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「……そろそろ泣き止め…じゃないと目が腫れてしまうぞ?」
「…分かってるけど…グズッ…」
___コンコン___
「失礼致します。リオ様、何かごさいま……ハワァッ!」
俺達の状況を見たパールは…
___ブシュゥゥゥ!___
見事な弧を描いた鼻血を吹き出した。
「ギャァァアッ!パールッッ⁉」
「…キラキラ…イケメン…涙…ごちそうさまです…もう…死んでも良ぃ……」
「死ぬなぁっ!」
ホントにベリーに毒されたなっ!
「あ~…リオ、汚れるからそのまま寝かせておけ。俺は他の者を呼んでくる。」
「大丈夫なのか?」
「大丈夫、大丈夫。」
ジルコンが手を振りながら部屋を出て行った。
他の使用人を呼びに行っている間に俺はパールを見る事にしたが……汚れるのは良いけど、何か幸せそうだしそのままでも本当に大丈夫そうか?
「…取り敢えず、これで顔を拭け。顔中血まみれだぞ。」
「…ハッ…申し訳ごさいません…ありがとうございます。」
我に返ったパールが布を受け取って顔を拭く。
改めて意識すると、俺は結婚したらこういうやり取りも出来なくなるんだよなぁ…
「…リオ様。」
「何だ?」
「何かあったら、私もすぐに飛んで行きますからね。」
「……急に何………あっ。」
さっきの話…聞いてたのか?
「スミマセン、ノックしようとしたら聞こえちゃって……タイミングを外してしまいました。」
「……で、鼻血か…」
「いやっ、それはリオ様とジルコンさんが悪いんですよっ!」
「何でだよっ!」
「キラキライケメンの受☓受CPの片方は涙を流し、片方は慈しむ瞳で涙を拭う……あ…ダメ…ッ…ヨダレが…」
「受け……カプ…何だそれ…?それよりそのヨダレを拭け…ハッ…お前、それを本にするなよ。」
「えっ、ダメですか!」
「ダメに決まってんだろっ!」
___コンコン___
「失礼致します。」
「あっ。」
急にパールの様子が変わった。
ジルコンに付いてきたのは執事補佐のクリスだ。
「失礼致します。リオ様、パールを迎えに参りました。こちらで躓いて転んだ拍子に鼻をぶつけたとか。あぁ…かなり酷くぶつけたみたいですね…こんなに顔を真っ赤にして……リオ様にお怪我はなかったでしょうか?」
ぶつけた?
俺はジルコンを見ると「そういう事にしておけ」と、顔が言っていたので話を合わせる事にした。
「俺は大丈夫だよ。パールも調子悪かったのかな?」
「クリス、頼む。」
「あぁ、分かった。」
「キャッ…クリスッ!」
クリスがパールを軽々と横抱きをしたのは良いんだが…パールよ………さっきの俺への反応とエラく違うんだが…しかも、そんな可愛い声も出せるのか。
「ジルコンが先生を呼んでくれたから、鼻も診てもらおうな。」
「大丈夫ですっ、それより…降ろして下さいっっ……恥ずかしいですぅっ…」
頬は染めてるけど……あのハァハァ言いながら俺に詰め寄るパールとは全く違う。
「……駄目。ではリオ様、失礼致します。」
「やぁっ…降ろして下さい~っ!」
う~ん…パールが乙女に見える。
そんな反応を愛しく見ながらしっかりと抱いて歩くクリスも凄いんだが。
「なぁ、ジルコン。」
「何だ?」
「パールとクリスは付き合ってるのか?」
「あ、気付いたか?そう、実はな。」
告白はクリスからだそうだが、パールは前から思いを寄せていたらしい。
「あの行動だから積極的に行くかと様子を見てたんだが、なかなか進展しないから俺がクリスを焚き付けた。」
「…クリスはあの趣味を知ってるのか?」
「あ、本の事か?恋愛小説だから問題はないだろ?」
あ、この世界は男同士でも問題無かった。
