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「お帰り。」
到着するのが分かっていたようにジルコンが屋敷のドアの前で待っていた。
「ただいま。」
「リオ、腕見せて?」
「ん、どうした…あれ?」
ジルコンに加護を付けてくれたとんぼ玉がくすんでる?
「成る程、リオ。手を繋ぐ以外に何かされたな。」
___ボッ!___
「…なっ!」
「…それはっ!」
「ベリル殿下、隣国では正式に婚約も決まってない令息に手を出すほど奔放なんですかね?」
……何だ?この「お前、ウチの娘に手を出したな」感。
何か笑えてきたけど、今は先にすることがある。
「落ち着くのはお前だ。このブレスレットのことを後で聞く。誰か!ジルコンご乱心だ!!」
「「「了解!!」」」
庭と部屋の奥から屈強な騎士が数人やって来た。
婚約者のガーネットを護衛する騎士の3人だが、コミュ力の高い3人は今では王宮より馴染んでる。
この光景はガーネットで経験済みだ。
「俺は認めないからなぁぁぁぁ!!!」
「まぁまぁジルコン、相手は王子だよ。」
「そうだよ、そこら辺の貴族よりしっかりしてると思うけどな。」
「将来可愛いお子様が抱けるじゃん……あ、しまった。」
「……お子っ…お前っ今何てったぁぁ!」
ズルズルと引きずられて、コントのように去ってった。
「…アハハ…あの…その、ごめん…」
「いや、良いよ。でも、ジルコンって飄々として落ち着いた人だと思ってたから…」
「俺達の事になると父よりうるさくて…」
ロードもなかなか認めてなかったもんな。
まさか自分も同じことになるとは。
「でも、確かにそうだ。返事はまだなのに…ゴメン。」
「いや…結局、俺からしちゃったし。」
「……リオ……どうしよう、今…ここじゃない…柔らかい君の唇にキス…チュ…したい…」
ベリルが手を取ってキスをしながら俺を見詰めて次第に顔が近付く。
でも、唇が触れそうな所で動きが止まった。
「…ベリル………やめようか。」
「…そうだな…」
___ガタンッ!___
「何でぇっっ⁉」
「お前のせいだよっ!パール、ハウスッ!!」
大きな花瓶の影に隠れてペンと手帳を持って「ハァハァ」言ってるお前はハウスだっ!
「うわぁぁぁんっ!リオさまのケチ~ッ!!」
___バタバタバタ!___
「さっさとガーネットの支度に戻りやがれっ!」
「フフッ、みんな…色々隠してたんだな。」
「まぁ…お前は隣国の王子だしね。みんなプロだ、なかなか本性は見せないよ。」
パールに関しては、俺も最近だがな。
「俺はこっちの方が良いよ。やっとみんなに許されたのかな。」
「そうかもな。」
「今日は楽しかった。じゃぁ…また学園で。」
「うん。」
手を振って見送りながらハッ…と、気付いた。
俺……これ、ファーストキス……だったぁぁぁ!
