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昨日の2人を見て思ったんだけど…
「なぁ…あの雰囲気を見ると…今日ってジルコン動けないよな?」
ジルコンの距離を置くって、オニキスの見合いを進めるのもあってこっちに来たっぽいよな。
まぁ、俺の侍従なんだから一緒に来るのは当たり前なんだけど…
「まぁ…トロトロにすんだろ?俺も習ったけど王宮の閨の担当って結構手練れだし、ジルコンも相手にしてたなら弱いところも知り尽くしてんだろうしな。色々と仕込まれて、学習能力の高いオニキスなら実践してるだろう。」
…あのジルコンをトロトロに…酒の勝負もオニキスが勝ったし、この勝負も…オニキスに分があるのか?
「それより…俺は、ジルコンがいないこの時間を有意義に過ごしたいもんだけどね。」
___コンコン___
「失礼致します。」
「あれ、ラリマーさん。」
いつも騎士の格好のラリマーさんが執事服でキッチンワゴンを引いてやって来た。
「おはようございます。本日、やむ得ない事情で、ジルコンがこちらの給仕を出来ないので私が代わりに勤めさせて頂きます。」
「お前、騎士だから給仕は難しいだろ?」
「いえ、叔母が女性を射止めるには多少のことを出来なければと、ある程度の教育を受けております。妊娠中や体調の悪い時に何もしないで使用人に任せるより、夫である自分がした方が何倍も愛が深まる…と、教育されまして。」
ニッコリ笑って何事もなかったように話してるけど…ラリマーさんの叔母さん…旦那さんと何があった⁈
「元々私は貴族でも末端ですから使用人が少ない分、兄弟のお世話の経験でお着替えのお世話も大丈夫ですし料理も好きです。それに、紅茶も入れるのは得意ですよ?なので…今日のお目覚めの紅茶の茶葉は、僭越ながら私が選びました。」
「へぇ…じゃあ、頂きます。」
ラリマーさんの入れてくれたお茶はほんのりと甘い香りがした。
「美味しい。」
「お目覚めの紅茶はアーリーモーニングティと、申します。今日は…色々とお疲れでしょうし…ミルクティにしました。身体が温まりますよ?あ、ストレートでも飲めるように2種類の茶葉をご用意しています。」
「俺は、ストレートでもらおう。」
「かしこまりました。」
手慣れた仕草でラリマーさんが紅茶を注ぐ。
俺達に紅茶を手渡しながら、軽食のトーストとジャムも用意していた。
「今日はゆっくりとして下さい。ジルコンも…多分夜まで動くのは無理でしょうし。」
「…そうだな。」
……何か…2人共普通に話して、さっきから違和感あるけど……
「どうかしましたか?」
ラリマーさんがキョトンとした顔でこちらを見た。
「いや…あの…」
「……っ、あぁ!閨のことですね!」
___ボッ!___
「……っ!」
パァッ!と、爽やかな笑顔で言ってるけど…意味わかってんの⁈
「ウフフ、リオ様って本当にお可愛い……リオ様、俺は騎士ですよ?主人のそういう時にも俺達は警護しております。感情に振り回されないように訓練を受けておりますし、気にしないで下さい。」
「……ラリマーさん…」
___ガバッ!___
「わっ!」
「お前…感情に振り回されないとか言いながら私が俺になってるし、リオを見る目がいやらしいぞ!」
「ベリルッ!」
ベリルが俺を抱き締めた。
「リオは誰にでも愛されるから心配になるっ!お前は誰にでも愛想を振りまくな。」
「んぷっ!振り撒いた覚えはねぇよっ!それに、お前やきもち焼きすぎ‼︎」
「アハハ、2人共可愛いなぁ。」
「ほら、見ろよ!ラリマーさんの目、これどう見ても弟への目線だろうがよっ!」
「…信用出来ねぇ…」
グルグルと威嚇するベリルに可愛い可愛いとニコニコ笑うラリマーさん。
…あ、ちょっとベリルの子どもっぽいところが見えて嬉しいかも。
「ラリマーさん…ラリマーさんは俺達の前では敬語じゃなくて良いよ。」
「いやいや!それは…ベリル殿下にも失礼ですし。」
「俺ね、ベリルの専属だから会う機会が多いせいか、ラリマーさんはもう兄上みたいに思ってるんだ。私なんて言って距離取られるより、俺の方が良いよ。それに、剣術の訓練で一緒だったみんなは結構みんな口調は砕けてきてんじゃん。ラリマーさんくらいだよ?そこまでちゃんとしるての。」
「…でも…」
…ん?ラリマーさん、何かモジモジしてる?