「アイツ、あれでも素質あるんだぞ?男女はあるけど同性はなかなか出回らないからな。それに、その才能を妬んでどうこう言う奴でもないしな。逆に応援してるんじゃないか?」
「へぇ…」
「ベリー様も素質がありそうだな。」
「あぁ…存分に発揮すると思うぞ…」
聖女の力より存分に発揮するはずだ。
それにしても……
「……」
「どうした?」
「ん?俺って、みんなに心配されてんなって思ってさ。」
「当たり前だろ?それに、これは心配じゃなくてお前を心から愛してんだよ。」
「えっ、そうなのか?」
「もちろん、恋愛感情じゃなくて家族みたいな愛情だがな。お前やガーネット、旦那様や奥様はこの屋敷みんなの事を大事に扱ってくれている。偽善でしているわけではなく、自分の家族の様に接してくれて感謝も忘れない。貴族にしたら珍しい事であるが、人間としては必要な事だと俺は思ってる。そして、そういう人間には必ず誰かしらが付いてくるもんだ。」
「俺、何もしてないけど?」
何か特別な事してたっけ?
「お前、みんなに挨拶してんだろ?屋敷の者の調子が悪かったらすぐに気付く。感謝の言葉もどんな奴にも言うだろ?本来貴族が下の者に挨拶とか率先してしないもんだがな。」
「だって、俺の為に色々してくれてんじゃん。」
ジルコンだって、俺のために朝早く起きて俺の為に朝の支度を用意して部屋まで運んだり、他の人は食事や掃除だって屋敷は広いのに庭も常に丁寧に剪定されている。
そういう事を維持するのは難しい事だ。
仕事と言われればそうだけど…
「お前は…本当に…可愛いヤツだよ。隣国へ行っても、民の為にもそのままでいてくれよ?」
クシャッと、ジルコンが少し寂しそうに俺の頭を撫でた。
「…分かってるけど…グズッ…」
___コンコン___
「失礼致します。リオ様、何かごさいま……ハワァッ!」
俺達の状況を見たパールは…
___ブシュゥゥゥ!___
見事な弧を描いた鼻血を吹き出した。
「ギャァァアッ!パールッッ⁉」
「…キラキラ…イケメン…涙…ごちそうさまです…もう…死んでも良ぃ……」
「死ぬなぁっ!」
ホントにベリーに毒されたなっ!
「あ~…リオ、汚れるからそのまま寝かせておけ。俺は他の者を呼んでくる。」
「大丈夫なのか?」
「大丈夫、大丈夫。」
ジルコンが手を振りながら部屋を出て行った。
他の使用人を呼びに行っている間に俺はパールを見る事にしたが……汚れるのは良いけど、何か幸せそうだしそのままでも本当に大丈夫そうか?
「…取り敢えず、これで顔を拭け。顔中血まみれだぞ。」
「…ハッ…申し訳ごさいません…ありがとうございます。」
我に返ったパールが布を受け取って顔を拭く。
改めて意識すると、俺は結婚したらこういうやり取りも出来なくなるんだよなぁ…
「…リオ様。」
「何だ?」
「何かあったら、私もすぐに飛んで行きますからね。」
「……急に何………あっ。」
さっきの話…聞いてたのか?
「スミマセン、ノックしようとしたら聞こえちゃって……タイミングを外してしまいました。」
「……で、鼻血か…」
「いやっ、それはリオ様とジルコンさんが悪いんですよっ!」
「何でだよっ!」
「キラキライケメンの受☓受CPの片方は涙を流し、片方は慈しむ瞳で涙を拭う……あ…ダメ…ッ…ヨダレが…」
「受け……カプ…何だそれ…?それよりそのヨダレを拭け…ハッ…お前、それを本にするなよ。」
「えっ、ダメですか!」
「ダメに決まってんだろっ!」
___コンコン___
「失礼致します。」
「あっ。」
急にパールの様子が変わった。
ジルコンに付いてきたのは執事補佐のクリスだ。
「失礼致します。リオ様、パールを迎えに参りました。こちらで躓いて転んだ拍子に鼻をぶつけたとか。あぁ…かなり酷くぶつけたみたいですね…こんなに顔を真っ赤にして……リオ様にお怪我はなかったでしょうか?」
ぶつけた?