……その日の夜はドキドキして再び眠れない夜を過すこととなった。
___翌日___
「おはよう、ガーネット…♡」
「おはよう…ロード♡」
いつもの光景、いつもの愛の囁き…
……でも……
「おはよう、リオ…」
「おはよう…ベリル…」
ほんのちょっと、気持ちが違う気がする。
「…おはようございます、殿下♡」
「……おはようございます、おは…いや、ジルコン。」
ブハッ!今「お義母上」とか言いそうになったよな。
まぁ、そう言いたくもなるよな。
「…リオ、今…吹いただろ。」
「いや、何でも~。さ、行こうか!」
「えぇ、行きましょ。」
王子2人にそれぞれエスコートされて馬車に乗る。
うん、添えられる手も…何だか擽ったいな。
「どうかしたか?」
「あ…いや、何でもっ。」
俺の考えがちょっと変わってきたのかなぁ…
ガーネットは日に日に綺麗になっていく。
ロードも日に日に将来国を立つに相応しい風格も出てきているほどだ。
入学した頃は俺は令嬢の方が良いと思ってた。
華奢な手足、優しい香り…可愛い声。
……でも、実際理想に近い令嬢とも学園で知り合ったけど、違ったんだよなぁ…
父の仕事関係の令嬢を紹介してもらったけど、可愛いもの好きでベリルに内緒で一緒に店に行ったけど楽しくなかった。
今では良い友達だけど…同じものを見てもベリルとの方が可愛いものが更に可愛く見えた。
「リオ、どうかしたか?」
「…あ、ゴメン。考え事してた。」
「顔色が悪いな、また寝てないのか?」
……お前のせいだ、とは言えない。
「ん、ちょっと色々授業の予習に熱が入っちゃって。大丈夫だよ、ありがとう。」
「そう言えば、来年は正騎士への入団テストもあるんでしょ?どこの配属か希望はあるの?」
「俺は…」
そういや、そうだった。
「俺みたいなやつが入れるなら誰でも入れるんじゃないかな。」
自分のことはよく分かっている。
体力も筋力もそこそこあるが、ロードやベリルのように並外れてはいない。
将来王になるロードを守るための部隊に、ロードより弱い俺は不必要だろ。
「騎士の仕事もある文官の道もあるかもしれないけど、ギリギリまでは挑戦するつもりだよ。」
でも、諦めているわけではない。
「じゃぁ…俺の元に来たら良い。」
「なっ!」
「へぇ…」
「まぁ…」
生温かい目でこっち見んな2人共。
恥ずかしすぎるっ。
「良いんじゃないか?行ったら。」
「そうね、跡継ぎはどうとでもなるもの。」
「そうだな…跡継ぎは…俺達の子どもで、王位継承の順番を待ちきれない者がなったら良い。」
「フフッ…ロードったら♡」
「ハイハイハイ、そこまで!もう学園着くぞっ!」
ロードの跡継ぎの話をする目が本気なのはスルーするとして…俺は、こないだベリルとキスをしても嫌じゃ無かった。
……て、ことは…俺も腹をくくらなきゃいけないかもしれない。
到着するのが分かっていたようにジルコンが屋敷のドアの前で待っていた。
「ただいま。」
「リオ、腕見せて?」
「ん、どうした…あれ?」
ジルコンに加護を付けてくれたとんぼ玉がくすんでる?
「成る程、リオ。手を繋ぐ以外に何かされたな。」
___ボッ!___
「…なっ!」
「…それはっ!」
「ベリル殿下、隣国では正式に婚約も決まってない令息に手を出すほど奔放なんですかね?」
……何だ?この「お前、ウチの娘に手を出したな」感。
何か笑えてきたけど、今は先にすることがある。
「落ち着くのはお前だ。このブレスレットのことを後で聞く。誰か!ジルコンご乱心だ!!」
「「「了解!!」」」
庭と部屋の奥から屈強な騎士が数人やって来た。
婚約者のガーネットを護衛する騎士の3人だが、コミュ力の高い3人は今では王宮より馴染んでる。
この光景はガーネットで経験済みだ。
「俺は認めないからなぁぁぁぁ!!!」
「まぁまぁジルコン、相手は王子だよ。」
「そうだよ、そこら辺の貴族よりしっかりしてると思うけどな。」
「将来可愛いお子様が抱けるじゃん……あ、しまった。」
「……お子っ…お前っ今何てったぁぁ!」
ズルズルと引きずられて、コントのように去ってった。
「…アハハ…あの…その、ごめん…」
「いや、良いよ。でも、ジルコンって飄々として落ち着いた人だと思ってたから…」
「俺達の事になると父よりうるさくて…」
ロードもなかなか認めてなかったもんな。
まさか自分も同じことになるとは。
「でも、確かにそうだ。返事はまだなのに…ゴメン。」
「いや…結局、俺からしちゃったし。」
「……リオ……どうしよう、今…ここじゃない…柔らかい君の唇にキス…チュ…したい…」
ベリルが手を取ってキスをしながら俺を見詰めて次第に顔が近付く。
でも、唇が触れそうな所で動きが止まった。
「…ベリル………やめようか。」
「…そうだな…」
___ガタンッ!___
「何でぇっっ⁉」
「お前のせいだよっ!パール、ハウスッ!!」
大きな花瓶の影に隠れてペンと手帳を持って「ハァハァ」言ってるお前はハウスだっ!