「騎士としての意識を薄くしてしまうと…ちょっとたがが外れそうになるというか…」
「ラリマーさんはちゃんとしてるんだし、ジルコンの代理で寄越すくらいだから大丈夫でしょ?」
「そうですか…?」
「な、ベリル。問題ないよな?」
「あぁ、ラリマーなら…問題ないと、思う…何だろ…ジルコンの代理って聞いてちょっと胸騒ぎもするけど…」
「問題ないなら良いじゃん!これからよろしくな、ラリマーさん!」
「はいっ!じゃぁ…俺のことは『さん』じゃなく、呼び捨てにして下さいね。俺の敬語は…追々と…あ…お食事を済まされてますね、片付けて……っと。次に…」
___ガバッ!___
「ひゃぁ!」
「うわぁ!」
「ベリル様は、お着替えを。リオ様は浴場へお連れします。お身体流さないと。」
食器を片付けた後に、シーツを思い切り剥がされ、俺はラリマー…に横抱きにされた。
「なななっ…離れろ!ラリマーッ!」
「昨日森で散々お抱きになったんでしょ?ですから、リオ様の身体をチェックします。傷ついてないかどうか、ジルコンに報告しなきゃいけませんからね。」
「…っ…ラリマー⁈」
「あ、大丈夫です。俺、医学の補助も出来るように勉強してますから。リオ様、お身体に異変がないかどうかだけ確認させて下さいね。」
「…と、言うわけで…俺の新しく出来た可愛い弟のリオ様を無理させた罰ですよ、殿下。殿下も軽く騎士との朝の合同訓練に参加されてから浴場へいらして下さいね♪」
「おま…やっぱ普通の騎士に戻れぇっ!」
「却下です♪さぁ、リオ様行きましょう。俺の手製の石鹸、騎士のみんなにも好評で…是非使ってみて下さい。」
何このハイスペックなスパダリ⁈
確か凄くハイスペックな大人の人って、スパダリなんだよねっ?
そっか、ラリマーってスパダリなんだ!帰ったらそれとなくベリーに聞いてみよ♪
そういや、ゴンドラの時も操作がプロ並みだったしスゲェよな。
ロードにもベリルにもないよ、このスキル。
「あ、そんなのあるんだ♪じゃぁ、ベリル、頑張ってこいよな。」
「リオォッ!」
流石、ジルコンが認めただけはある。
頬をつねるより強い味方を手に入れた俺は、ウキウキと浴場へ行ってラリマーのチェックで背中に擦り傷があったらしくラリマー特製の軟膏を塗りながら弟達の話を聞いた。
どうやらラリマーはブラコンっぽいな。
「弟さん達に…会いたい?」
「いえ…弟達は後妻に来た義母の子で…俺がいると気を遣わせるので会い辛くて…あ、義母は良い人ですよ。だからかな…」
「そっか…」
「だから、リオ様が俺を兄上と言ってくれて嬉しかった。」
「フフッ、俺も嬉しいよ。」
浴場にいることも忘れて、俺達はたくさんの話をした。
「なぁ…あの雰囲気を見ると…今日ってジルコン動けないよな?」
ジルコンの距離を置くって、オニキスの見合いを進めるのもあってこっちに来たっぽいよな。
まぁ、俺の侍従なんだから一緒に来るのは当たり前なんだけど…
「まぁ…トロトロにすんだろ?俺も習ったけど王宮の閨の担当って結構手練れだし、ジルコンも相手にしてたなら弱いところも知り尽くしてんだろうしな。色々と仕込まれて、学習能力の高いオニキスなら実践してるだろう。」
…あのジルコンをトロトロに…酒の勝負もオニキスが勝ったし、この勝負も…オニキスに分があるのか?
「それより…俺は、ジルコンがいないこの時間を有意義に過ごしたいもんだけどね。」
___コンコン___
「失礼致します。」
「あれ、ラリマーさん。」
いつも騎士の格好のラリマーさんが執事服でキッチンワゴンを引いてやって来た。
「おはようございます。本日、やむ得ない事情で、ジルコンがこちらの給仕を出来ないので私が代わりに勤めさせて頂きます。」
「お前、騎士だから給仕は難しいだろ?」
「いえ、叔母が女性を射止めるには多少のことを出来なければと、ある程度の教育を受けております。妊娠中や体調の悪い時に何もしないで使用人に任せるより、夫である自分がした方が何倍も愛が深まる…と、教育されまして。」
ニッコリ笑って何事もなかったように話してるけど…ラリマーさんの叔母さん…旦那さんと何があった⁈
「元々私は貴族でも末端ですから使用人が少ない分、兄弟のお世話の経験でお着替えのお世話も大丈夫ですし料理も好きです。それに、紅茶も入れるのは得意ですよ?なので…今日のお目覚めの紅茶の茶葉は、僭越ながら私が選びました。」
「へぇ…じゃあ、頂きます。」
ラリマーさんの入れてくれたお茶はほんのりと甘い香りがした。
「美味しい。」
「お目覚めの紅茶はアーリーモーニングティと、申します。今日は…色々とお疲れでしょうし…ミルクティにしました。身体が温まりますよ?あ、ストレートでも飲めるように2種類の茶葉をご用意しています。」
「俺は、ストレートでもらおう。」