俺はジルコンを見ると「そういう事にしておけ」と、顔が言っていたので話を合わせる事にした。
「俺は大丈夫だよ。パールも調子悪かったのかな?」
「クリス、頼む。」
「あぁ、分かった。」
「キャッ…クリスッ!」
クリスがパールを軽々と横抱きをしたのは良いんだが…パールよ………さっきの俺への反応とエラく違うんだが…しかも、そんな可愛い声も出せるのか。
「ジルコンが先生を呼んでくれたから、鼻も診てもらおうな。」
「大丈夫ですっ、それより…降ろして下さいっっ……恥ずかしいですぅっ…」
頬は染めてるけど……あのハァハァ言いながら俺に詰め寄るパールとは全く違う。
「……駄目。ではリオ様、失礼致します。」
「やぁっ…降ろして下さい~っ!」
う~ん…パールが乙女に見える。
そんな反応を愛しく見ながらしっかりと抱いて歩くクリスも凄いんだが。
「なぁ、ジルコン。」
「何だ?」
「パールとクリスは付き合ってるのか?」
「あ、気付いたか?そう、実はな。」
告白はクリスからだそうだが、パールは前から思いを寄せていたらしい。
「あの行動だから積極的に行くかと様子を見てたんだが、なかなか進展しないから俺がクリスを焚き付けた。」
「…クリスはあの趣味を知ってるのか?」
「あ、本の事か?恋愛小説だから問題はないだろ?」
あ、この世界は男同士でも問題無かった。
「アイツ、あれでも素質あるんだぞ?男女はあるけど同性はなかなか出回らないからな。それに、その才能を妬んでどうこう言う奴でもないしな。逆に応援してるんじゃないか?」
「へぇ…」
「ベリー様も素質がありそうだな。」
「あぁ…存分に発揮すると思うぞ…」
聖女の力より存分に発揮するはずだ。
それにしても……
「……」
「どうした?」
「ん?俺って、みんなに心配されてんなって思ってさ。」
「当たり前だろ?それに、これは心配じゃなくてお前を心から愛してんだよ。」
「えっ、そうなのか?」
「もちろん、恋愛感情じゃなくて家族みたいな愛情だがな。お前やガーネット、旦那様や奥様はこの屋敷みんなの事を大事に扱ってくれている。偽善でしているわけではなく、自分の家族の様に接してくれて感謝も忘れない。貴族にしたら珍しい事であるが、人間としては必要な事だと俺は思ってる。そして、そういう人間には必ず誰かしらが付いてくるもんだ。」
「俺、何もしてないけど?」
何か特別な事してたっけ?
「お前、みんなに挨拶してんだろ?屋敷の者の調子が悪かったらすぐに気付く。感謝の言葉もどんな奴にも言うだろ?本来貴族が下の者に挨拶とか率先してしないもんだがな。」
「だって、俺の為に色々してくれてんじゃん。」
ジルコンだって、俺のために朝早く起きて俺の為に朝の支度を用意して部屋まで運んだり、他の人は食事や掃除だって屋敷は広いのに庭も常に丁寧に剪定されている。
そういう事を維持するのは難しい事だ。
仕事と言われればそうだけど…
「お前は…本当に…可愛いヤツだよ。隣国へ行っても、民の為にもそのままでいてくれよ?」
クシャッと、ジルコンが少し寂しそうに俺の頭を撫でた。
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