目が覚めたらBLゲームの悪役令息になったけど、山に引き籠もりたいので全力で主人公を応援しますっ!

mana.

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【17歳】

【17歳】19☆

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別館の風呂場は部屋ごとに用意されていて可愛らしいクラシックなバスタブの下はこれまた可愛らしくアンティークな色でクルンと丸まった感じの支えとなっている。
周りにはアロマキャンドルが不規則に置かれ、心地良い明かりに心地良いバラの香り……
半分程入ったお湯には色んな色のバラの花びらが浮いていて俺は抱かれたまま風呂に入り、そっと降ろされた。

「俺は後ろで支えるから……身体を全て預けて良いからね。」

カヤの足の間に座らされ、俺はそのまま背をカヤの胸に預ける。

「……今日は……何もしないから……」

「……本当だろうな…?」

この手の事でカヤとオークは全く油断出来ない。

「クスッ……本当だよ?……でも…キスはする………チュウッ……」

薄くなった首筋に痕を付けられた。

「…んっ…お前っ……また痕っ……」

「うん…チュッ…俺の時間も欲しいもん…チュ…だから……もう少し…ここに…いよ…」

「んんぅ……ぁっ……」

散々オークに抱かれて敏感になっている俺はキスだけでこんなに感じてしまう。

「もぅ……夏休み……終わっちゃぅ…っ。」

「大丈夫……ユズ様も楽しみにしてるから……数日だけ……ね…」

「数…日…ぅ…?」

「うん……数日…」

数日…なら……良いか?

「ん……分かった……」

………最近チョロくないか?…俺………

「フフッ…ありがとっ…チュウッッ。」

「ひゃんっ!」

___バシャンッ!___

思い切りうなじを吸われながら勃ち上がり始めていた俺のペニスの鈴口をグリグリと刺激され、同時にされた快感にビクッと、身体が反応する。

「カヤッ!しないって……言ったよなぁ……んっ!」

「だって……ここ……キスされて反応してたから…つい……」

「ぁ……ゃっん……俺…ホントにもぅ……今日…無理ぃ……」

「うん……だから……入れないでイこうね。」

………?………

スルリと俺の両脇からカヤの手が伸びて乳首を摘まれた。

「あぁんっ‼」

___バシャンッッ‼___

再び湯が跳ねる。

「乳首……少しイジられたんだって?感度が上がってるって……自慢気にオークに言われたけど……イッてはなかったんだよね?」

「………え…そうだけど………って……んんんぅっ!」

キュッと、強く摘んで引っ張られる。
そうかと思うと爪で引っ掻いたりと身体の奥がゾクゾクとして……ヤバいっ!

「ゃ……だっ……カヤッ……同時……やめっ…あんっ!」

耳の中をピチャピチャと音を立てて舌を出し入れされながら乳首をイジられる。
実際俺の中に入っていないのに入っているような……

「シオン…好き…だよ……」

「んんぅ……喋ら……なっ……んぁっ…」

カヤの低い声と息に身体が熱くなる。

「……もう少し……かな……」

「だか…らぁぁっ!」

喋んなってぇぇっ!変になるっ‼
カヤに乳首をグニグニと潰すように捏ねられたり擦るようにされたり……俺のペニスは次第に限界を迎えた。

「あぁぁぁあっ‼」

「フフッ……イけた…ね♡」

「ハァ…ん…お前…なぁ…ハァ……………」

「ん……何?……チュッ……」

これのどこがキスだけなんだよっ!

「ゴメン……シオンを触れられなかったのが……辛すぎて…」

こいつらは……

「……ハァ………良いよ……もぅ…でも、あとはゆっくり入りたい……お前と……」

「……うん…チュ……」

俺はカヤにゆっくりともたれかかり、手を絡めた。
人の温もりを知ってしまうと…確かに離れるのは辛いのかもしれない。

「こないだのサンドイッチ…ありがとな…俺の好きなものばかりだった。」

「うん。本当はシオンのそばにいたかったけど……従者失格だね…ゴメン…」

「お前さ…俺がオークといる間、クロバイの変わりに仕事してたの?」

「まぁ…基本シオンの用事が中心だったよ。あとはライとクロバイの橋渡し…というか…」

あぁ、ライ頑張ってんだな。

「クロバイはどう?」

「クロバイは現精霊王だからね。何となくは分かってはいるんだろうけど……前の愛し子と少し重なる所もあるのか慎重になってる感じだね。」

「そうか。」

「だから2人の時間をこの夏休みに作ってあげたいなぁ…と思ってる。」

「どこか旅行にでも行くか?」

卒業後はどうなるか分からない。
だからこそ家族みんなで。

「シオン…」

「ん?」

カヤの絡む手に力が入る。

「……何を考えてるの?」

「……何も…」

「嘘………俺は…どんな事があっても…シオンからは離れないからね。」

「アハッ……怖ぇなぁ……」

どんな事があっても…か。
ありがとな、カヤ。

俺達はたくさん夏休みに行きたい所を話した。
ユズもまだまだ色んな事を経験させてやりたい。
山登りや川遊び、海とか……

「…そういえば…この土地に海って遠かったよな?」

「海…か…確かに。湖はあるけどね。」

「フフッ…いつか行ってみたいなぁ。」

「その時は俺も一緒だよ?」

「分かった。」

「じゃぁ…そろそろ出ようか。」

カヤが先に出て、大きなタオル地のブランケットを持ってくると俺を抱き上げてそのまま包んだ。

「なぁ…多分俺歩くくらいなら……」

「ダメ……俺の楽しみ……取らないで?」

あ……ちょっと恥ずかしい……

「わ……分かった。」

ベッドへ運ばれて肌に心地良い服に着替えた。
そのままカヤと横になり、手を繋ぎながらまた色々と話しをする。

「……でさ………ぁふ……あ…ゴメン…」

話の最中に、つまらなくないのに少し欠伸が出てしまった。

「良いよ…眠くなったね。数日シオンを独り占め出来るんだし…寝ようか……でも…ゆっくりと身体を休めた後は……いっぱいシオンを感じさせてね…」

「……っっっ!お前っ‼本っ当~に何でそんな恥ずかしい事平気で言えるのさっ‼」

「だって本当にしたい事だもの。お休み、シオン…良い夢を…」

俺は赤面しながらも睡魔には勝てずそのまま眠りについた。
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