「かしこまりました。」
手慣れた仕草でラリマーさんが紅茶を注ぐ。
俺達に紅茶を手渡しながら、軽食のトーストとジャムも用意していた。
「今日はゆっくりとして下さい。ジルコンも…多分夜まで動くのは無理でしょうし。」
「…そうだな。」
……何か…2人共普通に話して、さっきから違和感あるけど……
「どうかしましたか?」
ラリマーさんがキョトンとした顔でこちらを見た。
「いや…あの…」
「……っ、あぁ!閨のことですね!」
___ボッ!___
「……っ!」
パァッ!と、爽やかな笑顔で言ってるけど…意味わかってんの⁈
「ウフフ、リオ様って本当にお可愛い……リオ様、俺は騎士ですよ?主人のそういう時にも俺達は警護しております。感情に振り回されないように訓練を受けておりますし、気にしないで下さい。」
「……ラリマーさん…」
___ガバッ!___
「わっ!」
「お前…感情に振り回されないとか言いながら私が俺になってるし、リオを見る目がいやらしいぞ!」
「ベリルッ!」
ベリルが俺を抱き締めた。
「リオは誰にでも愛されるから心配になるっ!お前は誰にでも愛想を振りまくな。」
「んぷっ!振り撒いた覚えはねぇよっ!それに、お前やきもち焼きすぎ‼︎」
「アハハ、2人共可愛いなぁ。」
「ほら、見ろよ!ラリマーさんの目、これどう見ても弟への目線だろうがよっ!」
「…信用出来ねぇ…」
グルグルと威嚇するベリルに可愛い可愛いとニコニコ笑うラリマーさん。
…あ、ちょっとベリルの子どもっぽいところが見えて嬉しいかも。
「ラリマーさん…ラリマーさんは俺達の前では敬語じゃなくて良いよ。」
「いやいや!それは…ベリル殿下にも失礼ですし。」
「俺ね、ベリルの専属だから会う機会が多いせいか、ラリマーさんはもう兄上みたいに思ってるんだ。私なんて言って距離取られるより、俺の方が良いよ。それに、剣術の訓練で一緒だったみんなは結構みんな口調は砕けてきてんじゃん。ラリマーさんくらいだよ?そこまでちゃんとしるての。」
「…でも…」
…ん?ラリマーさん、何かモジモジしてる?
「騎士としての意識を薄くしてしまうと…ちょっとたがが外れそうになるというか…」
「ラリマーさんはちゃんとしてるんだし、ジルコンの代理で寄越すくらいだから大丈夫でしょ?」
「そうですか…?」
「な、ベリル。問題ないよな?」
「あぁ、ラリマーなら…問題ないと、思う…何だろ…ジルコンの代理って聞いてちょっと胸騒ぎもするけど…」
「問題ないなら良いじゃん!これからよろしくな、ラリマーさん!」
「はいっ!じゃぁ…俺のことは『さん』じゃなく、呼び捨てにして下さいね。俺の敬語は…追々と…あ…お食事を済まされてますね、片付けて……っと。次に…」
___ガバッ!___
「ひゃぁ!」
「うわぁ!」
「ベリル様は、お着替えを。リオ様は浴場へお連れします。お身体流さないと。」
食器を片付けた後に、シーツを思い切り剥がされ、俺はラリマー…に横抱きにされた。
「なななっ…離れろ!ラリマーッ!」
「昨日森で散々お抱きになったんでしょ?ですから、リオ様の身体をチェックします。傷ついてないかどうか、ジルコンに報告しなきゃいけませんからね。」
「…っ…ラリマー⁈」
「あ、大丈夫です。俺、医学の補助も出来るように勉強してますから。リオ様、お身体に異変がないかどうかだけ確認させて下さいね。」
「…と、言うわけで…俺の新しく出来た可愛い弟のリオ様を無理させた罰ですよ、殿下。殿下も軽く騎士との朝の合同訓練に参加されてから浴場へいらして下さいね♪」
「おま…やっぱ普通の騎士に戻れぇっ!」
「却下です♪さぁ、リオ様行きましょう。俺の手製の石鹸、騎士のみんなにも好評で…是非使ってみて下さい。」
何このハイスペックなスパダリ⁈
確か凄くハイスペックな大人の人って、スパダリなんだよねっ?
そっか、ラリマーってスパダリなんだ!帰ったらそれとなくベリーに聞いてみよ♪
そういや、ゴンドラの時も操作がプロ並みだったしスゲェよな。
ロードにもベリルにもないよ、このスキル。
「あ、そんなのあるんだ♪じゃぁ、ベリル、頑張ってこいよな。」
「リオォッ!」
流石、ジルコンが認めただけはある。
頬をつねるより強い味方を手に入れた俺は、ウキウキと浴場へ行ってラリマーのチェックで背中に擦り傷があったらしくラリマー特製の軟膏を塗りながら弟達の話を聞いた。
どうやらラリマーはブラコンっぽいな。
「弟さん達に…会いたい?」
「いえ…弟達は後妻に来た義母の子で…俺がいると気を遣わせるので会い辛くて…あ、義母は良い人ですよ。だからかな…」
「そっか…」
「だから、リオ様が俺を兄上と言ってくれて嬉しかった。」
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