか?」
「任せる。」
「じゃぁ、先に服着ようか。」
立ち上がるのはまだ身体がダルいのでベッドの上で座りながら着替える。
部屋着…と言っても、別館にはカヤと2人なので脱ぎ着がしやすい閨の服だ。
カヤが部屋を出て暫くすると桃のアイスティを持って帰って来た。
「今回の桃は前より甘いよ。」
アイスティを飲むとカヤの言う通り桃だけで十分甘い。
「…うん…甘い……」
「そう?」
カヤがベッドに腰掛けてゆっくりと唇を合わせて舌を滑り込ませてきた。
「……ん……ぅ……」
舌を絡め…そして離れていく。
「うん…確かに甘い…ね。」
「…もぅ……飲みたかったら…言えば渡したのに。」
「…会えない間…寂しかったから……シオンも一緒に味わいたかった……美味しかったよ。」
カヤが俺の頬に手を添えてニッコリと微笑んだ。
………甘い言葉に甘い笑顔………
前なら悶絶しただろうけど…今は何だか擽ったい。
「シオン、飲み終わったらお風呂に入ろうか?」
そういや、洗浄魔法ばかりで風呂に入ってないなぁ……
「良いね、入る入る~。」
「フフッ。じゃぁ、準備してくるね。」
カヤが風呂の準備をしている間に立ち上がろうとベッドを降りた途端にヘナヘナとしゃがんでしまった。
……うそんっ!腰が……立たない…だとぉ⁉
マジかぁぁ。
………そりゃ……あれだけヤラれりゃそうなるか……
「あっ!シオン‼」
しゃがんだと同時に部屋に戻って来たカヤに身体を引き寄せられた。
「わっ!」
「大丈夫?」
「…大丈夫っ…ごめん、ちょっと腰が立たなくて……」
「そっか。お風呂まで歩くのは辛いよね………じゃぁ……折角服を着たけど……脱いじゃおっか。」
「え?脱ぐのか?」
「うん。ここは2人だけだし、お風呂場では脱ぎにくいでしょ?行儀悪いけど…危ないから俺も一緒に入るし、俺も脱ぐね。」
そう言うとすぐにカヤは裸になり俺も有無を言わさずに脱がされてお姫様抱っこをされた。
「……フフッ…何か……エッチだね♡」
「………バカッ……とっとと連れてけっ……」
うわぁぁぁ恥ずかしいっ!
いくら2人きりとはいえ、よく考えりゃ真っ裸でお姫様抱っこぉぉぉっ‼
絶~対っ、顔が赤くなってるはずだぁっ!
俺は体力が戻り始めた腕をカヤの首に回して顔の赤さを隠したが…カヤにはバレバレでクスクスと笑われながら風呂場へと移動した。
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