「うわぁぁぁんっ!リオさまのケチ~ッ!!」
___バタバタバタ!___
「さっさとガーネットの支度に戻りやがれっ!」
「フフッ、みんな…色々隠してたんだな。」
「まぁ…お前は隣国の王子だしね。みんなプロだ、なかなか本性は見せないよ。」
パールに関しては、俺も最近だがな。
「俺はこっちの方が良いよ。やっとみんなに許されたのかな。」
「そうかもな。」
「今日は楽しかった。じゃぁ…また学園で。」
「うん。」
手を振って見送りながらハッ…と、気付いた。
俺……これ、ファーストキス……だったぁぁぁ!
……その日の夜はドキドキして再び眠れない夜を過すこととなった。
___翌日___
「おはよう、ガーネット…♡」
「おはよう…ロード♡」
いつもの光景、いつもの愛の囁き…
……でも……
「おはよう、リオ…」
「おはよう…ベリル…」
ほんのちょっと、気持ちが違う気がする。
「…おはようございます、殿下♡」
「……おはようございます、おは…いや、ジルコン。」
ブハッ!今「お義母上」とか言いそうになったよな。
まぁ、そう言いたくもなるよな。
「…リオ、今…吹いただろ。」
「いや、何でも~。さ、行こうか!」
「えぇ、行きましょ。」
王子2人にそれぞれエスコートされて馬車に乗る。
うん、添えられる手も…何だか擽ったいな。
「どうかしたか?」
「あ…いや、何でもっ。」
俺の考えがちょっと変わってきたのかなぁ…
ガーネットは日に日に綺麗になっていく。
ロードも日に日に将来国を立つに相応しい風格も出てきているほどだ。
入学した頃は俺は令嬢の方が良いと思ってた。
華奢な手足、優しい香り…可愛い声。
……でも、実際理想に近い令嬢とも学園で知り合ったけど、違ったんだよなぁ…
父の仕事関係の令嬢を紹介してもらったけど、可愛いもの好きでベリルに内緒で一緒に店に行ったけど楽しくなかった。
今では良い友達だけど…同じものを見てもベリルとの方が可愛いものが更に可愛く見えた。
「リオ、どうかしたか?」
「…あ、ゴメン。考え事してた。」
「顔色が悪いな、また寝てないのか?」
……お前のせいだ、とは言えない。
「ん、ちょっと色々授業の予習に熱が入っちゃって。大丈夫だよ、ありがとう。」
「そう言えば、来年は正騎士への入団テストもあるんでしょ?どこの配属か希望はあるの?」
「俺は…」
そういや、そうだった。
「俺みたいなやつが入れるなら誰でも入れるんじゃないかな。」
自分のことはよく分かっている。
体力も筋力もそこそこあるが、ロードやベリルのように並外れてはいない。
将来王になるロードを守るための部隊に、ロードより弱い俺は不必要だろ。
「騎士の仕事もある文官の道もあるかもしれないけど、ギリギリまでは挑戦するつもりだよ。」
でも、諦めているわけではない。
「じゃぁ…俺の元に来たら良い。」
「なっ!」
「へぇ…」
「まぁ…」
生温かい目でこっち見んな2人共。
恥ずかしすぎるっ。
「良いんじゃないか?行ったら。」
「そうね、跡継ぎはどうとでもなるもの。」
「そうだな…跡継ぎは…俺達の子どもで、王位継承の順番を待ちきれない者がなったら良い。」
「フフッ…ロードったら♡」
「ハイハイハイ、そこまで!もう学園着くぞっ!」
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……て、ことは…俺も腹をくくらなきゃいけないかもしれない。
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