目が覚めたらBLゲームの悪役令息になったけど、山に引き籠もりたいので全力で主人公を応援しますっ!

mana.

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【18歳】

【18歳】9☆ カヤver.

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最近、クロバイやカイエの厳しい特訓に耐えていたら、日に日に力を取り戻して魔力も元の状態となり、剣術や武術はカイエの訓練のお陰で無駄のない動きになってきた。
実践は、オーク相手なら長年の合同訓練のせいか気兼ねなく挑めるので、今では正直カイエよりやりやすい。
最初は疲れてしまってクロバイにシオンの給仕を任せていたけど、今は大丈夫……と、思った矢先…

「カヤ。」

「何ですか?」

話があると、俺はクロバイの執務室から精霊の森に呼ばれた。

「……そろそろ…世代交代の準備を始めたいと思う。」

「……ライと…真剣に考えてるからですか?」

「ゴホォッ…ん゛…ん゛ぅっっ……それは……まだお前に報告する事では…ないだろうっ……」


……成る程……これは……


シオンが言う…「ヤッた」……ってヤツだな。


「カヤ…」

「はい。」

「真剣な顔をしているが……その……不謹慎な事を…考えてはいまいな?」

「何を仰ってるのか……ハハッ…俺にとって父の様な人とはいえ、精霊王に対して…そんな恐れ多い……それに俺には見当も……あぁ、そう言えば…精霊の森ですよね。」

シレッと、話を元へと戻す。

「…んっ……あぁ……そうだ。」

クロバイから精霊の森での今後の俺の役割と、精霊の樹との繋がりに関してを伝えられる。
今すぐにクロバイが消える訳ではないが、の事もあるので早めに俺に出来る事を増やしたい……と。
成る程……ライとの住まう場所も…もう目星を付けているな。
ここ最近のクロバイは本当に面白……いや、人間らしくなってきた。
きっと、ライの影響なんだろう。

これは…シオンに報告せねば。

「……カヤ……」

「何でしょう?」

「……いや……いぃ……」

執務室から精霊の森へ繋ぐ道は、クロバイがいなくなると同時に消えると言うので俺も作れるように訓練を受ける事になった。
魔力を沢山使うので、夜の内に少しずつ俺の部屋から精霊の森へ繋げる。
力が余っていれば、精霊王としての責務を少し移行されて役割をこなしていく。
深夜…俺はヘトヘトになってシオンの部屋へと向かう。
閨をする体力は無いが……少しでもシオンのそばにいたい。
……隣のコイツオークは邪魔だけどね……

そしてある晩……

「……なぁ…カヤ……」

「ん、何?」

俺はシオンの部屋着の着替えを手伝い終わった時に声を掛けられた。

「……今日……時間は取れるか?」

「…うん。通路もあと少しだから今日は休んでも問題は無いよ。ただ、屋敷の仕事を終わらせてからなら…でも、遅くなるよ?」

「それで良い」と、シオンに言われたので、俺は仕事を終わらせてから急いで桜の樹の下へ向かった。

「お待たせっ、シオン!」

「おぅ、悪かった……わっ!」

___ザァァァァ……___

俺に気付いでシオンが手を上げたと同時に強い風が吹き、沢山の桜の花びらが空に舞う。

「スッゴイな!アハハッ、何か懐かしい~♪」

月も真上に差し掛かって周りを明るく照らす。
子どもの様に手を空に向けて楽しそうに笑うシオンが……目の前にいて手が届くはずなのに……何故か遠く感じて……

「……ん……カヤ……?」

「……っ……ごめん……ちょっと…甘えたく…なった……かも…」

思わずどこにも行かない様にと……目の前から消える訳ではないのに抱き締めてしまった…

「……フフッ…珍しいな……」

「…………」

俺が次期精霊王として生まれて…愛し子の召喚で違う世界から呼び寄せてしまったシオン………俺の気持ちを知っても……記憶が蘇っても…ちゃんと向き合ってくれた……

「……なぁ……」

「……ん……」

俺はシオンと離れたがくて…そのまま後ろから抱き締めていた。


「……なぁ…カヤ……俺…決めた……」


「………っ………」

そっと、腕に手を添えられて…いつもより少しだけ冷たい指先に……俺は不安を覚える。
クロバイの愛し子のように…シオン…貴方はオークを選ぶの…?


___オークとカヤ……2人が好きだよ___


「……ぇ…………じゃぁ……」

「……うん……俺には…オークも……そしてお前も必要なん……んぅっ!」

俺は振り向こうとしたシオンが待てず、強引に唇を合わせた。

「……ふぁっ……ぅっ………んくぅ……ぁっ…」

久々にシオンの感じる姿を見ると……もっと感じるシオンを見たくなり、気が付くとシオンの服は全て脱がせていた。

「……や…んっ……カヤ…ァ…ッ…」

「俺と……同じ時を過ごす事……後悔は…んっ……ないの?」

「あぁっ……ふっ…ぅっ……そぅ………でも、オー…ッッ⁉」

シオンの身体を桜の樹に沿わせ、脚を股の間に潜らせて股間を刺激しながら少し前に押し当てて、シオンのペニスを樹に擦りつける。

「んぁあっ……前っ…もっ…やぁっ!」

「大丈夫………この樹は…シオンを…傷付けないから……」

樹でシオンのものを擦りつけても…絶対に傷を付けない…愛し子は、精霊にとっても大事だからね。

「そういう…問題じゃぁあっ…んぅっ!」

「ね……今は……俺だけを考えて……」

「…ぁっ…ごめっ……!」

子どもみたいなワガママだと分かってる……でも、今だけは許してほしい……
シオンは樹に手を付いてこちらを見ようとしたが、俺はそのまま腰を掴んで動きを封じた。

「謝ってほしくてやったわけじゃないんだ……ただ今だけは……」

「あぁぁああああっ!!」

グッと、既に猛っていた俺のペニスをシオンの後孔へと一気に突き入れる。
すると、シオンの身体が靭やかに反り返った。
奥へ奥へと進むと身体が花びらの色へと近付いていく……上から落ちていく花びらがシオンの背中に乗る光景は……なんて淫らなんだろう……

「……ぁん……カヤ……ッ!」

「……シオ…ン……愛してる…っ…!」

「……俺も……カ…ヤ…ぁっ。」

「………っ⁉」

「…愛……して…る……ひゃぁっっ!」

最奥へと進め、到達した快感が俺の身体を突き抜ける。
……あぁ……シオン……シオン…シオン……愛してる……‼

「……あぁあああ…っ……カ……ヤ…ァ…ッ!」

「…な…にっ……?」

今、止められても…止めることは出来ないけど……

「……もっ…と…ぉ……んっ…」

「………えっ⁉」

「…気持ち…良ぃ………っ……っっ……姉さん……に……人…っ…払ぃ…ふっ…頼ん……んぅぅっ!!!」

幸せすぎて嬉しさのあまり感情が追いつかないと言う感覚は……こういう事なのか……本当に……シオンは俺に人間の感情を沢山教えてくれる……!


「シオン……俺の…愛しい…人…っ!」


の…ではないけれど……


俺はシオンに何を遺せる?
俺はシオンに何を還せる?
……あぁ…貴方は…俺にどれだけのものをくれたら気が済むんだ……
でも、今から一緒の時間が長いんだ……俺は、時間を掛けて貴方に還していくよ。


俺は人払いの時間が終わる…太陽が少し覗くその時まで……俺は桜の樹の下で、何度も何度もシオンを抱いた。
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